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【ポケカ】2023年度に活躍したデッキ11選【ADVPCG】

みなさんこんにちはこんばんは。Revenirと申します。

今回は「第3回いつかきっとダブルレインボー杯に向けて」ということで、前回大会である「第2回いつかきっとダブルレインボー杯(以下、W虹杯)」から先の大会で活躍した、あるいは注目のデッキ紹介、という形で記事を書かせていただきます。

あ、「まーたこいつ昔のカードの話してるよ...」って思ったそこの方! 今回紹介するADVPCGの環境には現行スタンダード環境と似たカードが多数存在しています!

リバーサルのことをスクランって呼んでるおじいちゃんを見ても許してあげてください

温故知新、昔のカードで組まれたデッキを見ることで、新しいデッキの構築の糸口が見つかるかもしれませんよ! 是非読んでいってください。そしてADVPCGをはじめてください。

開催まであと2か月と迫っている「第3回いつかきっとダブルレインボー杯」ですが、当初参加締め切りを「4/30まで」としていたところ、締め切りを待たずして80名満員御礼となりました!すげー!

選択したデッキに関しては主観でしかないため、本文については適当に流し読みしてもらえるとうれしいです。 また、画像はLimitless、旧シリーズ検索様を使用させていただいています。いつもありがとうございます。

また、ポケパワーについては「PP」、ポケボディーについては「PB」と省略させていただきます。


デッキ紹介

メガニウム

W虹杯 #2 1st

昨年夏に行われた「W虹杯 #2」にて見事優勝したデッキタイプとなります。 ポワルンのワザ「デルタドロー」で序盤ハンドを稼いでいき、メガニウムδのPP「しんかのまねき」やピジョットのPP「マッハサーチ」、メガニウムexのPP「グロウヒーリング」にて盤面を整えていきます。

基本アタッカーはメガニウムδで、ワザ「デルタリダクション」によって相手からの技のダメージを軽減しつつ、「グロウヒーリング」や「ハギ老人の思いやり」で耐久するルートや、弱点マッチでの速攻ルートがあります。

特に意識できる相手として環境トップの「わるいバンギラス+マルマインex」デッキがあり、相手のバラマキに対する対策と弱点アタッカーを兼ねるメガニウムの通りが非常に良い環境となっていました。

また、タッチカードとしてラティ兄妹ex(δ種)が1枚ずつと、ミュウ★が採用されています。ラティオスとミュウ★は弱点をついてくる炎タイプ相手に、ラティアスはexメタとして環境での採用率が高いジュカインex(δ種)に強く出やすいカードとなっています。ラティアスに関しては序盤の手張り+「フェローブースト」、次のターンポワルン手張りからの90ビートも強力です。

前回大会覇者が、「W虹杯 #3」ではどう活躍するのか、どのように研究が進んだデッキになって登場するか、今から楽しみです。

バンギマイン

The Stambler Open #2 3rd

同じく、昨年夏に行われた「W虹杯 #2」にて、トップカット8名のうち3名が使用していたデッキタイプとなります。 大会前から前評判は非常に高く、大会全体でも8/43と非常に高いシェアを誇っていました。また、評判にたがわずデッキパワーが高く、バンギマインに勝つためにタッチカードを刺すデッキも多いです。

序盤はジラーチのPP「ほしのねがい」や、ジラーチのワザ「ねがいごと」でわるいバンギラスを育成していきます。そして、展開の過程でトラッシュしておいたエネルギーをマルマインexのPP「エネエネボンバー」でバンギラスに加速し、相手のサイドが減った状態で「ロケット団の幹部」「逆転?!マジックハンド」「スクランブルエネルギー」などを使用して万全の状態を作って攻めていくデッキになります。

わるいバンギラスのワザはどれも強力で、HPも高く、アタッカーとしての性能が非常に高いです。また、能動的にカウンター状態を作り出すマルマインexの存在が非常に大きく、PCG特有のカウンターカードを有効に使用することができます。

