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忘れ物を拾いに行ける場所【蓮ノ空感想文】

こんばんは、お久しぶりです。
企画用の記事になります。
滑り込みギリギリで執筆しているので間に合うか分かりませんが、大急ぎで書いてます。
かなりの走り書きなので多めに見ていただけると助かります。


初めに

突然ですが、読んでくださっている皆様は今何をされているのでしょうか。
社会人として働いているでしょうか、学生として勉学に励んでいるでしょうか、はたまた何もしていないかもしれません。
それでも、誰しもが一度はきっと通ったであろう青春時代があるかと思います。
それは良い思い出でしょうか、それとも苦い記憶でしょうか。
どちらにしても、きっと大なり小なり青春時代には後悔したことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんな青春時代の後悔や忘れ物を取りに帰れる場所を紹介しようかと思います。

Link!Like!ラブライブ!がどういうものか

正直、この話はもう散々色んな方が書かれているので私があえて今更詳しく書く必要も無いかと思いますので手短に。
よくあるソーシャルゲームのように、基本的にはメインストーリーが存在し、それらを軸に世界が描かれています。
ただもちろん、そのストーリーを我々は過去の事として見ています。
そんな中で、ストーリーに登場するキャラクターが配信活動をリアルタイムでしていくのがこのコンテンツの特徴です。
まるで彼女たちがそこにいるような、バーチャルだけどリアルがコンセプトになっています。
もちろん、配信にもたくさんの魅力が詰まっているのですが、今回はそちらには触れず、メインストーリーの方にフォーカスしようと思います。

活動記録について

作中でのメインストーリーは活動記録という名前で更新されています。
これらは基本的にリアルタイムではなく、過去の出来事を我々は神の視点から閲覧していくものです。
この活動記録の内容は、基本的に彼女たちが精一杯今を生きる青春物語です。
その活動記録の内容と配信活動がリンクして展開されていくのが特徴なのですが、それまた別の話。
濃密なシナリオの数々に毎回心を打たれていますが、今回は特に私の大好き話を紹介しようかと思います。

第7話「センパイとコウハイ」

1話〜6話では、作中では1年生(現2年生)である花帆とさやかが梢、綴理の2人の先輩とユニットを結成しスクールアイドルになる話が展開されています。
その後、先輩たちのことを知ろうと1年生2人が奔走していく話が描かれるのがこの第7話です。
記事を作成するという名目において彼女達の過去を知っていく。
その中で現状の歪さを見て自分たちに何が出来るのか考えた結果、2人なら出来なくても4人ならきっと成し遂げられるはず。
まだスクールアイドルを始めて日が浅い彼女たちが、1歩を踏み出して、余計なお世話かもしれないことを勇気を振り絞って行動に移していく。
これはなかなか誰にだって出来ることではありません。
きっぱりと断られたのに、それでもと言える彼女達の強さ。
1話〜6話から確実に成長した彼女たちの姿。
そんな後輩たちの行動は、先輩たちの冷えきっていた関係を少しづつ溶かしていくことになるのです。

第8話「あの日のこころ、明日のこころ」

7話では1年生の後輩たちが主体で話が進むのですが、こちらでは2年生が話の本筋に切り替わります。
必要以上に接することを避けていた2人が、この話を通してもう一度向き合っていく。
そうして、上手く行き始めたところに梢にスカウトの話が届きます。
それはかつて、綴理も経験したことです。
ただその時は、本人にその話はしなかった。
他の学校に言ってしまうと、スクールアイドルクラブが存続できなくなるから。
だからその事を隠して、ラブライブに出た。
その結果として、現状の2人の歪な関係が出来上がってしまった。
その出来事を、梢にスカウトが来たことにより綴理が思い出し、ラブライブで優勝するためならスカウトを受けるべきだと。
目標があるのだから、そこに近づけるならそうするべきだと。
きっとそれが正しいんでしょう。
それでもスカウトは受けないという結論は変わらない。
ノータイムで受けないと決断した理由はどこにあるのか。
部長としてこの部を引っ張っていく必要があるし、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブを守らなければいけないからと。
でもそれは本音ではなかった。
ただ一緒にいたかった、スカウトを受けることによって大切な人と離れたくなかった。
たったそれだけの事を、半年間も言えずに燻っていた。
こうして4人として一丸となった彼女たちは、月末の文化祭でのライブに向けて改めて走り始める。

最後に

どうでしょう。
本当に簡潔にまとめてしまったので、できれば自分の目で話を見ていただきたいのですが。
この話は要は、大切な仲間と離れたくなかった、ただそれだけの結論をこんなにも長々と話として描いているのです。
でもそれこそが、私は青春そのものではないか、と思いました。
だって、学生なんてまだまだ人生の経験も浅く、一発で最適解を見つけられることなんて中々無いと思います。
ときには回り道をするし、若さ故に本音を言えなかったりする。
そういうものだと思うのです。
似たような経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、彼女たちのように問題を解決できた人もいれば、出来ずに疎遠になってしまった方もいるかと思います。
こうしておけばよかった、あれをやってみたかった。
そんな青春時代の後悔。
そういった忘れ物を、この作品では少しだけ拾いにいける、私はそう考えています。
今回は7話と8話だけの紹介になりましたが、去年4月から現在までのシナリオ量はかなりの量になっています。
私のようにここの話が1番刺さる人もいれば、他の話で心を打たれる人もいることでしょう。
でもきっと、気に入る話は違えど大なり小なり1つは自分にとって大切な何かを見つけられると、私は信じています。

4月から年度が変わり、104期として新たに3人が加わりました。
今から去年1年を振り返って追いかけるもよし、リアルタイムを重視してあえて過去を見ずに今年の活動から追いかけるもよし。
きっと長くない青春時代を彼女たちは今も全力で駆け抜けています。
一緒に見届けてみませんか、そして何かひとつでいいから、自分にとって大切な何かを見つけて、拾い上げてみませんか。
それはきっと貴方の人生に少しだけ彩りを添えられる物であると確信しています。

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