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ジョン・マルコビッチ (814文字)

 アメリカのアクション映画で、頼もしい脇役といえば、ニック・ノルティが思い浮かびます。映画『48時間』で(この映画では脇役というより準主役でしょうか。)、終盤に追いつづけていた脱獄犯をコルトガバメント(M1911)で撃つシーンなんか、ポスターにしたいくらい格好よかった。
 あれからしばらく頼もしい脇役と思える俳優を見つけられませんでしたが、最近ジョン・マルコビッチを知りました。
 この俳優は、映画『RED』でマーヴィン・ボックス役で出演していたのですが、役柄がちょっとイカレタ元諜報員でした。自分の住家を防衛に特化させているマーヴィンですがすぐに攻撃にも頼りになることが分かります。

 『RED』のあと、アガサ・クリスティー原作のテレビミステリ『ABC殺人事件』で観ました。主人公のポアロ役でした。デヴィッド・スーシェのように小説から抜け出てきたようなポアロ、というわけではありませんでしたが、説得力のある演技をしていたように思います。
 ジョン・マルコビッチのポアロは、大柄で髪はなく、しかも彼は元警察官ではありませんでした。ドラマでは、既に引退していてカボチャを作っています。彼はジャップ警部の訪問を受けますが、ジャップはボアロの家で突然亡くなります。病死だったと記憶しています。
 ポアロは、ジャップの後任の若い警部の攻撃的な対応にうんざりしながらも犯人逮捕に向かいます。でも、なかなか犯人は見つけられず、A,B,C,Dと犯罪が繰り返されます。
 犯人逮捕に時間がかかっていることに加えて、世間からの非難に精神がちじみ上がっている上記の若い警部を助けなければなりません。おまけに、この警部はポアロの前職を疑っています。

 このあたりのジョン・マルコビッチの演技が、画面の暗さと相まっていて、『RED』に出ていたことなど忘れてしまいました。

 私の好きな俳優です。ジョン・マルコビッチ

#ジョン・マルコビッチ #RED #ABC殺人事件
 

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