最近の大会では使用率が低い状態でしたが、依然として強力なデッキであることに変わりはなく、今年1月に開催されたオンライン大会「Stambler Open #2」では3位入賞するなどの戦績を残しています。 「W虹杯 #3」でも環境の中心として各参加者に立ちはだかることは間違いないでしょう。

ヌケテッカ

W虹杯 #2 4th

このデッキですが、「W虹杯 #2」にてベスト4に入賞したデッキタイプとなります。 現代とは違って、ADVPCGでは「~の化石」は倒されてもサイドを取られないポケモンとして運用可能です。さらに、ヌケニンもPB「ぬけがら」によって倒されてもサイドを取られないポケモンとなります。

テッカニンのワザ「クイックアタッチ」などを用いてダメージを刻みつつ、ベンチに下がって前に出すのはサイドを取られないポケモン、という状態を繰り返して少ないダメージを刻む試行回数を増やす動きがメインのデッキとなります。

ヌケニンのPBが働かない状態になることに弱いデッキなのですが、そこがプテラexなどでしっかり対策されています。また、制限時間に対してシビアな戦いを強いられる中、時間のかかるデッキタイプを用いてトップカットに進出する難しさを乗り越えるプレイの速さも光ります。

チキン

同様のワザを持つ雑魚チキンというデッキタイプも紹介させていただきます。こちらもベンチに戻る技を使用して化石を前に出す、という点で似たデッキタイプなのですが、ヌケニンが使用できない分ダメージを刻むためのターンが足りなくなってしまう点を、空いたスロットをジュカインex(δ種)に割き、相手のexの足止めをしつつフィニッシャーとして運用する形で補っています。

マルレアコロロ

The Stambler Open #1 8th

「W虹杯 #2」にてトップ8、「Stambler Open #1」でもトップ8と、着実に戦績を積み重ねているデッキタイプとなります。 マルマインexを使用するデッキの中でも爆発までの速度が非常に速く、どちらが先に「エネエネボンバー」を使用して相手のアタッカーを先にたたくか、という勝負の軸になった際に優位を取りやすいデッキです。

エネコロロのPP「エナジードロー」を用いてエネルギーをトラッシュでき、「どっきり?タイムマシーン」を用いてターン中に複数回使用してガンガン山を掘り進めていく、非常にアグレッシブな動きをします。

カウンター状態をかなり早い段階から享受できるため、「スクランブルエネルギー」や「逆転?!マジックハンド」などの強力なカードを存分に活用して攻めていくことが出来ます。エネルギーの数を参照するレアコイルとエネコロロはスクランブルエネルギーと非常に相性が良く、いかにカウンター状態を維持しながら戦えるかが鍵となります。

「Stambler Open #1」でトップ8となったデッキでは、従来のデッキにはなかったギミックである「封印の結晶」と「R団のソーナンス」が追加されており、より多彩な戦略をとれるように構築されていました。 ひたすらドローすることが出来るデッキであり、ADVPCG特有のカウンター状態を作り出すギミックが含まれていることもあり、はじめたての初心者にも人気なようです(筆者調べ)。

樹海龍

W虹杯 #2 16th

昨年夏の「W虹杯 #2」にて、カイリューex(δ種)のデッキの開発が進んでいなかったところに持ち込まれた新しいデッキタイプとなります。

カイリューex(δ種)の本体スペックとワザ「つんざく」によるトレーナーロック+ジュカインex(δ種)によるexのPPロックの組み合わせが非常に強力で、盤面が完成するところまで持っていければ相当量のデッキに対して非常に優位に立ち回ることが出来ます。

反面、盤面完成までが遅いところが難点であり、デッキ構築の改善の際はこの観点が重要となってくると思います。ただし、現時点でギチギチに詰め込まれたデッキの為、改良作業は非常に難しいものとなっています。

コンセプトとしては非常にわかりやすく、高HPのロックポケモンを投げながら高HPのフィニッシャーを育成するというコントロールデッキの根幹に立ち返ったデッキ構成となっています。 特にカイリューex(δ種)はHP150ながら弱点なしと、非常に突破されにくい性能をしています。

