直せない?直さない?エレベーター故障①

梅雨も明けかけの頃、気温も急上昇すると油圧エレベーターの重故障が増加します。今回は停止故障発生から恐らくは数か月経過してると推測される、ある長期停止故障の現地調査に行ってきました。
少し前に、所有者変更があり新所有者からエレベーター保守契約をしてなくて無保守で稼働していたところ動かなくなり製造会社に問い合わせたら、入替しか対応は難しく数千万の見積金額を提示されたとの事。
製造会社は油圧エレベーターの新規製造を打ち切ってるので新規に入替る提案しかしない(できない)のですが、その所有者曰く、”そんなに故障なんてしないと思っていた。”から保守契約必要性の認識も無かったのでしょう。
製造会社も保守契約すらしないのに本腰入れた復旧対策をしても・・・と恐らく断り見積の対応だったと思います。
金銭面的な事であったりと、いろんな事情あると思いますが最低限、国のルールでもあるので所有者責任なんだから保守契約はしましょうよ・・。
調査結果の見通しですが、タンク内の油が漏れ出て枯渇してたので油補充と油漏れの原因箇所として圧力計を交換して状況見てといったところでした。電気関係は恐らく問題ないので一時的な復旧は可能と思われますが35年経過してるのでその他の部品も交換しないとモグラ叩きの状態で次の故障発生のリスクがあります。
入替とまではいかなくても、制御盤、油圧ユニット交換の制御リニューアルが抜本的な対策ですが、それでも数百万かかるのでどういった判断になるでしょうか・・・?

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