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続コンプレックス Vol.29


志の輔師匠と

志の輔師匠が、熊本県民劇場で開催した「独演会」は、3回観に行ったと思う。
一番最初は、河北社長からご招待いただいた。確か2回目もそうである。
3回目は自分でチケットを購入して息子と行ったのである。

自分でチケットを購入してみて分かったのは、ステージから遠い!遠い!
息子は「オペレグラス持って来れば良かったね!」なんて言い出す始末である。いかに1回目、2回目が良い席をご用意いただいていたのかと、感謝しきりである。

ちょうど志の輔師匠からも電話をいただいたりして
「熊本の落語、チケットこちらから送りましょうか?」
なんて言っていただき
「大丈夫です!もう購入しました!今回は息子と二人で行きます!」
「あ~そうですか!ありがとうございます!だったら、帰りに是非楽屋に寄って行ってください!」
「えっ!いいんですか?」
「大丈夫です!分かるようにしておきますよ…」

息子にその話をすると、大喜び!
二人でその日を楽しみにしていた。

そして当日、
「パパ、この席遠すぎて全然見えないね!」
「まあ、しょうがないよ!現実を受け入れるしか無いだろう!」
「まあ、そうだけど、でも遠いなぁ!」
しかし、席が遠くてよく見えなくても、納得の素晴らしい落語で親子共々大満足であった!

さて、いよいよ息子と楽屋へ!
楽屋への道のりは、一番最初の時に河北社長にご案内いただいたので、なんとなく覚えていた。これ、かなり複雑であり、初めての方は、途中であきらめるかもしれないくらいややこしいのである。
そうそう、この道この道!なんて思いながら進んでいくと、いよいよ楽屋近くなって、
これ以上先は行かせないぞ!!とばかり体格のいい人が立っていた!

「なんですか?」
「あ~、志の輔師匠から帰りに寄ってくださいって言われたんです!」
「誰ですか?」
「笹川といいます!」
「ちょっと待ってください!」
すると奥からだみ声が!!
「あ~笹川さん!おい、通してあげなさい!」
「とのことです!」

なかなかガードが厳しいのだ!

「あ~笹川さん、ありがとうございます!息子さんですか!高校生?落語好き?」
「大好きです!志の輔師匠の落語を毎晩聴いています!もう師匠の落語を聴かないと寝れないくらいです!」
「お~!嬉しいことを言ってくれるね!ありがとう!」
握手!!
なんて会話があって、アキ坊も大興奮!

いまだにこの時の情景はありありと覚えている。
そしてその話で、息子と盛り上がっている!


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