「W虹杯 #3」では新たな相棒を得たカイリューが活躍するのか、はたまた樹海龍のデッキをさらに改良したデッキが持ち込まれるのか。期待が高まります。

カイリキーマイン

The Stambler Open #1 1st

今年冬に開催された「Stambler Open #1」にて見事優勝を勝ち取ったデッキタイプとなります。

人気の色である闘タイプのカイリキーを主軸に、ワザのダメージを出すために必要なエネルギーをマルマインexで補うデッキとなっています。有力デッキであるバンギマインに強く出やすいほか、上ワザの「くつがえす」によって特殊エネルギーを破壊できる点で、特殊エネルギーが非常に強い現代ADVPCG環境にマッチしています。

また、メインであるカイリキーはPP/PBともになく、「ポイントショート」や「呪われた祠」などの蓄積ダメージが乗りにくい、場持ちのいいアタッカーとして優秀です。 マルマインex爆発⇒幹部マジックハンドの流れがやはり非常に強力で、大ダメージを出せるカイリキーならではの爽快感を味わえるデッキとなります。

依然有力なバンギマインに対して非常に強く出れるため、「W虹杯 #3」でも活躍が期待されます。

Destiny

多分最新版

「W虹杯 #2」ではトップ8、「Stambler Open #1」では準優勝の戦績を残したデッキタイプとなります。

広義には「レックウザex(δ種)を軸とした、単体性能の高いポケモンを詰め合わせたグッドスタッフデッキ」という紹介になりますでしょうか。今回紹介するのはいわゆる「横浜Destiny」と呼ばれるナッシー(δ種)をもうひとつの軸にしたタイプのデッキです。

「レックウザex(δ種)」は使い勝手のいいワザ「ポイントショート」と、PB「いかりのオーラ」により非常に強力なポケモンとして知られています。「ナッシー(δ種)」に関しては、他採用カードと違い1進化ポケモンであるものの、2エネで最高70と非exにしては破格のダメージを連打できるポケモンとなっています。

これらのポケモンを主軸として「ジラーチex」や「オドシシ」、「ラティオスex(δ種)」など異なる役割対象を持ちつつ単体性能が高いポケモンをピン投し、その場で引いたカードを用いて戦う様から「Destiny」の名を関します。

最近ではさらにピン採用が加速し、デッキリストが4行ギリギリに迫る勢いとなっていますが、中規模店舗大会でも優勝を収めるなど、その強さは確かなものとなっています。

「W虹杯 #3」でもそのカスタマイズ性から新たな秘密兵器を仕込んで勝つか、はたまたよりシンプルな形になって強さを見せつけるか。見逃せないポイントです。

オドシシレック

The Stambler Open #2 1st

「Stambler Open #2」にて見事優勝を勝ち取ったデッキタイプとなります。 現代ADVPCGの環境を定義したデッキとも言え、近年のメタの回り方はこのデッキから始まったといっても過言ではありません。

上記Destinyからすべてをそぎ落とした形とも言えます。 メインパーツは「レックウザex(δ種)」「オドシシ」のみ。どちらも単体性能が非常に高いポケモンであり、オドシシの「つきおどす」による妨害とレックウザの「ポイントショート」「てんくうのツメ」による後半の攻めをうまく使い分けて戦っていくデッキとなります。メインパーツを減らした分で空いたスロットにはレックウザを疑似回復するための「スーパーポケモン回収」、相手の妨害を行う「エネルギーリムーブ」が突っ込まれています。

非常にシンプルな構築ながら、その高いパフォーマンスからTierSにこのデッキを置く人も多いです。 昨年夏に行われた「W虹杯 #2」では参加者のデッキはこのデッキを意識した形に調整されているものの、このデッキ自体は誰も持ち込まないという状態になっていました。
環境的にガードをしっかり上げられた状態での大型大会だったため、持ち込むには相当勇気が必要だったのかなと考えています。

今年の「W虹杯 #3」ではこのデッキの姿が見られるのか。あるいは、今年もやはり意識はされつつもその姿はないのか。各選手のデッキ選択に注目です。

ユレイドル

The Stambler Open #2 2nd

今年冬に突如現れ、「Stambler Open #2」で見事準優勝をかっさらっていった新進気鋭のデッキタイプです。

「きゅうばん」ユレイドルで相手の足止めをしつつ、バトル場にPP持ちのポケモンを「さそいどく」で呼んで使用させなくし、ラッタによってリソースを回復しつつ相手のデッキアウトを狙うデッキとなっています。自分の場の準備を行って、後半にかけてサイドを取っていきます。(追記:デッキ作成者の方から指摘いただきました!)

