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#210 聴覚過敏な雑記

 聴覚過敏を自覚してはや数ヶ月、外出時にはほとんど耳栓か、耳栓並に遮音するイヤホンを使っています。最近は就寝前〜就寝中に耳栓を、日中(特に外出時)にはイヤホンからEndelを再生していることが多いですね。

 気分をアゲたい時には音楽を聴きます。耳をフリーにしているのは、日中静かな時があれば、というくらい。とにかく耳は塞がっていることが多いです。

 それで思うのですが、世の中うるさすぎません?もうね、イヤホン外した時の騒音が「すげーな」って思う。お店のBGMも、アナウンスの類も、人や車の行き交う音も、ぜんぶ。すごい音。あとみんな声でかい。怖っ。

 視覚的にもそう。情報量多すぎ。主に広告とかお店の看板。こんなん、歩いてるだけで脳がパンクするんちゃうか?と思ってしまいます。

 もしですよ、人の脳が1日に処理可能な情報量が決まっていて(きっとあるわな)、そのリソースが騒音や広告に埋め尽くされてしまう、ということがあるとすれば、規制をしなければならないような気がします。

 人為的な情報を見せる分、そのダメージを軽減するための森や公園を作らないといけない、という風に。コンクリートと樹木の比率を決めるとかね。

 引きこもってちゃいけないな、と思って外にコーヒー飲みに行ったりするわけですけど、暖かくなってきたいま、わたしが求めているのは「通える公園」なんですよね。でも、そういう当たり前っぽい場所がない。

 もちろん、公園はいくつかあるのです。法律に基づいて作られた公園ですね。こういう場所は、わたしの求めるものとはちょっと違う。やはり「子供のためにあります」というオーラがすごい。そもそも、カラフルな遊具を見たくないし、子供の邪魔もしたくない。

 居場所、無くない?消費とは無関係でいたい、ベンチに座って木漏れ日に邪魔されながら読書をしたい。そんな季節なのに、叶えてくれる場所がないんだってば。木々のざわめきや鳥の声しか聞こえないなら、耳栓もイヤホンもいらないのに。

 やっぱりこういうこと?「自然と触れ合う体験は商品です」ってわけ?観光地行ってきてねー!お金使おうねー!っていうこと?わたし、そんなに遠くまで出かけられない。

 うつ病のわたしにとって、利便性の高い都市生活のメリットは手放せない。家から出れない日でもUber Eatsで食料を調達できるし、Amazonだって当日お急ぎ便が使える。ネットスーパーも複数ある。「消費」に係ることで、不便を感じることはない。

 でもやっぱり、決定的に足りていないものがあるね。木々の香りや川のせせらぎ、土のにおい。そうしたものが足りていない。駅前にマンション建てまくるのはいいんだけどさ、地域住民のメンタルヘルスを改善させるような開発もしてほしいもんだよ。

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