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vol.3 ザ・東中野サンド

まちを歩いていると、心惹かれる風景がたくさん散らばっていた。
ひっそりと、でもたしかにそこに存在していて、まちの日常をつくっていた。

ふと、サンドイッチが思い浮かんだ。
さまざまな食材たちが手をつないでおいしさを生み出すサンドイッチが私は好きだ。
暮らしの断片たちが肩を寄せ合って愛おしさを織りなすまちの風景がたまらなく好きだ。

まちを歩くこと、サンドイッチを頬張ること。
どうやら私は同じ気持ちになっていたみたいだ。

sandwichscape - サンドイッチから見える風景


愛おしいまちの風景をサンドイッチに。
そんな小さな実践のはじまりは、東中野から。

こころ赴くままに、東中野を歩く

自転車と電線。東中野でよく見る風景だ。
買い物かごに袋いっぱい詰め込んで必死に漕ぐおばさん、イカしたチャリを颯爽と乗りこなすおにいさん。
それぞれ思い思いの方向に向かって行く。その傍に佇む電柱と、空に縦横無尽に線を引く電線。

自転車の横を走るのは、中央線と総武線。
黄色がきたかと思えば、続いて橙色の車両が走り去ってゆく。

サンドイッチをつくって、東中野を味わう

これさえあればの目玉焼き
東中野駅に入ってくる電車を眺めていたら、ふと卵が頭に浮かんだ。 同じ黄色だからだろうか、どちらも日々の移動に食卓に欠かせない存在だからだろうか。

千切りニンジン
トントン、トントン。小気味よく、ニンジンを切る。中央線、実は、黄色が各駅で、橙色は快速。味付けは、塩とオイルでシンプルに。

名脇役、海苔
東中野を歩いていると行き交う自転車と張り巡らされた電線が目に留まる。このまちに欠かせない風景は、旨味たっぷりなごはんの名脇役の海苔みたいだ。

醤油バター
目玉焼きと海苔、ときたら絶対醤油バターが合う!と思って作ってみたら大正解。中央線と電線が暮らしの必需品であるように醤油とバターは料理の必需品だ。


さぁ、次はどんなまちとサンドイッチに出会えるだろう。

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