基本的にはユレイドルによる盤面ロック+「逆転!マジックハンド」によるエネルギー移動を用いて相手のリソース切れも狙いますが、攻撃によって相手のアタッカーを除去することも可能であり、柔軟な手段で勝ちを目指すことができます。

現行スタンダード環境でもカビゴンに泣かされたプレイヤーは多いと思いますが、それと似た雰囲気を感じます。 ただし、「封印の結晶」による逃げロック解除や、「ワープポイント」の複数採用など、ロックを抜け出す手段もそれなりに用意されているため、使用者側もしっかり対策した構築・プレイを行う必要があります。

時間のかかるロックデッキ故、Day1では見ることが出来ないかもしれませんが、「W虹杯 #3」でも無視することはできない存在感を放つデッキとなっています。

ジュペッタ

The Stambler Open #2 4th

「Stambler Open #1,#2」ともにトップカット進出し、良い戦績を収めたデッキタイプとなります。 従前より存在していたデッキとしてよく知られたものとは思いますが、日々その形を変えています。

環境がだんだん低速になってきた関係上、ジュペッタexの「かげのじゅもん」のように早いターンからしっかりダメージを出せるワザをメインに据えたデッキが勝ちやすくなっていたのかと思います。また、「Stambler #1」ではカイリキーが優勝し、#2ではその弱点をつけるジュペッタがより使用されやすくなっていました。

ただし、人によってその構築は多種多様で、★枠だけでもサンダース/ミュウ/不採用の差が、構築全体では「エネルギーリムーブ」や「ポケモンリバース」の採用枚数に差があるものとなっています。 (★枠を見なければ)安価で使用感の良いデッキなので、初心者にはおススメとなっています。

ラッタロック

The Stambler Open #2 5th

「Stambler Open #2」ではトップ8に残り、ロックデッキの中でも戦術が豊富なデッキタイプとなります。 現代スタンダードのピジョットコントロールに近い構築となっており、相手の状態と手札に応じて様々な妨害札を使い分けて戦っていくコントロールデッキとなります。

アンノーンの「めざめるパワー」によって手札から不要なポケモンを前に固められたり、ヤミカラスの「くらやみのうた」によってベンチのシステムポケモンを前に呼ばれて眠りで固めたり...など、多くの妨害手段を持ちます。

そのなかでもやはり特筆すべきはオドシシの「つきおどす」です。相手の手札をチェックすることで次の動きを予想、阻害することが出来る攻防一体のワザとなります。最終的には相手を固めつつラッタでリソース回復してデッキアウト待ち、またはベンチで育てたジュカインex(δ種)で「パワーリベンジ」を連打してサイドを取り切る、という勝利手段を持ちます。

出来ることが多彩な分、ピン投のカードがサイド落ちした際に思ったように動けない、あるいは序盤不要なカードで手札が詰まってしまってズルズル負け、というようなこともあります。

Day2トーナメントからデッキ変更が可能な今回の「W虹杯 #3」ではDay2から使用する選手もいるかもしれないこのデッキ、しっかり対策を練っておく必要がありそうです。

終わりに

以上11種のデッキタイプとサンプルレシピを紹介させていただきました。 当然これ以外にもデッキはありますが、今回は(主観で)特に前回W虹杯から後で活躍/登場したデッキタイプということで紹介させていただいています。

解説文についても調べて記載はしておりますが、誤っている点などありましたらTwitterに連絡をお願いします。マジで。

CL札幌に行くので、次回はスタンの記事!お楽しみに!

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