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子どもの着付け

わたしは、子どもの着付けが一番好き。

自他ともに認める子ども好きだし、着付けも好きだから、七五三のシーズンは、わたしが一番嬉しい楽しい季節です。

初めて会った子どもと仲良くなるのも、子どもの気を引くのも得意です。

子どもの着付け、と言っても簡単じゃないのです。

昔は、子どものきものは、肩揚げ、腰揚げをして、子どもの身体にサイズを合わせてあるから、洋服みたいにささっと着せて、7歳の女の子なら、作り帯をワンタッチでつけて、帯揚げだの、しごきだの、筥迫(はこせこ)だのを決まった位置につけてあげればOKでした。

だから、お家でお母さんやおばあちゃんが着付けていたと思います。

現在は、成人式の着付け同様に腰ひもで身丈を調節して、おはしょりを作って盛装することが多いです。

紐の締め具合は大人以上に難しく、苦しいのはもちろんだめだし、手早くしてあげないといけないし、小さな子どもの身体に触るのを恐れていると、紐が弱くなって、きものが落ちてきたり、とにかく、動きが激しいので、着崩れが起きやすいのです。

子どもの中には、着替えそのものが嫌いとか、首が詰まるのが嫌いとか、そもそもお母さん以外の人に、身体を触られるのが嫌とか、いろいろな子どもがいるし、その日の状態、眠いとか、お腹空いてるとか、機嫌が悪いとか、、、、。

お母さんは、神社の御祈祷の予約時間は迫っているし、御両家のおじいちゃんおばあちゃんも全員集合して、あとは子どもの着替えだけ、という状態になって、子どもが言うことを聞かないと、パニックになる。そして、子どもを叱る、子ども、さらに泣く、、、。

わたしは、子どもが泣いているのは平気だし、激しく暴れても何とか着せて、後で修正することもできるので、おかあさんに、無理やり着せていいのなら、着せますよ、と言います。

お願いします。と言う人、わりと、多いです。

子どもは着てしまうと、案外、嘘みたいにけろっととして、かっこいいねーとか、かわいいねーとか言われてご機嫌になったりしています。(もちろん、そうじゃない子もいますよ。)

子どもの着付けは特別違うものではなく、基本は同じ。

子ども写真館がわたしの着付師としての土台でした。そこで、たくさんの子どもたちの着付けをさせていただいたことが、現在の礎になっています。

パパやママの着付けもたくさんさせていただきました。着付師どうしで時にはモデルもして、着付けの練習はしてきたのですが、男性に着付けをする機会がほとんどなかったので、いい経験になりました。なので、男性の着付けも得意になりました。

一度だけ、着付けをしている最中に、男の子(五歳)が立ったまま寝てしまったことがあり、驚いたことがあります。

寝る?



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