アジの脂がのってます。
猛暑。
ここのところ少し落ち着いて来たが、まだまだ暑い。異常だ。
いつからか日本の夏は猛暑日という言葉が使われるようになった。猛暑日が生まれた頃からボクはキッチンカーで仕事をするようになる。
夏の昼間の営業は残酷。火を使うと室内は50度を超える。年々暑くなっているのか、年々歳をとっているからなのか、夏の暑さのダメージは毎年キツくなって来ていると感じる。
世間的に脂ののってる年齢がいくつなのか分からないけど、毎年夏には脂を抜かれてカスカスにされる。
こんな気象なのだから魚たちもさぞ困っているのだろうけど、夏にはきっちり脂をのせてやってくる。
今年もアジの脂がのってます。
HOW TO MAKE アジのたたき。
材料
鯵 お好きなだけ
薬味 ねぎ・しょうが・大葉・みょうが
① 薬味はネギから順番に切って水にさらす
(どれくらいに切るのかは動画を観てくだ
さいませ)
② 鯵は3枚におろし皮をとって、細切りに。
POINT!!
レシピを作るような料理じゃないですね。
鯵は生で食べるなら採れたてがいいですね。
採れた日のうちに。
翌日なら焼いたほうが美味しく頂けます。
三枚おろしの練習として鯵はとてもやりやすいです。皮も剥きやすいし。
三枚おろしが難しかったら魚屋さんでお願いしましょう。
タタキの場合5〜7mmくらいの厚さで切るといいです。
薬味はお好きなもので。夏なので大葉、みょうがは是非。
みょうがは梅雨の味。
とはいえ、真がつくような夏は短い。
梅雨が明けたらボリューム感のある太平洋高気圧におおわれ、お盆を過ぎたらボリュームを落として朝夕は少し涼しくなってくる。
今年は梅雨明けが8月に差し込んだし、梅雨の合間の晴れも少なかったから、夏がくるのが待ち遠しいかったけど、明けたら明けたでこう暑いと、秋よ早よ来いと忙しい。
気候が激しすぎて生き急がされる。
動画はなかなか終わらない梅雨の間に撮った。雨が上がったのを見計らって急いでみょうがを採りに出かけた。
梅雨のジメジメとしたベタつき感が絶妙に気持ち悪くてアップするか迷ったけど、夏の暑さにやられてうまく動けないので、アップする事とする。
みょうがはジメジメとした日陰を好むひと。
スーパーで売っているような赤々とした色も野生児にはない。(アレはどうして赤いのだろう?)
でも、目を瞑って味わってごらんなさいナ。
決して他にはない香りと味が、いっきにキラキラと口に広がり鼻をかけ抜ける。
そして「採る」というコトを経て味わうと、その場とその空気とその時間も加わって、みょうがを「体験」する。
その「体験」は梅雨の日の一つの出来事。
みょうがは「梅雨の味」と記憶に刻まれる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?