ひっくりカエル

これって単なる感想ですよ。 読後の忌憚のないご批判やご意見、誹謗中傷、クレームは、いた…

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これって単なる感想ですよ。 読後の忌憚のないご批判やご意見、誹謗中傷、クレームは、いただかなくて結構です。コメントは見てません。あしからず!

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地球がひっくり返っても生き抜くコツ

はじめに 異文化を知ると人は強くなれると思う。 ボリビアで、シャワーを浴びている真っ最中に断水にみまわれたことがある。泡だらけの体を洗い流すことができなくなった。 どうしよう?どうしようもない。 一瞬だけ戸惑ったけれど、こんなときはオーストラリアの食器の洗い方のように、泡はすすぐのではなく布で拭き取ればいい。 初めてオーストラリアへ行った時、そんな食器の洗い方を見て「きもちわるい」と思った。でも、この異文化はボリビアで役に立った。 あたりまえだと信じていたことが

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    • 仕事の話

      日本の組織から派遣されてボリビアの農村というか村というか地方というか、まぁ一応「市」役所内の人権擁護の部署に配属されていた時のこと スペイン語の名詞の性について ボリビアの公用語は35を超えるほどあるのだけれど、 すべての地域ですべての公用語が使われているのではなく、 原則としてスペイン語+1、である。 そして行政文書は原則スペイン語でした。 私が配属されていた部署はスペイン語で、 Defensoría de Niñez y ・・・ と言いまして、 Niñezって何

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      • チャランゴの国際コンクール2

        アイキレという村にてチャランゴという楽器のコンクールあり、出場に向けてどんな練習をしたか、という話。 選曲 当時と今では要綱が変わっているかもしれないけれど、 私が出場したときは、ボリビア人部門と外国人部門に分かれていた。 外国人部門は、「すくなくとも1つはボリビアのフォルクローレを演奏すること」という条件があった。 ひとり2曲演奏するのですが、そのうちの「すくなくとも1つは」ということで、2曲ともボリビアのフォルクローレでもいいのです。 チャランゴの先生Aが、「これ

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        • ラジオ体操

          日本の組織からの派遣でボリビアの地方に住んでいた時のこと・・・ 赴任前訓練 当時と今では制度がおおはばに変わっているかもしれないんだけれど、 当時は、60日くらいの「訓練」というものがあり、 海外へ行く前に、日本国内で合宿的な「訓練」があった。 それは、毎朝ラジオ体操から始まる。 ラジオ体操とは、ラジオ体操である。NHKの。 子どものころ夏休みにやっていたアレである。 ちなみに、帰国してからふつうの日系企業数社に勤務したが、 中高年の社員さんたちが元気な会社はどこで

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        地球がひっくり返っても生き抜くコツ

          こども最優先

          アメリカでは子ども最優先はあたりまえで、ボリビアもそういうことがあった。例えば、 住民登録のとき ボリビアに住むにあたってやるべき手続きというのがいくつかあるのだが、 まずは入国管理局でいわゆるビザを申請する。 けっこう面倒くさい手続きだった。 というのも、集める書類が多くてな、、、(この話はまたあとで)。 そして無事に、ビザが取れた後は、 SEGIPという役所で住民登録をしなければならない。 これをすることで、やっと、住民カードをもらうことができて、 一人前のボリビ

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          アリストテレスは好きですか?

          私がボリビアで大学院生をしていた2011年頃、 母なる大地の権利やVivir bien(良く生きる)に関するシンポジウムや講演会が盛んにおこなわれていた。 というのも、それらを基本原理とする憲法が制定されたのがつい最近(2008年)だったからだ。 ボリビア史上初、先住民が大統領になったのが2006年。 憲法から新しく作り直して、2011年は二期目に突入した矢先だった。 国立大学の先生方は、この新しいものに正統性を付与する任務を負っているようだった。しかし、それは難問だったに違

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          アリストテレスは好きですか?

          ボリビア料理を日本でも

          おいしい、へるしい、ボリビア料理 ボリビア料理サルテーニャ 1.サルテーニャ  ラパス市のミラフローレスという地域には、おおきなサッカースタジアムがある。その近くに、とても美味しいサルテーニャ屋さんがあった。サルテーニャとは、アルゼンチンのサルタ地方からボリビアに移住した人たちが作っていたエンパナーダ(※)のこと。 「あの移民たちが作るエンパナーダ、おいしいね」 「おいしいね」「おいしいね」 「サルタから来た人たちが作ってるんだって。サルテーニャって言うんだって」 と広

          ボリビア料理を日本でも

          今日は私に、明日は君に。

          ボリビアの諺(ことわざ)というか格言というか人生哲学というか、Hoy día por mí,mañana por ti.というのがある。 はじめてのホームスティ 初めてボリビアでホームスティしたとき、毎日のように言われていたことがある。それは、「今日は私に、明日は君に。Hoy día por mí,mañana por ti.」で、意味は相互扶助。 今日は私にこれをちょうだい、明日はあなたになんかあげるわよ、と。 Give&Takeの発想は悪くないけど、まず「私に」なの

