エレベーター専門コンサルタント 森 匠将

エレベーターの新設、改修、リニューアル、保守管理を専門的にサポートするコンサルタント …

エレベーター専門コンサルタント 森 匠将

エレベーターの新設、改修、リニューアル、保守管理を専門的にサポートするコンサルタント 森 匠将のブログ。エレベーター新設、保守管理、部品供給、経年劣化、老朽化問題を解決する専門性の高いサポートを行っています。 https://www.elevator-management.com

最近の記事

マンション エレベーターの改修工事の工程

エレベーターの改修工事は、安全性の向上や機能のアップグレード、耐震への対応などを目的として行われます。工事の工程は、マンションの規模や設置台数などによって異なりますが、一般的な流れとして以下のステップが含まれます。 事前調査と打ち合わせの期間初期調査と計画(約1年~10ヶ月前) ・現在のエレベーターの詳細な調査。 ・改修に必要な要件の検討。 ・予算の設定とスケジュール策定。 初期調査と計画の段階では、エレベーター改修工事の前提となる極めて重要な作業を行います。現場のエレベー

    • エレベーター改修工事で保全管理の負担も軽減される

      エレベーターの改修工事を行う目的は様々です。 安全性をアップさせたり、快適な空間を作ったり、耐震基準に準拠したり、大規模修繕等と合わせて一新するなど、マンションによって様々な理由で行われます。 安全性の向上 快適性の向上 省エネルギー化 耐震基準への対応 機能の向上 大規模修繕 ※それぞれの項目の説明は、エレベーター改修工事のタイミングをご覧ください。 これらは、エレベーターがリニューアルすることで見込めるメリットですが、これ以外に保全管理においても、大きなメ

      • エレベーターのリニューアル工事における様々な問題

        マンションのエレベーターが老朽化していたり、耐震対策(関連記事:09耐震と14耐震の違い)ができていなかったり、交換部品が製造されなくなって安全性を保つ上でリニューアル工事が必要となっていたりと、エレベーターの改修工事を行わざるをえなくなるマンションは多いと思います。 そうなった場合、今まで住民の皆さんが少しずつ積み上げてきた修繕金を使って、エレベーターの工事を依頼するのですが、現在はスムーズにそのエレベーターの工事を受けてくれる状況にないケースがあります。 先日に投稿した

        • エレベーター工事の納期遅延問題について

          2024年、エレベーター工事の納期遅延は、世界情勢による資材の納品遅れや半導体不足など、様々な要因があり、深刻な問題となっています。 主な要因は、 世界的な半導体不足 資材価格の高騰 世界的な半導体不足エレベーターの制御システムには半導体が多く使用されており、世界的な半導体不足の影響を受けています。 資材価格の高騰鋼材や銅などの資材価格が高騰しており、エレベーターの製造コストが上昇しています。 また、これ以外にも、新型コロナウイルス感染症の影響によって、物流や工場の

        マンション エレベーターの改修工事の工程

          エレベーターの09耐震と14耐震の違いについて

          エレベーターの09耐震と14耐震は、日本での耐震基準の改訂を指しています。 建物や設備が大きな地震に耐えうるようにするための基準の改訂で、その 基準は エレベーターにも適用されます。 09耐震について2009年に導入された耐震基準です。 この基準は、2005年に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の教訓を踏まえ、以前の基準を見直し、より厳格な耐震性能を求めるものに変更されました。 エレベーターに関しては、建物の損傷が少なくても安全に停止し、乗客が閉じ込められる事態を防

          エレベーターの09耐震と14耐震の違いについて

          昇降機確認申請副本について

          補助金を活用してエレベーター防災対策を行う際に必要とされる要件として、竣工当時の昇降機確認申請副本があります。 エレベーター防災対策工事を行うときに補助金を活用することをご案内したコラムの中にも書かれています。 昇降機確認申請副本とは昇降機確認申請副本は、建物が完成した竣工当時に、その建物内に設置された昇降機が安全基準や規定に則って設計・建設され、適切に機能することを確認し、その承認を得るために提出される書類のコピーです。 この申請副本は、昇降機を設置した際の確認申請書の正

          【主要な支持部分の耐震化】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          これまで、補助金をもらうために必要なエレベーターの改修工事について、ひとつひとつ説明する記事を書いてきました。 ・地震時管制運転装置の設置工事について ・主要機器の耐震補強措置の工事について ・戸開走行保護装置の設置工事について ・釣合い重りの脱落防止措置工事について 以前に公式サイトのコラムで補助金を活用するために必要な要件の記事の中で、5つの工事を紹介しています。 noteで、それぞれの工事についてご紹介してきましたが、今回がその工事についての最後の記事になります。

          【主要な支持部分の耐震化】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          【釣合い重りの脱落防止措置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          補助金を活用してエレベーター改修工事を行う際に必要な工事についての記事の4回目です。 これまで、 ・地震時管制運転装置の設置工事について ・主要機器の耐震補強措置の工事について ・戸開走行保護装置の設置工事について の記事を公開してきました。 今回は、釣合い重りの脱落防止措置工事についてです。 釣合い重りの脱落防止措置とは釣合い重りの脱落防止措置とは、エレベーターかごと対に昇降している重りを地震によりレール起動上から脱落、落下を防ぐ工事です。 この措置は地震からエレベータ

