横谷茂

2017(H29)にテーラワーダに出会いました。定年退職を機に仏教ライフをしています。…

横谷茂

2017(H29)にテーラワーダに出会いました。定年退職を機に仏教ライフをしています。札幌でダンマサークルをやってます。 https://sapporodhamma.wixsite.com/sapporodhamma

最近の記事

215 少欲知足で心を強くする

 心と体のうち、より主導権があるのは心のほうです。  心が病むと、肉体に「あれをやれ、これをやれ」と、煩悩が命令をすることになります。「もっと食べろ」という命令で過食症になったり、「食べるな」という命令で拒食症になったりします。あるいは「死になさい」と心が命じて自殺してしまうこともあります。病んだ心が肉体を殺してしまうのです。  ですから、煩悩を増大させないよう、心を管理しなければならないのです。ちょっとした欲でも気をつけなくてはいけません。  おいものを食べたときに「

    • 214 心の汚れは体の毒

       心の状態は、体の状態と密接な関係があります。健康のためには、明るい心、謙虚な心が必要です逆にどんな形であれ高慢は体に悪い影響を与えます。それは猛毒です。自分の心の毒で自分自身がやられてしまうのです。  私たちの体にはいろいろな猛毒があるのだとお釈迦様は言います。嫉妬、怒り、高慢、苛立ち、悩み、憂い・・・・・・、そうした心の働きはすべて猛毒です。  ですからいくらすばらしいお医者さんの治療を受けても、そうした毒がある場合、病気はなかなか治りません。どんなに体にいい食べ物を

      • 213 体には価値がない

         「肉体は何の価値もないのだ」とお釈迦様はおっしゃいます。  肉体は、消費期限がとても短いものです。ですから、認識作用がなくなったら、すぐに捨てられてしまいます。体のために生きることは、最終的に何も得られない、損だけの生き方になります。しかし、世の中の生き方は、体のために生きることです。  世の中の人々は、心のために生きる意志はないのです。それは、肉体が永遠不滅だと考えているからです。しかし、仏教でいう心が瞬間瞬間で変わる集合体だからこそ、心がすごく強い力だからこそ、心を

        • 212 無能な心は体を丁寧に使えない

           道具を丁寧に正しく使うと良い結果になるのは当然ですが、無理に、強引に使用すると、道具も壊れるし期待する結果にもなりません。  正しい職人だったら、道具を丁寧に扱います。それで立派な仕事をするのです。道具も傷みません。だから一人前の職人が使う道具はみな立派でしょう。包丁一つにしても、台所の包丁とはわけが違います。  腕のいい職人のたとえのように、有能であればあるほど道具を大事に大切に使うはずですが、心は無智です。能力がないのです。だから、体という道具をむちゃくちゃに使うの

        215 少欲知足で心を強くする

          211 肉体は物質。思うようにはならない

           「年を取りたくない」という気持ちがあると若さを維持するために必死になります。  しかし「老人になっても体が若くて元気なのがいい」と思うのは、勘違いです。自然ではありません。「そういう思考はやめなさい、間違いだ」と仏教では言います。  年を取るのは自然なことで、自然に放っておけばいいのです。  物質に無理な命令をしようとしても、けっしてうまくいきません。その代わりに我々は、芸術の自由とか言論の自由とか政治的な自由とか、いろいろな自由をつくれます。 『一分で読むブッダの

          211 肉体は物質。思うようにはならない

          210 「心」は「体」の専属ドライバー

           「体」という物体は、「心」が動かします。  しかし、皆さんの「心」は未熟で、育てようとしたこともないのではないでしょうか。運転を習ったことのない人を、専属ドライバーに雇っているようなものです。  私たちの人生が成功するのも失敗するのも、鍵を握るのはすべて「心」です。すごく悲しいことも嬉しいことも、「心」が起こすことなのです。 「心」さえ豊かであるならば、「心」さえ満たされているならば、何の問題もありません。常に幸せを感じていられます。 『一分で読むブッダの教え』第4

          210 「心」は「体」の専属ドライバー

          209 欠かせないのは心の健康

           誰であっても健康でいたいという気持ちはあります。  その真理は、心身の健康というよりは、やはり心なのです。心があるから肉体が成長するし、動いているし、心が健康であれば、体は植物のようなもので、そんなに心配することはない。それが仏教の立場です。  体のことを心配するというのは、心が心配をもっているということで、逆効果で、悪循環でさらに体も悪くなってしまうのです。  お釈迦様がおっしゃったのは、「あなたは体が病気になっても心を健康に保ちなさいよ」という一言なのです。「心を

          209 欠かせないのは心の健康

          208 ポジティブな人がツイている理由

           「これも嫌だ、あれも嫌だ」と思う人は、当然早く病気になるし、早死にします。その毒は誰がつくるのかというと、その人自身です。心の中で、脳細胞の中で、できあがります。  反対に、明るく、大変充実した気持ちで、楽しく、「あー、よかった、よかった」という感じで活動すると、まったく反対の性質のホルモンが出てきます。それには体を守る、維持する、治す、というすごい力があります。どんなウイルスが入っても、そういうウイルスに汚染されないで、自分の細胞をちゃんと守ってくれます。  ですから

