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卒業する生徒へ贈りたい歌

音楽鑑賞は好きな方。

そして、その中で、好きな歌が何曲かある。

好きな歌に出会った瞬間、ピーンとくる。

ピーンとは、元気になれる、笑顔になれること。

そんな歌に支えられて、生きてきた。

そのうちの1曲を紹介したい。


「にじいろ」 絢香さん


この曲は、10年越しの失恋をしたときに出会った曲。

曲を聞くと、悲しい思い出も一緒に思い出してしまうのだが、

とにかく歌詞が好き。

前向きな気持ちになれる。

明日もがんばろうと自分を励ませる。

ということで、卒業式の日、生徒たちにこの曲を贈っている。

特に、好きな歌詞は、

あなたが笑えば、誰かが笑うこと 

 乗り越えれば 強くなること

 一つ一つがあなたになる 道は続くよ


人生は楽しいことばかりではない。

でも、それを乗り越えたら、ちょっぴり強くなれるよ。

そして、苦しいことは続かない。

いつかは虹がかかった空のように目の前が晴れる。

また、笑顔であれば、苦しいとき、ちょっと心が軽くなる。

笑顔であれば、周りの誰かが声をかけたくなる。

声をかけてもらったら、自分の気持ちを聞いてもらえるかもよ。

自分のためにも周りの人のためにも、笑顔を大切に、これからの人生を歩んでほしい。


そんな願いを込めて、ホームルームで話をした。


この言葉を送り始めたきっかけは、一人の生徒との出会い。

自分の障害と向き合うことが苦しく、

自分を受け入れられない生徒。

苦しすぎて自分を傷つけてしまう。

傷つける前に話を聞きたかった。

その繰り返しで、何度も話し合いを重ねた。

かなり時間をかけて、その子と話をした。

でも、傷つける習慣はなかなか改善しなかった。

その度に、自分の無力さを感じた。


そんな生徒も笑顔で卒業していった。

その生徒が最後に、

「先生、話をたくさん聞いてくれてありがとう」

この言葉に感動して泣けた。


あれから数年が経つ。

時々、連絡をくれるのだが、最近、連絡をもらっていない。

元気かな?

あの子が笑顔でいることを願って、今日は書き終えたい。

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