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          今日は私に、明日は君に。

          ジェニファー・ロペスとクリスマス

          「日本人なのになんでチャランゴ弾けないの?」と嫌みではなく純粋に不思議がる子どもたちがいた。 チャランゴを弾いていると・・・ チャランゴやフォルクローレは日本で流行っていると誤解しているボリビア人が多かったという印象です。 私は優しく「チャランゴは日本の楽器じゃなくてボリビアの楽器なんだよ。私は日本に住んでいた時、チャランゴを見たことすらなかったんだよ」と答えていた。 ロス・カルカス それは安室奈美恵さんが引退するから「アムロス」とかいう・・・ 〇〇ロス、ではなく・

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          ジェニファー・ロペスとクリスマス

          アンデス音楽のオーケストラ

          チャランゴの楽団とは別に、大学のオーケストラのサークルに入ることになった。 クラシックではなくて、アンデスのフォルクローレやクリオーリョ音楽というジャンルのオケだった。 楽器は、マンドリン、チャランゴ、ケーナ、ギター、などなど。 私はチャランゴで入るつもりだったのに指揮者が 「チャランゴは一人いれば充分だから、マンドリンやらない?」と 楽器変更を命じてきて、でも私、…… マンドリンなんて触ったことないし・・・。 指揮者は、「教えるから大丈夫」と言う。 でも、楽

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          カブール

          チャランゴ チャランゴという楽器を、私はボリビアに住んで初めて目にした。 最初は、Centro Cultural de Los Kjarkas という音楽教室で、 Rene Arinasさんという先生のクラスに入った。 Rene先生は、なんども日本で演奏活動をしているベテランで、 国際的なチャランギスタだった。 日本人の演奏家との親交も盛んだったらしく、 日本人なのに何を弾けるわけでもない私のことを珍しいと感じているようだったけれど、いつも親切に、たくさん指導してくれ

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          ウユニ塩湖

          日本の友達から「ウユニ塩湖に行ってみたい」という声をよくきいた。私は一度だけ行ったことがある。 はじめてのウユニ とにかく真っ白な塩の地面がどこまでも続いていた。 マイナス思考な私はその光景に「目が痛い」「日焼けしそう」と、 暗い気持ちになった。 サングラスも日焼け止めも持ってこなかった。 どうしよう?どうしようもない。 わざわざ日本から30時間くらいかけてボリビアまで行く人は、たいてい旅行好きで世界中を遊び歩いている人がほとんどだと思う。 しかし、私はあまり旅行

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          てんぷら、そして

          ボリビアに赴任して早々、歓迎会的なものがあり「わがまま」という日本食レストランへ連れて行ってもらいましたとさ・・・ ラパス日本食事情やはり、一番おいしいのは「けんちゃん」というジャパレスですよね。 値段も高くないし。 そんな矢先、「わがまま」というジャパレスで歓迎会?懇親会?とかで・・・ 天婦羅を食べました。食べすぎたのか・・・その翌日が・・・・ 人生初の入院!  ボリビアに赴任して二週間くらい経った頃、私は人生初の入院をした。 とてつもない腹痛で語学学校を早退して家

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          アヤワスカ

          それを私は「満月の夜のチチカカ湖ゲロ吐きツアー」と名付けた。 アヤワスカとは? アヤワスカが何たるかも知らないままに、「欠員がでたから来る?」と誘われ儀式に参加したことがある。 この時の説明では、アヤワスカは魔法の薬でこれを飲むとあらゆる不調が治るのだという。 あらゆる体の不調も、あらゆる心の不調も、 アヤワスカを飲んで嘔吐すればスッキリ治るよ、と。 ただし、劇薬だからシャーマンのガイドに従って集団で摂取しなければならないのだとか。個人で購入して一人で飲むことは原則

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          不倫

          ブラジル人作家のパウロ・コエーリョが「不倫」というタイトルの小説を世に出したのは2014年だった。私がボリビアに住んでいたのは、2009年~2012年、もうこの頃から世界は不倫ブームだったのかもしれない。 日本から不倫旅行に来た女性  ある日、隣の部屋に日本人既婚女性がやってきた。日本に夫を置いてきぼりにしてボリビアで1ヶ月ほど不倫するのだという。たしかにボリビア人男性が夜這いのように彼女のお部屋を訪問していた。 そんなある日、その人は別の男性と2泊くらいの予定で別の

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          子ども病院

          ラパス市のミラフローレスという地区に病院が林立しているエリアがある。大きな病院が、一、二、三、そのうちの一つは子ども病院だった。ちょっと調べ物がありうかがった。 医療費6歳未満児は無料で医療を受けることができる。 しかし、ここで私に紹介された子どもは6歳になってから難病の診断をされたという7歳児だった。 別の県からここまでバスを乗り継いで山超え谷超え数日かけてやってきて入院しているという。 もちろん親と一緒にきたわけだが、 お父さんが言うには「交通費だけでもかなりの出費

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