HOUSING つづき

前回のこのNOTEで「チキンハウス」が出ている「HOUSING 4月号」の話を書きましたが、建築外の方には何のことか分らなかったのではないかと心配です。建築関係でも、最近の若い人や、特に雑誌などを読んでいなかった人には、いまいちピンと来ないのではと、心配になりました。
「一般誌」と「専門誌」の厳密な違いとか、「野武士」とか、「宮脇さんや黒沢さん」、石山修武さんも、知っている人は少なくなったのでは?
 実はそれらのことは、書いていると長くなって、この場には相応しくないので、(OBの三浦君から、長いと読みたくないと言われたので)ここでは書かないことにしているのです。
 だから一般の方はスルーしていただいて良いのですが、昔所属していた組織(設計斡旋団体)の仲間に言いたかったのです。
 当時仲間と「ハウスメーカーの設計では物足りないという方、うちにいらっしゃい」と言って、建築家が一味違うことをアッピールしていましたが、もうダメだぞ、と言いたいのです。
 昔「一般誌」に載っていたりハウスメーカーの設計する家は、玄関にはタイルを貼って、ガス灯のような照明を付けて、扉は木彫の豪華なもので、部屋には不釣り合いの大きなシャンデリア・・・そういう安っぽい大衆イメージでしたが、前回書いたようにこの「HOUSINNG]に出ている家は「建築家」と区別がつかないような家ばかり。「一味」違わないのですよ、ご存知でしょうが・・・
 雑誌もすっかり内容が変わりましたし、ライターも相当の腕利き。
 かと言って、こちらは「大衆好みのハイセンス」だから、今更、死んだ侍の武具を奪って着て、汚れた褌で飛び回る野武士の仲間入りはできないし。「建築家への道」を考えないと死んじゃうよ、と昔の仲間に言いたかったのです。
 若い建築家が万博で2億円のトイレを「魂込めて作っている」そうですね・・・2億円のトイレじゃあ「野武士」じゃないし??・・・だれかなあ・・?新しい建築家の種族?・・田舎侍? それとも太鼓持ち? いいとこピエロ」かなあ・・・?? ピエロアーキテクトに幸あれ!

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