和來花果(かずき かのか)

和來 花果(かずき かのか)です。 エブリスタ、ノベルデイズなどのサイトで小説を書いて…

和來花果(かずき かのか)

和來 花果(かずき かのか)です。 エブリスタ、ノベルデイズなどのサイトで小説を書いています。 【note様×WEB別冊文藝春秋様の投稿企画#2000字のホラー】にて、大賞&文藝春秋社賞に選んでいただきました。 もしも気が向いて、お時間いただけましたら、嬉しいです(*´▽`*)

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【NOTE創作大賞2024】 1分でホラー気分! 1

1分で読めちゃう気軽なショートショートホラー集です。 思わずニヤリ、ちょっぴりゾクっとするような小話たち。 1話完結ですので、どこから読んでも大丈夫! リンクから気になるタイトルを選んでもよし、最初から(次話へ)をたどっていってもよし。 1話だけでも読んでみてね~(*´∀`*)ノ https://note.com/rich_moose624/n/n5df43c7562fb https://note.com/rich_moose624/n/na7fe54a65a51

    • ショッピングサイトでお買い物【超ショートショート】

      朝から胸のあたりがズキズキ痛む。 鏡に映してみると、虫にさされたような赤い丸。 「なんだ、これ?」 むしゃくしゃしつつ高校に登校すると、パシりに使っている「お財布くん」とすれ違った。 「うさ晴らしに買い物でもするか」と、「お財布くん」のスマホを取り上げ、いつものショッピングサイトをサクッと開く。 「なにを買おうかなぁ……え? これって……」 思い出したように、制服の胸ポケットのあたりがズキンと痛む。 「あっ、あーっと。とくに欲しいものはないなー」とサイトを閉じて、

      • 運命共同体 【超ショートショート】

        インターネットでカスタマイズされた広告が表示された。 『危険! 使いすぎ注意』 『沼る白髪染めシャンプー』 『運命を共にするパートナーがいる人限定!』  そそられる宣伝文句が並んでいる。 「女って『限定』に弱いのよネ~」と、思わずポチる。 届いた白髪染めシャンプーを使ったが、髪色に変化はない。 「なーんだ、やっぱりね」 分かってたもーん、とうそぶいて肩をすくめる。 ところが翌朝、目覚めてビックリ。 髪が若返ったように黒くなっている。 なぜかお肌もツヤツヤ、ぷるっぷる

        • 青いスコップ【超ショートショート】

          ある日、仕事から帰宅すると、 「スコップをお友達が返してくれなかった」と息子がぐずっていた。 妻に「取りに行ってあげて」と懇願されて公園へ。 よかった、プラスチックの柄の青いスコップが砂の山に突き刺さっている。 引き抜こうと引っぱると、やけに重い……。 無理やり引き抜いて、持ち帰った。 翌朝、息子の泣き声で目が覚めた。 「お友だちがママを返してくれないよぉ」 妻の手を見知らぬ女の子が右手で握っていた。 そしてその左手には、青いスコップ……。 #超短編小説 #オー

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        【NOTE創作大賞2024】 1分でホラー気分! 1

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        • 1分でホラー気分!【超ショートショート】
          41本
        • たった20文字の物語
          11本

        記事

          ベランダ菜園 【超ショートショート】

          姉さんに会うたび、あざが増えている。夫からDVを受けているのかも。 確かめるために、ぼくは姉さんの家に泊まりに行った。 玄関には「黄色い花」が飾ってあり、夕食時には、義兄の味噌汁にだけ、ベランダで栽培したキノコが入っていた。 姉さんは「初採りなの」とはにかんだ。 義兄さんは食事中、終始笑いすぎるほど笑ってご機嫌だ。 DVだなんて、ぼくの取り越し苦労だったのかと胸をなでおろす。 「ビールもらうね」と冷蔵庫のドアに手をかけると、磁石で貼り付けられていたゴミカレンダーがひらり

          ベランダ菜園 【超ショートショート】

          転生 【超ショートショート】

          夏の始め、蝉の抜け殻を見つけた。 懐かしくなり、ポケットに入れて持ち帰る。 おや? 抜け殻の割れた背中から声が聞こえる。 「あいしてる。ずーっと一緒だよ」 7年前に埋めた彼女の口癖。 #超短編小説

