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【製本のある暮らし】 60を過ぎての立ち位置。



綴人の  note  にお越しいただき、ありがとうございます。



昨日、何年かぶりに忘年会というものに出席しました。
パートで働いている園芸鋏メーカーの忘年会です。

ほとんどが私より年下なのはもちろんですが、高齢者と呼ばれる60歳以上は、私を含め5人、60代は私一人、他は70代です。
ここだけの話、技術論を話せる70代が会社の顧問一人だったので、私は顧問としばらく話し込みました。
顧問はわたしを高く買って下さっているので、お互い技術者として話が解かり合えます。
側にいた30代の女性に何となく私達の話が耳に入っていたのだと思います。話の切れ間に、「私たち、綴人(本名)さんの後に付いていきます。付いていきます。」というのです。

「?・・・どういうこと? ぼく防波堤?」と笑いを誘い、その場を去りました。


最近は、ビンビールと言うものが無く、各々チューハイやらカクテルやらで会がスタートするので、お酌をできない状態なのですね。何年かぶりの飲み会で戸惑いました。
それでも普段話せない人のところで寄り添うように話を進めます。私がまだここに来て6カ月ということもあり、話しやすいのでしょう、心の内を明かしてくれます。

また、会話の流れで製本とカリグラフィーの話になり、説明が難しいのでインスタの画像を見せて話をすると、珍しいせいか私の圧に負けじと話を合わせてくれます。ちょっぴり後悔のようなものを感じました。


2次会のラーメンにも、「綴人(本名)さん、ラーメン食べに行こう!」と誘ってくれます。こちらとしては嬉しいばかりです。
店に向かう道中、「綴人(本名)さん、歩く姿も紳士的!」とインスタを見せた女性に言われて、返す言葉に困りました。(笑)

注文を待つ間、「綴人(本名)さん、村下孝蔵しってます?初恋の人?」と、あの頃の話で盛り上がります。現在、海外でも日本のシティポップが流行っていることは知っていましたので、世代を超えて話が弾み、楽しい一時を過ごしました。



久しぶりの忘年会で60を過ぎての立ち位置を感じたのは、自分はフラットな関係を維持しようと心がけていたつもりでしたが、若い世代にはそう映っていなかったのだなぁ、ちょっと高いところにいるのかな?ということでした。
確かに若い人達より技術は少しあります。でも私から見ると、若い人でもすばらしい技術は見受けられますし、そのエネルギーは本当に羨ましいです。
兎に角、私が心がけているのは、マウンティングをしないこと、誰かの善は誰かの悪と言うことを意識することです。

最近は、コロナで忘年会と言うものを知らない20代が、忘年会に参加したがると言うのを耳にしました。何かチョッピリカルチャーショックを感じています。

もう一度、自分の立ち位置を考える良い機会になりました。


それでは今回はこのへんで。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。





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