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○○君が定規で遊んでます!遊ばれているんだよ

あれ?もうゴールデンウィークが・・・。
休日ってあっという間ですね。あと1日お休みが欲しいリッケンです。


今日の話題は、授業中の注意警察についてです。
周りが気になり、何かと注意したがって先生に伝えてくる子がいます。
たとえばこんな感じ。

先生!太郎くんが定規で遊んでいます!

その子の頭の中をのぞいてみます。ふぁんふぁんふぁんふぁ〜ん♪

もう!太郎くんったら、また遊んでる。
授業中は先生の話聞かなきゃダメじゃない!
私がなんとかしてあげないと!

本人は全く気づいていないと思いますが、

出来ている自分>出来てない太郎くん


そんな、図式が出来上がり、出来てる自分偉い、注意してる自分偉いとちょっと優越感に浸っています。

若い頃の自分。まんまとその子の思惑に乗って「こら、太郎くん話聞かなきゃダメじゃない!」と太郎くんを注意してしまっていました。

そうすると何が起こるのか。先生のお墨付きをもらって、いつも遊んでいる太郎くんをみんなで注意し始めます。段々と教室の雰囲気が冷えてきます。

今日は、授業中に先生に注意してもらおうと言いつけてきたときの斜め上からの返答について考えていきます。




遊んでいるんじゃない。正しく日本語を使おう!

「〇〇くんが、遊んでいます」そんな声が上がったら、下のように語ります。

花子:先生、太郎くんが定規で遊んでいます。

T:(真面目な顔をして花子を見つめながら)花子さん、太郎くんは遊んでるんじゃないんだよ。遊ばれちゃってるの。日本語を正しく使わなくちゃ。

花子:???

T:太郎くんはね、すごいんだよ。何とね、定規とお話ができるの。

(腹話術のマネをしながら定規になりきる)ねえねえ、太郎。社会の授業退屈だよな。水産業の話とかつまんないよな。オレと遊ぼうぜ。オレの背中に消しゴムを乗せて、びょ〜んてやったら最高に楽しいぜ。なあそうだろ。太郎。

(腹話術のマネをしながら太郎になりきる)そうだな。先生の話なんか聞いてるより、お前と遊んだ方が断然楽しそうだぜ。

T:花子さん、わかった?太郎くんは純粋だから。定規の精の声が聞こえるんだよ。太郎くんが悪いんじゃない。太郎くんの純粋な心が勉強の邪魔をしてしまうんだ。ね、そうだよね。太郎くん?

太郎:そ、そうなんです。ぼく、純粋すぎて・・・。

T:純粋なのはいいことです。でも、妖精の誘いに乗ってしまうのはね・・・。もう、定規の精の誘いに乗って遊ばれちゃダメですよ。

太郎:はーい。

こんな風に語ると、教室の雰囲気を悪くせずに、花子さんも太郎くんもたしなめることができます。


ポイント

①先生も一緒になって同じトーンで注意しお墨付きを与えないようにする
②正しい日本語を使おうと視点をずらす
③遊んでいる → ものの精の声が聞こえるという純粋さに変換
④腹話術で実演して太郎に客観視させる → 恥ずかしいかも → やめよう
⑤先生に訴えても暖簾に腕押し、注意の仕方を考えさせる

こんな風に指導をすると。次回から指導する時これが使えます。

花子:先生、今度は太郎くんが、鉛筆に遊ばれています。(にっこり)
T:大変だ!太郎くん、また妖精の声が聞こえちゃってるよ。
 早くこっちの世界に戻っておいで〜!
太郎:テヘヘ

よろしければ教室で子どもたちとのやりとりを楽しんでみてください。



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