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【詩】「視線」

射抜かれた気がした あの日

恐ろしささえ覚える
骨ばった貴方の手の温度

私が持てるものなど知れていて
貴方はそれでも良いと見つめる

勾配を気にして歩いて祈るわ
明日には全部終わってしまうようにと

この世は願うだけ無駄なものが多い
だから貴方も消えてしまえばいいのに

喉仏に潜む灯りを頼る
どうかずっとそこに在り続けていて

わかってる、なんて簡単に思えないよ
だって貴方は特別だから

矛盾した気持ちを
今日も抱えて

ひとり、ひとり

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