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新コンプレックス Vol.2

その旅館の部屋数は本館が23部屋、離れ3部屋の合計26部屋であった。

スタッフは、副支配人のK氏、他に男性スタッフが2名、女性スタッフが2名、私を入れて社員6名である。
料理長と補佐で、それを含めて8名。

結構大きな旅館なのにどう考えても少ないなぁ~と思いつつ、実際に働き始めてみると、部屋数は多いが稼働は悪く2‐3部屋くらいしか売れていない日がほとんどなのである。
内情が色々分かってくると、稼働が悪いのは何の努力もしていないからであり、部屋が売れると自分たちが大変だから何もしない!というまさに負のスパイラルであることが分かった!
また客室をコントロールするPMSもフロントのPC1台と、事務所のPC1台にしかインストールされておらず、問い合わせの電話を受けても瞬時に対応することすら出来なかった。

そんな稼働の悪い状況であったが、時々ある程度入っている日もあった。
それは、いわゆる外部からの送客である。
OTAでは無い!アナログな形での送客で、KNTの募集ものや、その他色々、、九〇とか、クラ〇ー、とかとにかく色々あったのだ。

そして、少しでも部屋が稼働すると、全然間に合わない状況になるのであった。
おかしい、、、この旅館は、やり方が間違っていると思った。

私も、由布院駅までの送迎や、色々出来ることはやった!
夕方の時間は、皆が夕食の対応に行くため、私が一人でフロントを対応した。
これが、内線、外線色々忙しい!
そして、ようやく落ち着いた頃、20時過ぎ、皆が下りて来た。
「じゃあ、行きますか…」
「えっ?」である。
それから、全員で夕食の洗い物を始めたのだ!
正直、なんだこれ!!って思った!!
おいおい、もっとうまいやり方は無いんかい!!!
って思ったわけである!


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