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ドライブ

幼なじみを久しぶりに訪れた。

我が家から車で1時間半はかかる。
国道を通るのではなく、
一つ山を越えるために長いトンネルを
抜ける道を選んだ。

国道はかつての実家や
営んでいた店の前を通るので、
最近は通るのは避けたくなる。
それに車は多いし、
少し遠回りかもしれないが
その田舎道が好きだ。

この時期は途中は菜の花が
いっぱい咲いているのを
知っているから楽しみ。
少し満開は過ぎていたけど、道端の黄色は春らしい鮮やかさ。
今日は黄砂で近くの山も霞んで見えた。

菜の花の峠を下ると平野が広がるのを
見るのも好き。
私がすむ町は山に囲まれていて
息苦しさを感じることもある。

今は無くなった実家や店から
平野が広がるのをを眺めるのが好きだった。

久しぶりに通ると、建物が無くなっていたり、新しいコンビニや店ができていたりで、変に月日の流れを感じてしまう。

ちょっと寂しい。

友達の住む街には銀杏並木があり、
花水木の街路樹が美しい場所があって、
心の中では妙に懐かしく、
と同時にほろ苦い思い出もある。

大都会とまでは言わないまでも
小さなショッピングモールもある
小都市に住みたかったとの思いも
今更ではあるがよみがえる。

幼なじみとの数時間を過ごし、
帰途に着く。

また山を切り開いた道を
迷い込むように帰って来た。

空が狭いな。。。


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