sd.kfz. HANOMAG

読書と映画が好きですが、いつもブームに乗り遅れてしまいます。音楽も「この曲いいね。」と…

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読書と映画が好きですが、いつもブームに乗り遅れてしまいます。音楽も「この曲いいね。」と言ったら、「かなり前にヒットしたよ。」とたしなめられることが多いです。

最近の記事

子ども向けの世界文学全集 (1664文字)

 手元に集英社の『子どものための世界文学の森 15  シャーロック・ホームズの冒険』があります。  奥付をみると「1995年6月14日第4刷発行」(「刷」の読みは「すり(ずり)」か「さつ」です。)ですから20世紀の終わり頃か21世紀の始め頃に、誰かが私の家に持ち込んでそのまま置いて行ったのでしょう。  カバーの折り返しを見ると、このシリーズは、全30巻で、『1 若草物語』、『2 たから島』、『3 ガリバー旅行記』、…、『8トム・ソーヤーの冒険』、『15 シャーロック・ホーム

    • 「楽しい」が基準 (979文字)

       以前、コント師ロッチの中岡さんが、「なにかやり遂げるには苦しまなければならないと思っていたけど、(相方)コカド君の『楽しさ』を求める姿勢を見て、楽しさもいいもんやなぁと思うようになった。」と言うのを聞いて、「そうかぁ。」と思いました。そのときは私も「成功は苦しんで掴むもの。」と思っていました。  その後、同じコント師ゾフィーの上田さんがゾフィーを解散するかどうか迷っていたとき、当時付き合っていた彼女(今の奥さん)から「一緒に仕事していて楽しくないんだったら解散した方がいい。

      • 『王様のレストラン』の第1回が好き  (1580文字)

         テレビドラマ『王様のレストラン』(1995年4月15日〜7月5日 フジテレビ・共同テレビ)は、「『がんばれ! ベアーズ』のようなスポーツ・サクセスものを、スポーツ以外の設定に置き換えてやってみよう」ということが制作のきっかけだったようです。  そこに脚本の三谷幸喜さんはテレビドラマ『淋しいのはお前だけじゃない』(TBS系列 1982年6月4日〜8月27日)へのオマージュ(尊敬・敬意・賛辞・献辞)という思い入れを入れたそうです。『淋しいのはお前だけじゃない』は芝居小屋を建て直

        • ボブ・デービッドソン審判を覚えていますか (2175文字)

           2006年のWBC第1回大会で誤審したとして日本で有名になったボブ・デービッドソン審判を覚えている人はどれくらいいるでしょうか。  日本で誤審だと取り上げられたのは、タッグアップ(タッチアップ)の判定でした。  日本の選手が三塁ランナーとしている状態で外野フライが上がり、それをアメリカの選手が補球し、三塁ランナーはタッグチアップして本塁に走りました。  このプレーに関して、ボブ・デービッドソンは日本の三塁ランナーの離塁が早いとしてアウトを宣告しました。  この判定について日

        子ども向けの世界文学全集 (1664文字)

          サヴォナローラ、『薔薇の名前』の世界観 (1248文字)

           中学か高校の頃に読んだ本で、今でも思い出すと恐ろしくなるのが『敗者の条件』(会田雄次著)の中の「最後の賭をためらう者(サヴォナローラ)」です。  この本には、日本史・世界史の歴史上の人物の最期が書かれています。中でもサヴォナローラは15世紀のフィレンツェを独裁的に支配していたドミニコ派の修道僧で、最終的には焚殺(ふんさつ)されます。(以下に同所の内容を意訳します。)  舞台は、ルネサンスの華やかな時代の先頭を切り、全欧州文化の指導的な役割を果たしていたフィレンツェです。  

          サヴォナローラ、『薔薇の名前』の世界観 (1248文字)

          勉強と拡大鏡 (701文字)

           私は眼鏡を掛けていますが、眼鏡を掛けた視力は1.0あります。  眼鏡を外すと0.5くらいでしょうか。  自分では、まぁまぁ普通の視力の範疇にいると思いますが、それでも世界史の参考書を読むときは拡大鏡が必要になります。  それは、主に濁点と半濁点を識別できないから。  例えば、古代ギリシアの歴史家にポリビオス(ポリビュオス)という人がいます。受験参考書にこの人の記述がありますから少なくともちゃんと読んでおかなくてはなりません。でも、この人名の最初が「ポ」なのか「ボ」なのか(正

          勉強と拡大鏡 (701文字)

          異業種の知り合い (1037文字)

           毎日長時間仕事をして土日はゴルフや釣りで上司のお供をしているという人は少なくないのでしょうが、そういう人は職場を離れると居場所がなくなる、ということが多いようです。  そういう先輩や上司をよく見てきました。  映画『僕らはみんな生きている』で「親父が会社を退職した直後の正月の年賀状が数枚しか来なくて、親父は昼過ぎまで外で年賀状の配達を待っていたんだ。」と主人公の一人の真田広之さんが言うシーンがありました。  職場はゲゼルシャフト(利益社会)なので部下や同僚との繋がりは各自の

          異業種の知り合い (1037文字)

          リンカン 南北戦争の戦争目的 (920文字)

