【Kampo opinion・[Ⅶ]/[5]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅶ章(最終章)〜5節]
◉[アプリ制作版-Beginning]【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説[「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine(サイン)」を知る〜【第Ⅶ章(最終章)/第5節】]
【アプリ-Beginning】〜[「東洋医学の方程式」を駆使して、実際に「自身の体質」を分類してみよう!! …多部抜粋]、
◉[第Ⅶ章]〜『陽虚(気/血共に、「虚」する状態)証体質』/素因7分類、
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■【実際に『陽虚(血気/血共に、「虚」する状態)証体質』が影響を受け易い、『五行色体表(方程式〜それぞれの五行の要素)』とは!?、…
を「解説⑤」(前編)すると、…
■『五行説』〜 一部抜粋、…
[五臓/五腑/五竅(五官)/五味]と、
『陽虚(気・血の両虚)証体質との関係』とは!?、[質問事項]
※『7通りの素因体質』+『五行説』=「身体の不調〜(sineサイン)を知る方法」。
[1]『五臓』〜
●『肝』〜[肝気虚/肝陽虚]
『肝』の ⇒『陰陽が共に虚』『肝陽気虚』に陥る。
※[元々『肝虚証』の方は、『外邪 - 燥邪/風邪』の影響を受け易い。
➀『外邪-風邪』の影響にて、[肝気の気散]が起こり、『肝の陰(津液)の虚』に至る…。② 通常、[肝陰虚]⇒「肝の血の津液の虚」の状態だと、…『陰虚⇒陽盛』の性質上、『肝気鬱結(津液が不足する事で、上焦に虚熱が籠る病理)』等を示す。
③ しかし、…「陽明経 ⇒ 所謂、『脾・胃』が弱っている」と、「上焦を犯す、虚熱が発生出来ない…」病理となる…。
④ そして、上記(➀)の病理が、久しく(長く)続くと、… 「津液も枯渇し、陽気も不足する状態(所謂、『陰陽両虚』)」となる…。
※[上記が『肝の陽虚の病理』の基本となる、…と、「陽明経 ⇒ 脾・胃」が充実していないと、『陰虚』や『上焦の熱の病理』を定する事は出来ないと云える。]
●『心』〜[心気虚]
『心』⇒『心』は「上焦の臓」であり、…
そもそも、『心の陰陽が共に虚』の状態になると、…「生きてはいけない」。
●『脾』〜[脾気虚]
『脾』⇒『脾』は「中焦の臓」であり、…
そもそも、『脾の陰陽が共に虚』の状態になると、…「食べた物が、消化(エネルギーに変換)出来ない」ので、…やはり、「生きてはいけない」。
※『脾の陽虚』も、存在しない。
●『肺』〜[肺気虚/肺陽虚]
➀[元々『肺陰虚』の方は、『外邪 - 寒邪/風邪/燥邪』&『内因 - 憂/悲』の影響を受け易い、…
② 結果として、主に「気滞 ⇒ 気逆 ⇒ 虚熱 ⇒ 陰虚」を起こし易い…。]
③ しかし、…「陽明経 ⇒ 所謂、『脾・胃』が弱っている」と、「上焦を犯す、虚熱が発生出来ない…」病理となる…。
④ また、…「『肺虚』が進行」し、「外邪 - 寒邪の侵入を深く許す(肺/腎の虚〜少陰病)」と、…『陽虚』の病理となる。
・※[上記が『肺の陽虚の病理』の基本となる、…と、「陽明経 ⇒ 脾・胃」が充実していない場合や、『寒邪による、肺/腎が共に虚の病理』の場合、『陰虚』や『上焦の熱の病理』を定する事は出来ないと云える。]
⑤『腎』〜[腎陽虚(少陰病)]
※[上記(『肺』の臓の病理)を、ご参照下さい。]
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[2]『五腑』〜
➀『胆』〜[『肝』(臓)の表である]
②『小腸』〜[『心』(臓)の表である]
③『胃』〜[『脾』(臓)の表である]
④『大腸』〜[『肺』(臓)の表である]
⑤『膀胱』〜[『腎』(臓)の表である]
・『腑』の場合は、『臓』に従った内容となる。
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[3]『五官(五竅)』〜
➀『目👁』〜『肝』の竅、
□➀『肝気虚/肝陽虚』⇒[疲れ目👁/目👁がショボショボする/眼精疲労👁が起こる]。
②『舌👅』〜『心』の竅、
□『心気虚』⇒[舌👅が小刻みに震える/舌👅が細い]。
③『口👄』〜『脾』の竅、
□『脾気虚』⇒[口から涎が出易い/口唇が白い)/唾液が溜り易い]。
④『鼻👃』〜『肺』の竅、の場合は、
□『肺気虚/肺陽虚』⇒[鼻水👃💧が出易い/鼻先が冷たい]。
⑤『耳👂』〜『腎』の竅、の場合は、
□『腎陽虚』⇒[耳👂鳴り(キーン)/耳👂が聴こえ難い]。
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[4]『五味』〜
➀『酸』〜『肝』の味、
□『肝虚(肝陽虚/肝気虚)』⇒[酸い味の物]の食べ物を、摂取すると良い。
◇「『酸味』には、「収斂作用」⇒(『血/陰』)を集め作用がある。」
※[しかし、…少しでも、『酸味』の物を取り過ぎると、「気が結ばれる状態」となり、『肝気虚』となる。]
②『苦』〜『心』の味、
□『心虚(心気虚)』⇒[苦い味の物]を食べ物を、摂取すると良い。
◇「『苦味』には、「収縮/下降作用」⇒(『血/陰』)を集める作用がある。」
※[しかし、…少しでも、『苦味』の物を取り過ぎると、「気が収まる状態」となり、『心気虚』となる。]
③『甘』〜『脾』の味、
□『脾虚(脾気虚)』⇒[甘い味の物]を食べ物を、摂取すると良い。
◇「『甘味』には、「補う/緩める作用」⇒(『血/陰』)を補填する作用がある。」
※[しかし、…少しでも、『苦味』の物を取り過ぎると、「気が緩み過ぎる状態」となり、『心気虚』となる。]
④『辛』〜『肺』の味、
□『肺虚(肺陽虚/肺気虚)』⇒[辛い味の物]を食べ物を、摂取すると良い。
◇「『辛味』には、「発散作用」⇒(『血/陰』)を巡らす作用がある。」
※[しかし、…少しでも、『辛味』の物を取り過ぎると、「気が発散し過ぎる状態」となり、『肺気虚』となる。]
⑤『鹹』〜『腎』の味、
□『腎虚(腎陽虚)』⇒[鹹い味の物]を食べ物を、摂取すると良い。
※「『鹹味』には、「軟堅作用」⇒(『血/陰』)を柔軟化/固定化する作用がある。」
※[しかし、…少しでも、『鹹味』の物を取り過ぎると、「気が固まる状態」となり、『肺気虚』となる。]
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次回、…
●【Kampoの章・[Ⅵ]/[6]】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』[第Ⅵ章〜6節]「7種の体質/陽虚(気/血共に、「虚」する状態)証・質問事項&解説⑥」へ、続く…。
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