丹下健三の「代々木」「世界遺産登録」しない方が良いと思うのですが・・・

 先週の「朝日」君の全面広告で知りました。
 丹下健三の「国立代々木競技場」を、世界遺産登録させようと推進している、その広告みたいです。登録推進国際シンポをやったみたいです。推進運動は2,3年前からやっているようですね。
 シンポジュウムの司会者を見たら、理科大教授の山名善之氏。
 山名先生! お止めになりませんか?
 先生は、コルビュジエの一連の建築の「遺産登録」に尽力なさいました。それで、日本の「国立西洋美術館」も登録されました。あれ、そんなに良いんですか? 
 コルビュジエのチャンディガールは賛成です。あれは凄いと思いますし、賛成です。先生のお力に敬意を表します。でも日本の「西洋美術館」あれは、違うんじゃあないですか?理由は拙著「コルビュジエぎらい」に書いたつもりです。で、あれと、丹下健三の「代々木競技場」を一緒にするんですか? 桁が違うのではないですか?
 遅れましたが、私は丹下健三の「代々木競技場」を、最大評価しているのです。理由は長くなるから書きませんが、桁違いに優れています。
 それを「異分野」の専門家を呼んでシンポジュウムをするほど、ムリして理解させようとする、その気持ちがわかりません。
 「シドニー・オペラハウス」が登録されているようですね。その程度ですよ、世界遺産は。(行ったことがないので、気が引けますが、図面と写真で充分)
 「シドニー・オペラハウス」が初めの図のような美しい曲線で、しかもそれが内部にそのまま生かされているなら、「その価値」があると思いますが、中は全然違うんでしょ?
 イコモスISCの前事務局長とかいう女史が「シドニ・オペラハウスはリビング・ヘリテージです」だって。何ですか?それ。
 遺産登録したいと向こうから言って来ても、断わりませんか? 同じ日本で、あの「美術館」とこの「代々木競技場」が、同じ「遺産」になることは避けねばならないと思います。 

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