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将来の夢はいくつになっても語りたい

今朝は、じっとりと肌にまとわりつくような湿気を感じる天気で、頭からキノコが生えてきそうでした。多毛で高温多湿。キノコ条件は揃っていたはず。

私が住む東北では、例年お盆を過ぎると急に秋風が吹き、朝晩は気持ちよく窓を開けていました。そんな時期がもうすぐ来ますようにと願ってしまいます。

将来の夢は?とよくきかれる年代ってありますよね。
幼稚園や学校の文集や自己紹介カードに夢を書く欄があるのはお馴染みです。
昔流行ったプロフィールカードなるものに私も書いていた記憶があります。
当時は、
「お花屋さん」
「ケーキ屋さん」
「スチュワーデス」
と、ころころと違う返答を繰り返していましたなぁ。

それが大人になってからは、訊ねれられる機会がめったにありません。
‥というか全くなかった。

今はもう、昔で言う「将来」にたどり着いてしまったということなんでしょうか。

全く訊かれなくなった質問を投げかけられることがここ何年か増えていました。

私は、小学校で働いていました。
正採用から臨時講師になり…と話せば長くなるので割愛。
(今年は主婦をしているので「していました」です。)

年度当初に新しい先生が受ける放送委員会からのインタビュー。
「先生の将来の夢は何ですか」
勤務校が毎年変わっても毎回きかれる。

始めは、
「世界旅行」
となんともスケールの大きい話をしていました。なんだか大それたことを言わなくてはいけない気がして。
が、あまりにも毎年律儀にきかれるので、少しだけ現実的に考えてみたんです。

それで私の中に浮かんできた答えは、
「小さな畑がある家に住みたい」でした。

大きくなくていいんです。
〇自分や家族が口にする食材を自分で育てられるくらいの畑。
〇土に触れ、土にまみれながら暮らせる畑。

今バッグ型で実践しているコンポストでは残飯や野菜くずからたい肥を作ることができますが、出来上がったたい肥を自分の畑の肥やしにできたらな。

子ども達が好きな種をまいて、食べ物を育てる時間を共有できたらな。
今日の夕飯に食べる野菜を一緒に採りに行って、採れたてをちょっとつまみ食いしちゃったりして。
そう言えば、自分の野菜を育てたい、と娘がにしていたこともあったっけ。

3回ほど(年に一度のインタビュー×3年)質問に答える間にそんなことを考えるようになりました。
当たり前のように食材を購入して生活してきた自分が、昨年のインタビューではわりとすらすらと具体的に畑の話ができていたことには驚きました。
随分しっかりと、実現したい夢になってきていたんです。

現在の私は、賃貸住まいでもちろん畑はもっていません。
敷地の一角に無理やり土を入れてトマトだけを育てています。
(大家さん了承済みです)

カエルも遊びに来ています

今の私にとって、「畑をもつ家に住むこと」は難しい。

でも、育てた食料を料理して食べ、要らないものを土に還す循環に対して責任を自分で負えることは幸せだよなぁと思うんです。

自給自足というとハードルが高いから、
土に触れ、土を感じていたいなあと思っています。

「土から離れては生きられないのよ」とジブリのヒロイン言っていたはず。

そういえば、近所に住む年配の方が(私のお友達です)、主を亡くした畑の世話をしていると話してくれたことがありました。

うん、そうだ。。。
畑を借りる、という選択肢もある。
だれかの畑のお手伝いから始めたっていいじゃない。

叶う叶わないに関係なく夢を素直に言葉に出せる子どもを見て、ほほえましく感じるのは、実現するのは簡単ではないことを知っているからかもしれません。

でも、一度言葉にしたら3年後のインタビューでは、夢を叶えたらやってみたいということまでが具体的にイメージできるようになった。
ちょっとだけ、行動に移してみるのもいいかもしれない、と考えています。

最近も夕飯を食べながら、将来何になる?と娘が3人で話をしていました。
この手の話が好きな娘3人。

「ピアニスト」
「ケーキ屋さん」
「幼稚園の先生」
「お花屋さん」

毎回夢が変わっていますが、

「ママのこの食器棚にはケーキ入れるからいつかちょうだいね」
「お花屋さんのお花、私の店に少し分けてね」
「残ったらパパにあげるから買ってね」

と疑うことない視線の先には理想の未来が拡がっていて、私は目を細めて聞いていました。

私が自分の畑で野菜を育てたいという願望を持っていることを家族は知っています。
次回家族で将来を語り合う際には「ママの夢」をその理想の世界に少し混ぜてもらおうと思っています。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。




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