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エレベーター改修工事で保全管理の負担も軽減される

エレベーターの改修工事を行う目的は様々です。
安全性をアップさせたり、快適な空間を作ったり、耐震基準に準拠したり、大規模修繕等と合わせて一新するなど、マンションによって様々な理由で行われます。

  • 安全性の向上

  • 快適性の向上

  • 省エネルギー化

  • 耐震基準への対応

  • 機能の向上

  • 大規模修繕

※それぞれの項目の説明は、エレベーター改修工事のタイミングをご覧ください。

これらは、エレベーターがリニューアルすることで見込めるメリットですが、これ以外に保全管理においても、大きなメリットがあります。

改修工事で得られる保全管理のメリット

エレベーターの改修工事で、以下のような作業が行われると、様々な面での機能向上や省エネルギー化などが進むことにより、保全管理において費用の軽減だけでなく、様々なメリットがでてきます。

  • 駆動系のモーターや制御システムの更新

  • 扉の開閉機構の改善

  • 照明のLED化

  • 耐久性の高い機器・部材の使用

  • 潤滑剤の自動供給システム

  • 振動・騒音低減機能

  • 故障予測システム

  • 通信システムの更新

  • 非接触ボタンの導入

  • エネルギー回生システム

  • リアルタイム監視システム

マンションの規模や住民からの要望によって、これらの作業は全て行われるわけではありませんが、エレベーター改修工事によってその機能の向上や最新システム導入による効果として以下のようなメリットが見込めるようになります。

エネルギー面でのメリット

照明のLED化とエネルギー回生システムの導入により、エレベーターのエネルギー効率が大幅に向上します。LED照明は従来の照明器具に比べて消費電力が少なく、寿命も長いため、照明に関わるエネルギーコストが削減されます。
また、エネルギー回生システムは、エレベーターの運動エネルギーを電気エネルギーに変換して再利用することで、全体の電力消費を削減し、よりエコロジカルな運用が可能になります。

機能向上でのメリット

駆動系のモーターや制御システムの更新、扉の開閉機構の改善、振動・騒音低減機能、非接触ボタンの導入により、エレベーターの操作性、安全性、快適性が向上します。
駆動系のモーターや制御システムを最新にすることで、スムーズかつ静かな運行が実現し、利用者の満足度も高まります。
非接触ボタンは、衛生面での不安を軽減し、特に季節的な感染症やコロナなどの新たな感染症の流行が懸念される時期において利用者に安心感を提供できます。

コスト面でのメリット

耐久性の高い機器・部材の使用、潤滑剤の自動供給システム、故障予測システムにより、メンテナンスコストおよび長期的な運用コストの削減が期待できます。
耐久性の高い部材を使用することで、頻繁な交換や修理の必要性が低減し、潤滑剤の自動供給システムは、定期的な潤滑作業の手間を省きます。
さらに、故障予測システムにより、突発的な故障による大規模な修理や停止時間の発生を防ぐことができ、運用の安定性が保たれます。
これにより、従来よりもメンテナンスや作業自体が効率化され、コスト削減にもつながってきます。

作業面でのメリット

リアルタイム監視システムと通信システムの更新により、メンテナンス作業の効率化と迅速なトラブル対応が可能になります。
リアルタイム監視システムは、エレベーターの状態を常時監視し、異常が発生した際には即座に通知することで、早期の問題解決に繋がります。
通信システムの更新により、メンテナンススタッフとのコミュニケーションがスムーズになり、作業の効率化が図られます。

エレベーターの改修工事は、長期的には保全管理の負担を大幅に軽減することが期待できます。

管理保全時のメリットをどこまで求めるのか、住民の要望でどこまで対応するのか、それに必要となるシステムや機能はどれを選択すれば良いのか、エレベーターの改修工事を行うといっても、様々な面での検討が必要になります。これらをきちんと行わなければ、少し極端な言い方ですが、ただ単にエレベーターの見た目が新しくなり、機能が少し向上しただけで、保全管理の負担が大幅に軽減される事はなくなってしまうかもしれません。

エレベーター改修工事のことは、エレベーター専門のコンサルティングサービスにご相談ください。 住民の要望と、これからのマンションの運営、効率化のために、最適なご提案をさせていただけるでしょう。

ご相談は、いつでもお気軽に!

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