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#212 嬉しい楽しいこともストレス、という雑記。

 かつては映画一日2本鑑賞なんて普通のことだった。4本観たときは朝から晩まで映画館にいて、食事をする暇がないからポップコーンで腹を満たしたくらいだ。つまり、映画が好きだということと同時に、映画館というスペースが好きだった。何度通っても、そのワクワクはなくならない。

 昨日鑑賞した『悪は存在しない』は、帰宅して速攻で記事を書きたくなるくらいの作品でかなり興奮した。消化しきれない、理解不能な部分があることもまた良かったのだ。複雑なものを抱えて帰るというのも、映画の醍醐味だ。

 現在のわたしは、ありがたいことに精神障害者手帳を交付され、割引で映画を観ることができる。正直なところ、当事者になるまでは「なぜ映画が割引になるのか?」という理由が分からなかったが、今はなんとなく、その趣旨を理解できる。

 障害者は金銭面で苦労があるだろう。という一般的な推測とは別に、とにかく文化的なことから遠ざかってしまいがちなのだ。人混みや、大画面・大音量の迫力、身だしなみを整えて外出することそのものも、ハードルの高さを感じて尻込みしてしまう。

 それでも、外に出て文化芸術に触れてもらった方がいいから、調子のいい時に来てね、割引あるよ。ということなのかも知れないな、と納得し始めた。

 それならガンガン使って、観たい映画を見尽くしてやろうぜ!と思うのだが、そうはいかない。いい映画を観た感動や興奮もまた、ストレスだからだ。

 脳が制御不能になって、眠れなくなる。浅い眠りで悪夢を見るとか、どれだけ寝ても疲れがとれないとか、とにかく睡眠をしくじると心身共にダメージを負う。

 最近、破産関連の準備をしなければ(まだ何もしていない…GWだからいいか…)というストレッサーが重すぎて、ちょっとおかしくなっている。で、気晴らしに映画を観に行ったら、それもまたストレス。

 まじで所謂、「理解のある彼(女)くん」がいない現実世界の厳しさよ。フィクションなら現れるはずなのに。

 今朝、結局このあとノンニコチンタバコを売っている少し遠くのコンビニまで歩いた。外出るならUber Eats頼む必要なかったじゃん…とか思いながらよ。

 タバコの代替品もやめますって言ったんだけどなあ、買って吸いました。まあ、徒歩圏内にニコレスを入手できる店があるだけ良かった。売って無いなら絶対タバコ買ってたよ。不幸中の幸い。

 そして、やっぱり荒んでいると唐突に死にたくなりますね。だから食べる。食べて忘れる。少しずつ、かつ順調にダイエットしてきたのに、それも台無し。

 まあ、生存が最優先だし、食えることを確かめるのは死からはまだまだ遠いぞ、という確認みたいなものでもある。シン・エヴァでアスカがシンジに無理矢理レーションを食わせるシーンがあったが、あれをセルフでやってる感じ。

 ところで昨夜、フォロイーさんの整理をした。フォローさせてもらったものの、読んでいない方。それと、相互のフォロワーさんも、少しブロックさせてもらった。ブロックの理由は「見たくない」以外にない。人がどうとか、事実がどうとかではなく、ただ見たくないだけです。わたしを見つけてくれた感謝や、コメント等をくださった思い出等々もあるけどね。

 それは現実の人間関係と同じ。映画『イニシェリン島の精霊』みたくなる前に、適切な距離を取りますよ、ということです。

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