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罰ゲームなのか、クソゲーなのか。


新書版の新刊は
店頭でジャケ買いしています。
最近読んだ、一冊。

ここ数年、
春闘に、片足つっこんでいて、
個人的に、この問題の解決に向けて
いろいろ、動いてきました。

カッコいい言い方で

「プレイングマネージャー」

失礼!ご本人に罪はないのだが
上手くいった試しがあっただろうか?


悪く言えば

「名ばかり管理職」ってヤツですね。

一応リンク↑
なんか、私が買った時と、既に表紙が違う。
重版の予感。。
まあ、タイトルがキャッチーなので
さもありなん。。

「罰ゲーム」に陥っている、主原因は

「生産年齢人口の減少」
→すなわち「人手不足」

に、尽きると思います。

昨年末くらいに、
「人手不足による」
介護事業の倒産件数が過去最高。
介護は、最も労働集約的な職種なので、
「炭鉱のカナリヤ」状態で、
先行して倒産増加。

続いて、今年に入ってから、
「人手不足による」
企業倒産件数が、過去最高を記録。
職種関係なし。

問題視しながら、社会全体で放置してきた、
少子高齢化が、いよいよ極まってきていて
若者は稀少価値。
労働市場全体で、取り合いになっています。

この人材の取り合いに乗り遅れると

→「現場」を担うのは、通常は若者
=「現場」の人手(若者)が足りない

→現場のポストカバーに中間管理職が当たる

→中間管理職の本来業務であるマネージメントを時間外休日等にやらざるを得ない。

→会社は代休を取得しろ、というが、
平日責任者がいないと、承認作業などマネージメント業務が滞る、という矛盾。

→過剰な責任感(自己への評価を意識したものを含む)によって、現場を維持するため、実質無給で働く。

→無給の労働というのは問題なので、会社に是正を求めると、「まずは現場(管理職本人)に聞き取りをする」等、回答あり。

→「みなし労働」という、悪質な残業代逃れだが、労基が指摘しないから、会社としては適法かグレー。必要悪と認識。

→管理職本人からは、「大変だが、まだやれます」と、自己の評価を忖度した回答。

→これを受けて、会社回答「確認したが、まだなんとか大丈夫。代休を取得するよう指示。引き続き採用活動に努力する」

といった、出口のない迷宮が完成。

中間管理職の横にも
大体前後くらいの社歴
のベテラン、
中堅社員がいるものですが

彼等は彼等で
中間管理職がヘルプに入る手前で、
仕事の穴埋めや
人手不足による、ポストカバーに
既に従事していて
そこそこ疲弊していたりします。

上記の状況を会社(本社)に指摘すると

言い分として返してくるのが

「採用が大変厳しい。現場が大変なことは承知しているが、他人事と思わず、稀少な若手、新入社員を大事に育てて欲しい」

↑のようなことを、言いだします。

本社(にいる人間)が、
現場のサポート業務を怠っている
(本社から応援を出すことをしない)
のも、問題の一部として重要なのですが

今回は

「採用→人員の定着」

と、
採用強化に向けた方策について。
考えてみたいと、思います。

社内のシステム的な解決策は
表題の本に詳しく書かれているので
そちらを参考にしてくだちゃ~い。

ちゃ~い。


さて、
冒頭、介護事業倒産の話しをしましたが

一部で、人材の獲得に成功している介護事業者もいます。
こんな感じ↓

社長さん、フィットネス好きで
ジムに通っていたが
そこで目にした
ジムで鍛えている人たちは
皆、ストイックで、真面目。
こういった人材をスカウトできないかと
考えたそうです。
もちろん、介護業界の若手人材不足にも、問題意識が高かったのですが
マッスル社員獲得のため、どうしたか?

介護現場にトレーニングジム併設。
仕事の空き時間に、24時間ジム使い放題。
ボディビル大会で入賞すると、
ボーナス付けちゃう。

↑こんな条件で人を集めたところ
大量採用に成功。

利用者からも、嬉しい悲鳴↓

気は優しくて、、
力持ち!

安心感がある、との声多数。。

まあ、新聞テレビで取り上げられた内容なので
ご存知の方も多いかもしれません。

しかし、「マッスル(半笑い)へえ」と思うのは簡単ですが、
自社に24時間ジムを導入するまでの、設備投資に踏み切る決断力をするのは、なかなか難しい。

マッスル、云々(注 アベノミクス用語 でんでん)はともかく、

「ターゲットを決めて営業をかける」

営業手法として、ごくあたり前のことをやっただけ、とも言えます。
逆に、それすらできていない
人材採用担当者が多いのかもしれません。
危機感の無さを、現しているのかも。

これなども、
若者には訴求性がありそうです↓

「推し活」に、
特別休暇枠をつける
という、ユニークな試みです。

総じて、
会社や仕事に、自己実現を求める時代は
終わったということを
まずは、経営幹部が自覚することです。

24時間戦えますか?

昭和のモーレツ社員とか
滅私奉公、
愛社精神の押し売り
根性論

若者には、必要性がないので。

人生に、
QOLや、タイパを
求めているので、

経営幹部から、
若手の頃の
バブル武勇伝みたいなことを
押し売りされても
お呼びでないので。

会社内の
「昭和」を改めることから
初めなければならない(笑)

いや、実際効果あるのでは?




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