【Kampo opinion・［Ⅵ］/［13］】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』［第Ⅵ章〜13節］

［アプリ制作版-Beginning］【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説［「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine（サイン）」を知る〜【第Ⅵ章/第13節】］　

◉［第Ⅴ章］〜『陰虚（血/水の中の「津液虚」）証体質』／素因7分類、

●『陰虚』とは、…
・体質で云うと、…『陰虚タイプ』は、「全身の潤いが不足している事が、特徴の体質」です。　「潤い不足の為、乾燥したり、身体が熱っぽくなる状態」です。
※［『陰陽☯論』で説明すると、『陽虚』とは、〜　『陽』が足りない、即ち「動」が不足している事を示す。
『陰虚』とは『陰』が足りない、即ち「静」が不足している事を指します。
○［『陰虚』の主な原因は、「寝不足/過労/加齢/性生活の乱れ 等で水分を多く取っていれば大丈夫、…と云った単純なものではありません。　また、 「潤い不足」で「動脈硬化が進みやすい糖尿病の人」も、『陰虚の体質』です。］
※［「不足した状態」を「陰虚（いんきょ）」と云い、特徴的な症状は、…
「逆上せ／火照り／口渇／寝汗／皮膚の乾燥／目の渇き」等が起こる。］
□『陰虚体質』では、「女性の月経・疾患・経血の量が少ない、色が濃い」等の特徴が、
・月経期間が短い、
・月経が遅れ易い（低温期が長い）
・おりものが少ない、又は殆ど無い、
・基礎体温が全体的に高め 等の「性質」が、現れる。

〜［素因7分類〜『陰虚証』］〜

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【アプリ-Beginning】〜［Ⅵ］『陰虚（血の中の津液不足）証の体質者』の、… これまでの［自身の体質（特徴/症状/性格＆「病因/五行説の影響」）］を分析した結果、…「弱点/罹り易い病気」を纏めまして、後書き とします］　

【Ⅰ】〜『陰虚（血の中の津液不足）証体質者』、
■『陰虚（血の中の津液不足）証体質者』の特徴は、…自分の素因（生まれ持った体質）である、それぞれの五臓の陰虚〜『肝陰虚/心陰虚/脾陰虚/肺陰虚/腎陰虚』を呈する、…
また、『内因/外因/不内外因』の病因に、身体が影響される場合（要するに、「血の中の津液を枯渇させる事を助長させる」状態）も、『陰虚』を引き起こし易いと考えられる。　

◆ 例えば、…「内因」で云うと、
［［Ⅱ］〜『陰虚証』と断定する（決まり手となる）性質/症状の中の、…↓
［質問事項 ②「物事を最後までやり遂げようとする、一途に物事に打ち込む」］、…
の場合は、⇒『内因〜「怒」の行動』である
◇「肝の血を使い過ぎ易く」、…
その時間が久しく（長く）なるので、…
「血の中の津液が枯渇する」、… すると ⇒

※［●「東洋医学」では、…
必ず、『陰』が「虚」すると、… 身体の何処かに『陽』が「実」する場所が現れる…。と云うのが、…通説である。］

〜［「陰虚証〜Ⅶ」の陰陽☯論］より 〜

の「理論」通り、…
『肝の陰虚（血の中の津液の枯渇）』より、…
『虚熱（陽気）』が上昇（或は表）に転じ、…
結果として、『上焦（心/肺）』、或は『表（胆経/胆）』に『虚熱』が籠るのである…。
※［上記が、⇒『肝陰虚証』に該当する。］

その他、…　（五臓〜「心/脾/肺/腎」）
◇『心の感情』である『喜』、⇒「陽的な性
質」⇒「血を騒がす」⇒であるので、…
『血滞/血熱』を生んでしまう。…
結果として、『上焦（心/肺）』、或は『表（小腸経/小腸）』に『虚熱』が籠る。
※［上記が、⇒『心の陰虚』に該当する。］

◇『脾の感情』である『思』、⇒「中性的な性
質」⇒「血を重くする」⇒ である、…
結果として、『上焦（心/肺）』、或は『表（胃経/胃）』に『虚熱』が籠る。
※［上記が、⇒『脾の陰虚』に該当する。］

◆ また、…「外因」で云うと、
［『外邪（六淫）』で云うと『風/燥/暑』の邪気に影響され易い…。
例えば、…
□『風』は『肝の司因』であるが、⇒ 性質は『陽』であり、「血を散らす」環境であるので、『血燥』を生み易い。
※［結果として、『肝陰虚』を呈する。］

□『暑』は『心の司因』であるが、⇒ 性質は『陽』であり、「血を削ぐ」環境であるので、『血熱』を生み易い。
※［結果として、『心陰虚』を呈する。］

□『燥』は『肺の司因』であるが、…性質は『陽』であり、「気血を乾かす」環境であるが為に、『血燥』を生み易い。
※［結果として、『肺陰虚』を呈する。］


◆ 更に、…「不内外因」で云うと、
［『ストレス/労逸（重労働）/房事過多/プレッシャー』の病因に影響され易い、…
※ 例えば、…
□『労逸（働き過ぎ）』の場合、『肝』にダメージを与える『病因』であるが、…　その病理は、…
➀「肝の血を使い過ぎ」、…
②その時間が久しく（長く）なるので、…
「血の中の津液が枯渇する」、… すると ⇒
③『肝の陰虚（血の中の津液の枯渇）』より、
④『虚熱（陽気）』が上昇（或は表）に転じ、…　結果として、
⑤『上焦（心/肺）』、或は『表（胆経/胆）』に『虚熱』が籠るのである…。
※［上記が、⇒『肝陰虚証』に該当する。］

