書評とレビュー

本の感想や買った物のレビューを投稿しています。単なるレビューにとどまらず、背景や著者の…

書評とレビュー

本の感想や買った物のレビューを投稿しています。単なるレビューにとどまらず、背景や著者の思想にも踏み込んだ考察を心がけています。小説、ノンフィクション、ビジネス書など、ジャンルを問わず幅広く読み漁っています。新たな発見や気づきを得られた喜びを皆さんと共有できたなら嬉しいです。

最近の記事

「えっ、そういう意味じゃないのに!」から卒業する論理力トレーニング/論理トレーニング101題

「論理的に考える力をつけたい」 「もっと説得力のある文章を書けるようになりたい」 こうした思いを抱えながらも、具体的にどう学べばよいのか悩んでいる方は少なくないでしょう。本記事では、論理力を飛躍的に高めてくれる良書『論理トレーニング101題』を紹介したいと思います。 タイトルだけ見ると何やら難しそうな印象を受けるかもしれません。しかしご安心を。本書は論理学の重厚な理論書ではありません。むしろ、私たちの身近にある文章を題材にしながら、実践的に論理力を鍛えていく演習本です。

    • お金に愛される人生を送るための秘訣/松浦弥太郎の新しいお金術

      『松浦弥太郎の新しいお金術』を読みました。 「お金術」と聞くと、一攫千金を狙うようなものを想像してしまうかもしれません。しかしこの本は、そういった類のハウツー本ではなく、日々の生活の中でいかにお金と仲良くなるか、お金に好かれる人になるかを教えてくれる本です。 例えば、お金のことを「お金さん」と呼ぶことから始めましょう。そうすることで、お金を人格化し、親しみを持って接することができるのだと著者は言います。お金さんとの良好な関係は、お金に好かれる秘訣なのだそうです。 お金は

      • 老人の言葉に涙が止まらない...仕事の本質を問う物語/仕事は楽しいかね?

        『仕事は楽しいかね?』を読みました。 本書「仕事は楽しいかね?」は、現状に疑問を抱きながらも日々仕事に追われるサラリーマンと、高名な実業家との対話形式で綴られるお話です。ある日、主人公は空港で大雪に見舞われて足止めを食らってしまいます。そこで出会ったのが老人です。主人公は、仕事への鬱屈した感情を老人にぶつけますが、老人はそれを受け止め、独特の視点で主人公の仕事観を揺さぶります。 本書を読み進めていくと、私たちが無意識のうちに抱えている仕事への固定観念が次々と覆されていく感

        • 家賃2万円、1日1食。究極のシンプルライフに挑戦した男の記録/手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法

          『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』を読みました。 現代社会を生きる私たちの身の回りは物で溢れかえり、常に新しい物や良いものを求め、そして消費し続けています。でもそれは本当に幸せなのでしょうか? 物に囲まれ、多数の選択肢に悩まされ、見栄を張るためにお金を稼ぎ続ける。そしてまた次の欲しい物が出てくる。そんな消耗をもたらすサイクルから抜け出す方法を、この本は教えてくれました。 著者のミニマリストしぶさんは、家賃2万円、生活費を含めても月7万円という超ミ

        「えっ、そういう意味じゃないのに!」から卒業する論理力トレーニング/論理トレーニング101題

          今すぐ『エッセンシャル思考』を読まないと、あなたは一生後悔することになるかもしれない/エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

          『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』を読みました。 現代社会は情報過多の時代です。あふれる情報とタスクに追われ、本当に大切なことが見えにくくなっています。目まぐるしい日々に忙殺され、気がつけば人生ももう終盤。一体、自分の人生とはなんだったのか? 後悔を口にする人たちが増えています。そんな時代を生きる私たちに問われるのは、「自分の人生で一番大事なものは何なのか」ということです。 本書『エッセンシャル思考』は、99%の無駄を捨て、1%の本質的なことだけに集中す

          今すぐ『エッセンシャル思考』を読まないと、あなたは一生後悔することになるかもしれない/エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

          言葉の使い方であなたの人生が変わる! 東大教授が明かす、国語力アップの秘訣/大人のための国語ゼミ

          『増補版 大人のための国語ゼミ』を読みました。 言葉は私たちの生活に欠かせないツールですが、その扱い方を意識的に学ぶ機会は意外と少ないのではないでしょうか。学校で習った国語の知識も、社会に出れば忘れてしまっていることも多いでしょう。しかし、ビジネスや日常生活で適切なコミュニケーションを取るためには、日本語の力、言葉の力を身につける必要があると感じています。 本書は、論理的に考え、適切に自分の考えを伝えるための国語力を鍛えるための本です。著者の野矢茂樹氏は、東京大学で長年、

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          人生を変えたいあなたに読んでほしい一冊/完訳 7つの習慣 人格主義の回復

          『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』を読みました。 この本は、もしあなたが、 人生の目的や方向性を見失っている 人間関係でストレスを感じている 仕事や私生活に充実感を感じられない 自分を変えたいと思っている といった悩みを抱えているなら、あなたの人生を根本から変える「きっかけ」となる一冊です。 『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は、全世界で3000万部以上売れている、まさに現代の「バイブル」と言える本です。 なぜ7つの習慣はこれほどまでに多くの人に支持されて

          人生を変えたいあなたに読んでほしい一冊/完訳 7つの習慣 人格主義の回復

          モヤモヤが一瞬で晴れる! 仕事も人間関係も変わる魔法の一冊/具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

          『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』を読みました。 読み終えた今、私はこの本を手に取って良かったと心から思っています。もっと早くこの本に出会っていれば、どれだけ人生が変わっていたか。そう思うと、読むのが遅すぎたことを後悔するほどです。 会議で自分の提案が通らない、上司に自分の考えが伝わらない、部下の言うことがよくわからない。仕事でも プライベートでも、人間関係の中で噛み合わないコミュニケーションにストレスを感じる場面は数え切れないほどあります。何が原因なのか

          モヤモヤが一瞬で晴れる! 仕事も人間関係も変わる魔法の一冊/具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

          村上春樹の創作の秘密:独自のメソッドと日々のルーティン/職業としての小説家

          村上春樹のエッセイ『職業としての小説家』を読みました。 この本は、世界でも有名な日本人作家である村上春樹が、35年以上に渡る小説家人生を振り返りながら、小説家という職業と、小説を書くということの本質について語った一冊です。 村上春樹といえば、デビュー作『風の歌を聴け』から最新作に至るまで、独特の文体と世界観で多くの読者を魅了し続けてきました。一方で、その文体への批判や"村上ブーム"への反発など、日本の文壇からは長らく厳しい評価を受けてきたのも事実です。本書『職業としての小

          村上春樹の創作の秘密:独自のメソッドと日々のルーティン/職業としての小説家