           私の世代は、「リンカーン」という表記に慣れているのですが、今は「リンカン」という表記が一般的なようです。ここでは「リンカン」と表記します。  ところで、『詳説 世界史図録』(第4版 山川出版社)の193ページに「南北戦争」の記述があります。  ここにリンカンの南北戦争の目的が次のとおり書かれています。  「私にとってこの戦いの最高の目的は、連邦を救うことであり、奴隷制を救うことでもつぶすことでもありません。」(1862年)  ここでいう「連邦」というのは、合衆国と同義でし

          リンカン 南北戦争の戦争目的 (920文字)

          戦車の転輪の大きさ (957文字)

           プラモデルを作っているのでその関係書籍を読むことがあります。多くのプラモデルマニアは写真集を見て参考にするのだろうと思いますが、私は文字の多い書籍を読むようにしています。写真集は高価なのでちょっと手を出しにくいという事情があります。  で、戦車の本を読んでいると、「(第二次対戦中のソ連の戦車)T34は大きな転輪を使っているので高速で走行でき・・・。」といった記述がありました。  戦車の速度って、エンジンの出力やトランスミッションのギア比、それに駆動輪の大きさで決まるはずで

          戦車の転輪の大きさ (957文字)

          日本観の変遷 (1092文字)

           私が学生時代の頃は、活字文化が盛んでしたので知識を仕入れる主な手段は書籍でした。  新刊本が1000円程度でしたから、まぁまぁ買うことができました。古典的名著と言われる本は文庫で読みました。今と違い当時の文庫本はかなり安くて助かりました。比較的新しい内容で安価な情報を得るなら新書というのもありました。  その当時、日本劣等観とでもいうべきものが多くて、評論を読むと「だから日本はダメなんだ。」という論調が多くて、「世界で最も遅れた国、それが日本」とでも言いたげでした。  『

          日本観の変遷 (1092文字)

          勉強についての工夫 (1925文字)

           私は現在とある理由で高校の学科勉強をしているのですが、改めて学業に触れていると、仕事をした経験から感じることがいくつかあります。  1. テレビやパソコンやスマートフォンを見ないほうが勉強が捗るし勉強内容の理解が深くなります。  テレビなどは画面で画像を形成する仕組み上、視覚情報を脳で再構成することから脳の負担が多くなり、その結果勉強にいい影響を与えないのではないかと思います。素人考えですが。  2. 最大成果を出すためには無駄時間をなくす必要がある。  これは、仕事を

          勉強についての工夫 (1925文字)

          石橋 (568文字)

           散歩の途中、石をアーチ型に組んだ石橋を歩いて渡っています。  その橋は強固な作りですし、材質が石ですから「かなり昔に架橋されたんだろう。」と思います。  私は散歩しながら考え事をするので、石橋についてはそれ以上深く考えることはありませんでした。  そんなある日NHKの『美の壺』という番組で、石橋の建築方法について解説していました。  石橋の建築工程は次の通りです。  ①支保工(しほこう)の構築。支保工というのは、工事中の構築物や土砂の崩壊を防ぐために、丸太や鉄柱などで仮設

          石橋 (568文字)

          銃の口径と砲の口径 (858文字)

           ダーティー・ハリーが「この拳銃はマグナム44・・・。」というとき、ダーティー・ハリーの拳銃の口径は、弾丸直径を表します。  マグナム44の弾丸直径は、0.44インチつまり1インチの100分の44ということになりますので、0.44×25.4mm=11.176mm (1インチは25.4mmで計算しました。) です。  ちなみに、アメリカの犯罪捜査ドラマCSIなどで「口径は9ミリ・・・」と言うことがあります。  9ミリ÷25.4mmがだいたい0.3543307となるので、少数第二

          銃の口径と砲の口径 (858文字)

          新聞発行部数回復への提言 (1942文字)

           YOUTUBUの政治ニュース動画によると、新聞の発行部数が大きく減少しているそうです。  即時性のないニュース報道、「報道しない自由」の行使、誤りに対する修正の遅さ、故意とみなされるくらい悪質な誤報、自分たちだけ低減税率を受ける姑息さ等、既存新聞に対する不満を持つ人は少なくないと思います。  私も新聞などどうなってもいいと思いますが、頭の体操として新聞の発行部数増加の方策を考えてみました。あくまで考えただけです。  まず、新聞は、①ニュースの集約、②ニュースとそれ以外の

          新聞発行部数回復への提言 (1942文字)

          世界史「・・・朝」 (408文字)

           世界史には「・・・朝」という王朝がたくさん出てきます。  アケメネス朝とかササン朝とか聞いたことがあろうかと思います。  ここで「朝って何?」とずっとうっすらとした疑問がありました。日本では日本に帰国することを「帰朝」と言ったりしますので、なんとなく「日本は、日出る国だから朝(あさ)かな。」くらいにしか思っていませんでした。  でも、「朝(ちょう)」って、一系の君主の統御する間って意味です。だから、「王朝」というのは、支配者ファミリーが統治する国という意味になります。

          世界史「・・・朝」 (408文字)

          「ナチチャコパック」 (747文字)

           かつて深夜放送に『パックインミュージック』という番組がありました。  毎日パーソナリティーが替わり、それぞれ大人気だったんですが私は野沢那智さんと白石冬美さんの「ナチチャコパック」が好きでした。  この番組では、毎週「御題拝借」(おだいはいしゃく)というコーナーで視聴者からの投稿が読み上げられるます。「御題」は前の週に出されるので一週間で投稿文を書き上げ投函(当時は封書を郵送していたようです。)するのですから、投稿者はかなりの文章作成能力があると言わなければなりません。そし

          「ナチチャコパック」 (747文字)