          転生 【超ショートショート】

          怨みますと言われても【超ショートショート】

           梅雨のある日、ナメクジが大量発生していたので、塩を振りかけて退治した。  翌朝、溶けたナメクジにアリがたかっていた。  うごめく黒いアリで出来たアリ文字。           「怨」 #超短編小説

          怨みますと言われても【超ショートショート】

          玉の輿に乗るはずが【超ショートショート】

          『やった、玉の輿の縁談が来た!  今のうちに、便利だったアイツは切っておこうっと』 と男に別れを告げた。 スマホもブロック、これできれいさっぱり。 それから毎日、アイツから「捨てないで」とすがる手紙が来る。 部屋の中に放り出して置いたが、なにしろ毎日便箋9枚が届くから、どんどん溜まっていく。 紙ゴミの日に捨てようかと思ったが、わたしの名前が書いてあるし内容もマズい。 結婚式の前日、「面倒だけど、これもいい女の証明みたいなもんか」と、鼻歌まじりにまとめてシュレッダー

          玉の輿に乗るはずが【超ショートショート】

          ゆびきりげんまん 【超ショートショート】

          百円ショップのバイト中、 「あの、針ってどこにありますか?」と声をかけられた。 ふわふわの髪、ピンクのくちびる。ヒラヒラの服のすごく可愛い子だ。 「こちらです。手芸なさるんですか?」とつい話しかけると、 彼女は「いいえ。彼氏の田中くん、私との結婚の約束、忘れちゃったみたいなの」と小指をピンと立ててみせた。 #超短編小説

          ゆびきりげんまん 【超ショートショート】

          彼岸花【超ショートショート】

          夜中のコンビニ帰り、足元でぐちゃっと気味の悪い音がした。 彼岸花を踏んでしまったらしい。 靴下に赤い汁が飛び散っており、鉄の臭いがぷーんと鼻をつく。 そっと足を持ち上げてみると、 彼岸花だと思ったものは、花火の形に広がった剥き出しの内臓だった。 #超短編小説

          彼岸花【超ショートショート】

          浮気者【超ショートショート】

          おたくの僕に三次元彼女が出来た! 今日、初めて彼女が家に来る。 部屋にあった見られたくない物は、本棚の後ろに押し込み、準備万端。 彼女と甘い一夜を過ごした。 翌朝、目が覚めると、部屋中に藁のような色の糸が散らばっている。 「なぁに? これ?」 彼女が眉をひそめて聞く。 「さあ……」と返事をし、一本拾ってみると、意外に硬くピンとしている。ビニールのような材質だ。 ――あれ? なんだか覚えがある触感だ……。 視線を感じて、ふと顔を上げると、本の陰から2次元彼女のジェ

          浮気者【超ショートショート】

          あなた好み【超ショートショート】

          あなた好みの化粧、服、髪。 さよなら、今までの私。 あれ? あなたの子供の頃の写真に写ってる、この隣の女性は……私? 「オレのママだよ。でもお前、まだほど遠いな」 #超短編小説

          あなた好み【超ショートショート】

          空飛ぶ気分【超ショートショート】

          夏の終わり、蝉の抜け殻を見つけた。 うきうきしてポケットに入れて持ち帰る。 家に着くと、粉々に砕けていた。 ネット通販で買った薬によく似てる。 効能は気分高揚。 効果は抜群。 ……おや? 薬の箱に小さな文字が…… 副作用:余命7日 #超短編小説

          空飛ぶ気分【超ショートショート】

          行楽日和【超ショートショート】

           美しい空に向かって、僕と彼女を乗せたゴンドラが昇っていく。  タワーの天辺から下まで一気に落っこちる絶叫マシン。  「ありがとう」  隣の席で彼女が言う。  カクンと上昇が止まり、待ってましたと安全バーが跳ね上る。  一、二、三……、落下。  大好きな笑い声が空に響き、僕はレジャー保険の意味を知った。 #超短編賞小説

          行楽日和【超ショートショート】

          あなたは、誰……?【超ショートショート】

           ピコンッ。  通知音がして、iPhoneを手に取った。  暗い真っ黒な画面はいつも鏡のようになる、はず……  でも、誰?  私を見つめているのは、見知らぬ顔…… #超短編小説

          あなたは、誰……?【超ショートショート】

          飲みますか? やめますか?【超ショートショート】

          「では、お薬お出ししますね。1錠飲むと、一日老化が止まります」 「副作用は寿命が一日なくなります」 #超短編賞小説

          飲みますか? やめますか?【超ショートショート】