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19才

#創作大賞2024 #エッセイ部門応募
「19才のかずみ
高校の友人せっちゃんと同じ職場で働き
ながら悩みの相談や恋話もした。

せっちゃん「節子」とは阪神淡路大震災後から
連絡が取れなくなっていた。

もしかしたら読んでくれるかもしれないという思いでエッセイを書きました。」


百貨店のワイシャツ売り場で働きはじめた
かずみ
まわりの同僚や先輩達はおしゃれで
ほんとに美人だ
高校の時の友人節子と同じ売り場だ
「かずみー今日仕事終わったらご飯行こー」
せっちゃんからのお誘いだ。
「せっちゃん彼氏迎えに来るんちゃうん?」
「ええねんええねん明日会うし」
かずみ「そっか」クスッと笑った。
いいなぁ心の中でつぶやいた。
かずみは、一年前大好きだった彼氏に浮気され
それから新しい恋が出来ずにいた。
まだ、忘れられずにいたのだ。
いつも仕事の帰りにバイクの後ろに乗って
家まで送ってくれた。まるでドリカムの未来予想図2だ。
ある日母と神戸に買い物に出かけた。
こんな偶然あるのか?
どこかで見た事のあるバイク
それに雰囲気彼氏に似ている。
後ろに女の子が乗ってるじゃないか!
私がぼーぜんとしていたら母が声をかけた。
最悪だ!
その後は、1人になりたくて
悲しくて母に先に帰ってもらった。
1年彼の事引きずった
でも‥絶対幸せになってやる!と誓った
そして可愛くなってやる!

「いらっしゃいませ〇〇様いつもありがとうございます」
お客様とお話ししながら
メジャーでサイズを測って
ワイシャツを何枚かお持ちし
選んでいただいた。
レジに持っていき袋に入れ
かずみは「ありがとうございます」
と言い「〇〇様またのご来店お待ちしております。」商品をお渡しした。

〇〇様も「ありがとうまた来ます」と言われ

その後お見送りをした。

お昼休み
従業員食堂で
ゴボ天うどんを注文
お出汁とゴボ天が絶品なのだ。
せっちゃんも同じゴボ天うどんを
食べながら
せっちゃんの彼氏の話しを聞く
「聞いてよーあいつさぁー」と
言いながら
話しを聞けば喧嘩をして何日も口を聞いてないらしい

かずみ「そっかー」うんうんと話しを聞いた。
せっちゃん「ほんま思い出したらムカムカする」
先輩達からは大食いと言われはじめた。
確かにそうかも?と思った。
昼休憩の他に15分ほど
休憩がある時
従業員食堂でカレーうどん食べたり
してる

食べる事は大好きだし
ここのカレーうどん最高なのだ
とろみがついて辛くて
思い出しただけでお腹が空く。
2年後
あんなに元彼が忘れられなかったのに
友達の紹介で知り合った同い年の
彼と出会った。
元彼と雰囲気は違ったが
居心地が良かった。
デートでは車でドライブに行ったり
付き合って初めてのクリスマス男の人から初めてのプレゼントの指輪
初詣でのあけましておめでとうございます。
それから一緒に住もうと言われる。
キラキラした日々
23才
彼と結婚する事を会社に伝えた
退職する当日
先輩や同僚やせっちゃんから
花束のサプライズ
「ありがとうございます。」
「幸せになります」
縁があってこの仕事で先輩達に出会えた。
感謝の気持ちでいっぱいだった。
失恋して大人の階段を登って少し成長したような気持ちになった。
その一年ぐらいたった後地震が起きた。

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