□『気苦労（ストレス）』は『脾』及び『心』『肺』にダメージを与える影響の『病因』であり、…
●素因に『脾/心/肺虚』が認められる場合。
・［この「ストレス」要因による、『血』ヘの影響は、「血を滞らせる」等 である。］
※［上記の場合、「ストレス」要因より、
➀ 先ず『気』ヘの影響 ⇒「気が滞る」、…
② 次に「気が滞る」と必然的に『血が滞る』、…
③ その環境が久しく続くと、…『血の中の津液』が乾きはじめる。（『陰虚』の始まり）

□「房事過多」も、『腎』及び『肝』にダメージを与える影響の『病因』であり、…
・素因に『腎虚/肝虚』が認められる場合、等
・［この「房事過多」による、『血』ヘの影響は、「血を消耗する」等 である。］
※［上記の場合、「房事過多」要因より、
➀ 先ず『精』ヘの影響 ⇒「精が減る」、…
② 同時に「汗💦を掻く」と必然的に『血が消耗する』、（「血の中津液不足の始まり」）
③ その状態が久しく続くと、…『血の中の津液の不足』が始まる。（房事過多による『陰虚』の始まり）。］

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【Ⅱ】『陰虚（血の中の津液不足）証』の「罹り易い性質（疾患/症状/病気）」特徴とは!?、…
◆「前ファイル（この全節）」で、申している様に、…　
・『陰虚（血の中の津液不足）証体質者』の特徴は、…
先ず、… 始まりとして、自分の素因（生まれ持った体質）である、それぞれの五臓の陰虚〜『肝陰虚/心陰虚/脾陰虚/肺陰虚/腎陰虚』を呈する…。
その後に、その「体質（○陰虚証体質）」を更に「悪化」させる『病因』の影響を受け易い。
※［この時の「受け易い病因」は、…それぞれの「体質（○陰虚証体質）」により、その「受け易い病因（内因/外因/不内外因）」が決まって来る。］（今までの「ファイル」で理解して下さい。）

■『陰虚証』と、…この後に述べる『陽虚証』は、…「東洋医学」で云う『陰陽☯論』の概念で説明すべき「病理」が多くなる…。

➀『肝の陰虚証』、〜
◆『肝』の「血の中の津液」が枯渇してしまう事で、…
「肝の気」が優勢になり（その性質上、上焦＆表に上昇する）、…
結果として、「上焦（『心/肺』）＆表（各腑/経絡）」に「虚熱」が滞り、…下記の「症状」を呈するに至る。
◇ この時の「精神的症状（性質）」が、〜
・［●物事を最後までやり遂げようとする/●仕事を処理する（物事を、段取り良く整理する）能力に長けている/●使命感があり、仕事ヘの責任感も、人一倍強い/●割と閃きが起こり易く、理知的で計算高い行動を取る/●ついつい、他人の仕事の成り行きまで、気になる］等である。
◇「身体的症状」が、〜
・［●手足✋🦶の火照り、熱感を感じる/●何時も、常に喉が乾く（口渇）/●何方かと云うと眠れない方である/●皮膚の色が浅黒い（小麦肌である）/●耳鳴りや肩凝り、目眩いが起こる/●以前から、高血圧である/●目👁の色が赤い（目の充血がある）］等である。

②『脾の陰虚証』、〜
◆『脾』の「血の中の津液」が枯渇してしまう事で、…
「脾の気」が優勢になり［その性質上、上焦＆表（この場合「胃経/胃」）に上昇する］、…
結果として、「上焦（『心/肺』）＆表（各腑/経絡）」に「虚熱」が滞り、…下記の「症状」を呈するに至る。
◇ この時の「精神的症状（性質）」が、〜
・［●疲労の蓄積や、過労、慢性的な体調不良を訴え易い/●思考力が低下する為に、事の処理が上手く出来なくなる/●思慮深くなる］等である。
◇「身体的症状」が、〜
・［●手足✋🦶の火照り、熱感（特に四肢）を感じる/●何時も、常に喉が乾く（口渇）/●常に便秘である（コロコロ便）］等である。

③『腎の陰虚証』、〜
◆『腎』の「血の中の津液」が枯渇してしまう事で、…
「腎の気」が優勢になり［その性質上、上焦＆表（この場合「膀胱経/膀胱」）に上昇する］、…
結果として、「上焦（『心/肺』）＆表（各腑/経絡）」に「虚熱」が滞り、…下記の「症状」を呈するに至る。
◇ この時の「精神的症状（性質）」が、〜
・［●高所・暗所・閉所恐怖症を、起こす/●二枚舌（自分で思う事と、云う事が異なる）/●支配力が専攻するタイプなので、物事の分別を政治的に処理する］等である。
◇「身体的症状」が、〜
・［●手足✋🦶の火照り、熱感（特に足裏）を感じる/●何時も、常に喉が乾く（口渇）/●常1日に10回以上、オシッコが出る（小便自利）］等である。

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【Kampoの章・［Ⅶ］/［1］】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』［第Ⅶ章〜1節］「7種の体質/陽虚＆陽盛（虚証では無い）証・質問事項＆解説➀」へ、続く…。