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4年ぶりのオーストラリア:自分のライフスタイルを第一に考えて生活する人たち

滞在中、友人夫妻が以前住んでいた町を訪ねました。ケアンズから車で1時間ほどのアサートン・テーブルランドという高原地帯です。彼らはヤンガバラ(Yungaburra)という住宅地に住んでいました。私も何度か滞在させてもらったことがありますが、一面に美しい自然が広がり、すごく美しいところです。

水辺の住宅地↓

あちこちに牧場や畑が広がっています↓

夫妻が以前住んでいた家↓

家の前の通り↓

二人はリタイア後にケアンズから移り住み、そこでしばらく生活しました。そこには同じように都市部から移住してきた人がたくさんいてみんなゆったりと生活していました。私も魅力的な人にたくさん会いました。そのうちの何人かのことは記事に書いたことがありますが、すでに亡くなった人もいて寂しく感じました。

4年前に比べると家がずいぶん増えていました。かつて水辺周辺は宅地開発が規制されていましたが、近年は規制が緩和され、新たな住宅がどんどん建てられているようです。どこの国でも変化は目まぐるしいようです。

かつての知人たちに会いました。グレゴリーとマリリンはフロイドたちが特に親しくしている夫婦です。彼らも新しい家に越していましたが、彼らの場合は同じ町の中で引っ越していました。以前の家は高齢となった二人には大き過ぎますし、特に湖畔に面した庭がスロープになっているので歩きにくいという理由からです。年齢に応じて暮らしやすい家に移るという合理性をそこに感じます。

グレゴリーとマリリンの現在の家↓

かつての家は庭がスロープになって湖に続いています↓

手前が湖

そう言えば私が知り合った多くのオーストラリア人カップルが同じようなライフスタイルで生活しているのを思い出しました。お金がない若いうちはフラット形式の狭い家に住み、子どもができたら庭のある戸建ての家を購入します。そこではツリーハウスやアスレチックなど子どもの遊び道具を自分たちで作り、ファミリーの生活を楽しみます。その後は経済的に余裕ができたらさらに大きめの家に引っ越し、キャンピングカーなども購入してアウトドアライフを楽しみます。やがて子どもが自立し、夫婦だけになると二人に十分な広さの家に引っ越し、老後を静かに過ごします。このように家に広さだけを求めるのではなく、年齢に応じて身の丈に合う家を住み替えながら生活の快適さを追求する合理性が私の出会ったオーストラリア人には多く感じられます。

さらに、自分なりのライフスタイルを大事にする点も彼らの中に強く見られます。日本人の私からすると大きな家に住んでいるのを羨ましく思うことがありますが、彼らは家の大きさや豪華さよりも機能性や心地よさを重視しているように感じます。さらに彼らの中にはお互いを羨ましいと思う気持ちがあまり見られません。「自分は自分、人は人」という思いが強く、人と比べることをせず、自分にとって快適な家を求めることを何よりも大事にしている様子がうかがえます。

同じようなことは趣味にも表れているようです。人がどのように言おうと自分の好きなことは思いきり楽しむという人が多いようです。グレゴリーもクラシックカーの改造が趣味で何年もかけてコツコツと作業しています。以前訪ねたときは1920年代の大型の車を10年以上かけて改造していましたが、今回はまた新しい車に挑戦していました。今回の車もやはり1920年代のオースティンモデルでしたが超小型でした。

以前グレゴリーのことを書いた記事↓


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