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豚ヒレ肉と秋野菜のグリル。

花が咲いて、そこから根が落ち、地中に実る落花生。

落花生が採れたので何を作ろうかと迷った。落花生は意外と料理するのがむずかしくて、だいたい塩茹でかピーナッツバターで落ち着くことが多いと思います。塩茹でを初めて食べたとき、ホクホクとしてほんのり甘く、土の香りと少しのほろ苦さがびっくりするほど美味しく、止まらなくなったのを覚えています。何に似ているかと考えると栗に似ていて、味付けの方向性はバターや生クリーム、チーズなどの乳製品が合わせやすいですね。

以前、瀬戸内海の男木島に訪れた時にいただいた五目豆が美味しかった。普通五目豆には大豆が使われ、他に、ごぼう、人参、こんにゃく、干し椎茸などと煮るのですが、男木島は落花生が名産で大豆の代わりに落花生が使われます。これが美味しいのなんのって。何も男木島に行かなくても作ればいい。美味しいですよ。

グラタンかポタージュなんかも美味しくて、何を作るか悩みましたが、茹で落花生をグリルすると美味しいのを思い出したので、お店をやっていた時に人気だった豚ヒレ肉のグリル バルサミコソースの付け合わせとした。落花生だけだとさみしいので、エリンギと銀杏も一緒にグリルして秋満載のお皿に仕上げました。

豚ヒレ肉と秋野菜のグリル バルサミコソースの作り方。

材料
・豚ヒレ肉(ロースでもおいしいです)
・赤ワイン(料理用ではなく安くてもちゃんとしたワインを)
・バルサミコ 
・サラダ油、exバージンオリーブオイル、バター
・小麦粉
・野菜(今回は落花生、きのこ、銀杏ですが焼いておいしいものならなんでも)


① お好みの野菜を一口大にカットする。グリルパン(なければフライパンでも美味しく焼けます)で焼く。

② ヒレ肉を厚さ3cmほどに切って、塩胡椒して粉をはたく。

③ フライパンに油を大さじ1程度を熱し、ヒレ肉の片面をこんがりきつね色に焼く

④肉を返し、中火の弱くらいで火を通し、余分な油を切る。赤ワインを振り入れて強火にし、アルコールを飛ばしたらお肉を取り出し、バルサミコと塩を入れ煮詰める。バターを入れフライパンを揺すって乳化させたら出来上がり。

⑤ お皿にヒレ肉をおき、焼いた野菜を並べたら野菜にだけオリーブオイルをまわしかけ、塩をかける。ソースを回しかけたら出来上がり!

POINT!!
・ロースの場合脂身のところに筋が通っているので、包丁で切れ目を入れたほうがいいです。が、しなくても焼けます。
・ソースは塩じゃなくて醤油でも旨い。
・ソースは煮詰まりすぎたら、バターを入れる前に水で少し薄めましょう。
・お肉の塩加減は強めに


野菜の付け合わせとしてのお肉。
この料理は以前お店をやっていたときの人気メニューでした。その時はロース肉でやっていましたが、歳をとってくると ちとキツい。ソースも濃いめだからヒレ肉がちょうど良い。でもロースも美味しいですよ。この辺は好みです。

お店では必ずその季節の野菜をグリルして付け合わせてたのですが、「野菜が美味しい!」「お肉が美味しいのは当然なんだけど、野菜が旨いねぇ」とよく言われてたんです。こちらとしては、え?お肉は?と不安になったものですが。。。
もちろんお肉もそれなりに良いものを使ってたのですが、野菜は農家さんの畑に伺って直接買っていたり。そのエネルギーが伝わってたのかと思います。どうしても野菜が好きなんですよね。着想が野菜からになってしまうんです。ボクの中では野菜を美味しく食べるための豚ヒレ肉なんです。野菜の付け合わせがお肉。野菜だけでも美味しいですけど、ネ。

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