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家賃2万円、1日1食。究極のシンプルライフに挑戦した男の記録/手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』を読みました。

現代社会を生きる私たちの身の回りは物で溢れかえり、常に新しい物や良いものを求め、そして消費し続けています。でもそれは本当に幸せなのでしょうか? 物に囲まれ、多数の選択肢に悩まされ、見栄を張るためにお金を稼ぎ続ける。そしてまた次の欲しい物が出てくる。そんな消耗をもたらすサイクルから抜け出す方法を、この本は教えてくれました。

著者のミニマリストしぶさんは、家賃2万円、生活費を含めても月7万円という超ミニマムな生活をしています。家具も家電もほとんどなく、床で寝て、1日1食。財布も持たず、私服はいつも同じものを着ています。徹底的に無駄を削ぎ落とし、本当に必要な物だけで生きる。その様子は悟りの境地に達した禅僧のようにも見えます。

でもただ物を減らせばいいわけではありません。しぶさんが提唱するのは「見栄を捨てる」こと。人からよく思われたい、恥をかきたくない、そんなな他者に対する見栄から解放されることで、本当の自由が手に入るとしぶさんは言います。

もちろん、いきなりしぶさんのようなストイックなミニマリストになる必要はありません。この本には、生活のあらゆる場面で応用できる知恵がぎっしり詰まっています。例えば「限定物ではなく定番物を買う」「出口戦略を考えて買う」といったお金や物に関する考え方。「自分の時間を幸せにしてくれるものを選ぶ」「『物の消費=時間の消費』であると知る」など、時間の使い方のヒント。「『お金・時間・空間・管理・執着』の概念をなくす」「『顔がわかる人』からの情報を手に入れる」といった思考法のアドバイスまで、示唆に富んだ言葉の数々が、あなたの人生をより良いものへと変えてくれるでしょう。

この本のAmazonレビューを見てみると、ミニマリストへの第一歩として、また人生を見つめ直すきっかけとして、多くの人がこの本に感銘を受けていることがわかります。「よくあるミニマリストのそれとは、全く違います」「読んでいて清々しい気分になりました」「価値観が変わる」など、この本の影響力は計り知れません。

一方で、「やりすぎると貧乏くさい」「エビデンスがない妄想話」といった批判的なレビューもあります。しかしそれはミニマリズムという生き方そのものへの批判であって、本の内容とは関係ありません。むしろ、こうした批判的な意見があることで、ミニマリズムという生き方がいかに斬新で衝撃的か、わかるのではないでしょうか。

『手ぶらで生きる。』は、ミニマリストになりたい人だけでなく、現代を生きるすべての人に読んでほしい一冊です。モノや見栄に振り回されず、自分にとって本当に大切なことは何かを考えさせてくれる、まさに人生を変える一冊となるでしょう。

シンプルに生きるための知恵が、あなたの人生をきっとより良いものにしてくれます。

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法(Amazon)


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