静かな時間、居場所のことなど。
休みのあいだに読みたいな、と思って年末に2冊、本を買った。
1冊は、石井ゆかりさんの「3年の星占い 水瓶座」。(帰省して、一緒に買い物に出かけた妹は蟹座を買った。)
noteで石井ゆかりさんの占いの好きな方がたくさんいらして、読んでみたいなと思って…(占いはすごく好きというわけではないが、気にはなる。)この本は、これから水瓶座の人たちにとってはこんな3年が待っているよ、とシンボルに表して示してくれたり、(水瓶座のシンボルは蓮の花となんと真っ赤なサラマンダー(とかげ)だ。)
星の動きを読んで、大きな出来事が起こりがちだと教えてくれる。
そしてこれまでもそのような星の動きがあった時に、東日本大震災、リーマン・ショックなど、世界中が注目するようなビビットな出来事が起こりやすいイメージがある、と記してあった。
読んだすぐあとだったから、元旦から大きな地震がおきたり、飛行機の事故があったり、なんとなく背筋がゾクっと…
(それ以外は、なんとなくだけれど明るい見通しをもって歩んでいけそうな、素敵な未来が待っているかも!と思える内容でした・・・)
もう1冊は、梨木香歩さんの「炉辺の風おと」。
梨木香歩さんも、八ヶ岳で山小屋暮らしをされているそうで、(小川糸さんもだ!)、森の中の静けさや鳥のこと、真っ暗な空にきらめく星のこと、静かな本当に静かな山での孤独な一人の時間に触れている。
その山での静けさと言ったら、
前述のとおり、人によっては耐えられないほどの静けさと孤独な時間が流れているらしい。
ただし、アルピニストの串田孫一氏によると、その静かな時間(山で生活すること)というのは、もっと山の深みに届いた生活を経験することであって、とても尊いものだとのこと。
梨木香歩さんもそれは、孤独が人間存在を彫り上げていくような生活であり、老いていよいよそのときが来たきたら「山で生活すること」の精神に人は一人粛々と浸れるのではないか、と書いておられた。
「山の深みに届いた生活」とは、心穏やかな、無に近づくような、とてもしんと透き通った時間をすごすこと?
読んですぐになんとしても一人になって、静かに物思いに耽りたい心地になったけれど、お正月にそんな時間が家の中でとれるはずもなく、一人で散歩に出かけることにした。
しかし、車は次から次へと隣を通っていくわけで、いつもより連れだって歩いていく人たちも多いわけで、なかなかむつかしいものですね(笑)
幻聴をきくほどの、耐えがたい孤独と静けさ。
こわいような、けれども不思議に憧れも。
でも反対に、人には静かな一人の時間だけでなく、いくつになってもどんなに地位の高い人でもすごい人でも、一人の人間として心からくつろげて甘えられる「安心できる場所」もひつようだよな、とも思う。
よしもとばななさんの「白河夜船」にでてくる”添い寝してもらう”、みたいなこと・・・
家が、わたしが、家族にとってそんな場所になっていたら、いいのだけれど。
(でも、わたしにとっては、夫や子どもたちは間違いなくそんな居場所だ。それにはとても感謝したい。)
一年の始めに、静かな時間のこと、自分を癒すこと、自分の居場所など、深く思いをめぐらさずにはいられない素敵な2冊に出会えた。
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