          208 ポジティブな人がツイている理由

          207 心こそ守るべき

           一番強くて偉いのに、一番弱い。我々の心は、そういうものです。  心は、人間のすべてをコントロールして命令を出しているのに、ほんのわずかなことで壊れてしまいます。ものすごく丁寧に気をつけて守ってあげないと、生きることは苦しくなるばかりで、いずれは生きていられなくなります。ですから、我々は体よりも心を守るべきなのです。  体を守ることは、それほど大事ではありません。体というのは結構強いもので、暑さや寒さ、いろいろな攻撃に耐えられます。ただの物質ですからたとえ傷ついても、自然

          207 心こそ守るべき

          206 ストレス社会に負けない心に

           日本ではストレスは絶対になくなりません。赤ちゃんまでストレスがたまっています。生まれてから死ぬまで、ずっとストレスだらけです。  ですから健康法や呪文で病気を治す商売の人々は、どんどん儲かっていきます。そういう商売をしている人たちは、いくら自分が 「神通力」や「超能力」で病気を治したとしても、人はまたすぐに病気になるということを知っているのです。病気になったら自分をまた頼ってくるから商売には困らない、お金は儲かるばかりだということを知っています。  我々に本当に必要なこ

          206 ストレス社会に負けない心に

          205 現実的に対処しましょう

           いくらきちんと食べていても、明るい心でいても、インフルエンザのウイルスが体に入ることはあります。交通事故に遭うこともあります。  そのときはきちんとお医者さんのところに行って、治療をしてもらえばいい。お祈りをしたり、逆に神様を恨んだりしても、時間を無駄にして、病気が悪化するばかりです。  さっさと病院に行ってお医者さんに診てもらってください。 『一分で読むブッダの教え』第4章 命を理解し、老病死を恐れずに生きる《心と体》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【まさか「

          205 現実的に対処しましょう

          204 食べ過ぎないことも肝心

           体にふさわしい食べ物であっても、食べすぎることはよくありません。  「お腹いっぱい食べることはやめなさい」と仏教ではきちんと教えています。「半分くらいでやめなさい。ご飯の後で水を飲んでもまだ少し食べられるというくらいでやめなさい」と言っているのです。  おいしいからといってなんでもかんでも食べるのではなくて、体を維持するために適当に食べて、いつでもお腹の状態を休めるようにする。そのようにしていれば、我々は健康的な体を保つことができます。 『一分で読むブッダの教え』第4

          204 食べ過ぎないことも肝心

          203 大事なのは行動

           勉強したい、合格したい、仕事が上達したい、昇進したい、などなどの夢だけは頭にいっぱいあります。  しかし、実際に思い通りに人生で成功する人の数はかなり少ないです。気持ちだけで、希望だけで、夢をみるだけで、ものごとがうまくいかないことは言うまでもありません。  必要なのは夢で頭がふくらむことではなく、たとえ小さな目的であってもそれに向かって歩むことです。行動力です。実行力です。 『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《成功と失敗》アルボムッレ・ス

          203 大事なのは行動

          202 アイデアが生き延びる秘訣

           TPPに参加するかしないかは、その選択自体はどちらでもいいのです。肝心なことは、そのあとのことです。どちらになっても生き延びる技が必ず必要になります。  仏教的な答えは、「いつだって新しいアイデアが生き延びる秘訣」です。古いアイデア、保守的なアイデアでは自然に死滅していきます。生き延びたければつねに新しいアイデアを作る必要があるのです。  世界はつねに変わるのですから、それに合わせていくのです。  TPPは参加しないとなったら、日本は独自に生き延びる技術が必要になりま

          202 アイデアが生き延びる秘訣

          201 行動の良し悪しの見極め方

           「自分の役に立つ」「みんなの役に立つ」「生命の役に立つ」という、三つの基準があって、その三つの役に立つと思ったら、やりなさい。  しかし、やっている途中でも本当に役に立つ のか、考えなさいということです。そして、それをし終わったら本当に役に立ったのか、また考えなさいと、お釈迦様はおっしゃいます。  それで完璧に語ってしまっています。やる前は推測ですから「役に立つだろう」と思ってやったりする。やっている途中で役に立つか立たないかわかるのですね。もし役に立たなかったらすぐ止

          201 行動の良し悪しの見極め方

          200 向いていることとは

           自分にとってとても気楽に、目を半分つぶったってできること、ほとんど失敗しないことをやればいいのです。「やらなくちゃ!」というストレスがかからないことをするのです。  「ああ、この程度のことですか? いいですよ。いくらでもやります」というようなことをやればいいのです。それが自分に向いている仕事なのです。 『一分で読むブッダの教え』第3章 人生の悩みは、仏教で解決する《成功と失敗》アルボムッレ・スマナサーラ サンガ出版【幻想を超えて 夢枕氏との共著 (2010年) p148

          200 向いていることとは