          【釣合い重りの脱落防止措置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          【主要機器の耐震補強措置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          先日から、補助金を活用してエレベーター改修工事を行う際に必要な工事について、紹介記事を投稿してきました。 ・地震時管制運転装置の設置工事について ・戸開走行保護装置の設置工事について 本日は、主要機器の耐震補強措置の工事についてです。 主要機器の耐震補強措置とはエレベーターの耐震補強措置には、昇降路内ガイドレールの補強、機械室の耐震強化、制御盤の耐震対策、かごの振動制御、電源システムの耐震化、ケーブルの耐震対策、およびピット設備の耐震化が含まれます。これらの措置により、

          【主要機器の耐震補強措置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          エレベーター保守/保全管理コンサルティングについて

          ここまで、エレベーター工事での工事業者選定コンサルティングや工事中の施工監理に関するコンサルティングサービスをご紹介してきました。 今回は、エレベーターの工事が終わり、その後、マンション住民の皆さんが安全で安心してエレベーターを利用していただくための保守保全管理におけるコンサルティングサービスのご紹介になります。 エレベーター保守/保全管理コンサルティングプランエレベーターのリニューアル工事が終わると、一大プロジェクトが終了したので、一段落したいところですが、実はここからエ

          エレベーター保守/保全管理コンサルティングについて

          エレベーター防災対策の補助金

          ここ最近、エレベーターの補助金に関連する検索で、よくホームページをアクセスしていただくことから、公式サイトでも、このnoteブログでも、補助金に関する記事を投稿してきました。 公式サイトのコラム【相談事例】エレベーター防災対策改修の補助金 活用 【補助金の要件】エレベーター防災対策改修(耐震対策) 【補助金の要件】エレベーター防災対策改修(戸開走行保護装置) noteブログエレベーターの防災対策について エレベーター改修で補助金をもらうためには 【地震時管制運転装

          エレベーターリニューアル工事施工監理サポート支援プランについて

          前の投稿で、エレベーター工事業者選定のサポートプランについてご紹介しました。本日は、工事施工の監理サポートを支援するプランについてご紹介します。 エレベーター工事 施工監理サポートプラン エレベーター工事 施工監理サポートプランは、管理組合様や修繕委員会様でエレベーター施工業者と工事請負契約を行なっていただいた後に、管理組合様・修繕委員会様と施工業者の間に立って、工事着工から機材搬入、進捗報告、状況説明、確認、助言・サポートを行い、エレベーター工事が滞りなく、スムーズに完

          エレベーターリニューアル工事施工監理サポート支援プランについて

          エレベーターリニューアル工事の業者選定サポートコンサルティングプランについて

          昨日、エレベーターリニューアルのサポートを行う各種コンサルティングプランについてのページを公開した投稿をアップしました。 本日は、その投稿の中でご紹介している工事業者の選定をサポートするコンサルティングプランについてご紹介いたします。 エレベーター工事業者選定サポートプラン 上記図とページから引用している文章のとおり、エレベーターの改修工事を行う際に、管理組合様や修繕委員会様と工事会社の間に入って、様々なやりとりをスムーズに行います。 リニューアル工事を行うエレベーターと

          エレベーターリニューアル工事の業者選定サポートコンサルティングプランについて

          プランと料金についてのページを公開しました。

          公式サイトに、エレベーターマネージメントサービスのプランと料金についてのページを公開しました。 エレベーターのリニューアル工事時の業者選定や、工事施工時の監理サポート、 リニューアル工事が終わってからの保全管理時のサポートなど、エレベーターの管理運用における様々な状況で、エレベーターの専門家がしっかりとサポートさせていただくプランになっています。 業者選定サポートコンサルティング業務現在、マンションのエレベーターを保守管理する会社や、マンションの管理会社から提案されたリニ

          プランと料金についてのページを公開しました。

          【戸開走行保護装置の設置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          先日、補助金を活用してエレベーター改修工事を行う際に必要ないくつかの工事のうち、地震時管制運転装置の設置についての記事を投稿しました。 今回は、戸開走行保護装置の設置工事についてご説明したいと思います。 戸開走行保護装置の設置について戸開走行保護装置とは エレベーターの戸開走行保護装置とは、エレベーターがドアが開いた状態で運転を開始するのを防ぐための安全装置です。 この装置は、エレベーターのドアが完全に閉じていないときにエレベーターが動き出すことを物理的、電気的に防止す

          【戸開走行保護装置の設置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          【地震時管制運転装置の設置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため

          エレベーターの改修工事に補助金を活用するためには、その補助金を出している自治体や公共団体が条件とするものをクリアしなければなりません。 条件をクリアすることについては、前回にエレベーター改修で補助金をもらうためにはの記事で書いていますので、良かったご覧ください。 補助金をもらうための条件の中には、絶対に行わなければならない工事と言うものがあります。 地震時管制運転装置の設置 主要機器の耐震補強措置 戸開走行保護装置の設置 釣合い重りの脱落防止措置 主要な支持部分の

          【地震時管制運転装置の設置】エレベーター改修工事の補助金をもらうため