見出し画像

「『羽生選手』『キモすぎ』で記事書いて」というバイトをさせて誰が得をするのか。―ニュースを見て想像を膨らませてみる―

フィギュアスケートの羽生譲選手を批判するコメント書き込んだら報酬。
こんな真偽不明の求人がSNSで拡散されている。
はたして実在するのか。
求人情報は2019年3月中旬、Twitterで広く拡散れた。あるユーザーが求人募集ページと応募後に送られてきた業務内容が記されたメールとされるもののキャプチャーを投稿した。
それによると、羽生選手に関する記事に批判的な意見を意見をネット上に書き込み、一方でフィギュアスケートの有名選手3人の実名を挙げ、彼らに好意的な意見を書くよう依頼している。
目的については「現在のフィギュア買いはとにかく羽生の人気が高い為、AとBとC(原文ではいずれも実名)のそれぞれのファンが結束する必要があるのです」とあり、世論誘導が狙いとみられる。
(J Castニュース 2019/4/6 11:00の記事より・Yahooニューストップに掲載あり)

なんとも不可解なニュースが飛び込んできました

なんだろうこの変なニュース

変な人がいるものだ

というように思考を停止しないで欲しいのです
ぜひ、ここでもまた想像力を膨らませて考えてみて頂きたい

「このバイトをさせて、誰が得をするのか」


その求人情報が仮に本当であれば、その報酬=おカネを出している人がどこかにいるのです。
おカネを出してまで、そのようなネット上と限られた情報源の中であっても世論を誘導して得をするのは誰なのか?
そもそもあらゆるニュースや情報のだいたいは「それが広まって得する誰か」が必ずいます。
例えそれが猟奇殺人事件だったとしても、それに興味が集まっている世論を利用し、大きく時間を取ってニュースとして報道することによって視聴率が上がることにより、マスメディアに沢山の広告収入が入ります。
そしてその隙にこっそりかなり危険な法案が衆院通過、なんてこともよくあるコトです。
皆さんはその事件に夢中だから、マスメディアも視聴率を取るために、その法案についてはニュースにすることもなありません。

話を戻しまして…。

今回の件は、そのバイトを受けた人がTwitterで拡散したことによって発覚しました。
実際そういうバイトがあったと仮定して、そのバイトをおカネをかけて依頼することで誰が得をするのでしょう?
こうやって考えることも、法的思考=リーガルシンキングの一歩であったりします

確かに、羽生選手はとても人気があります。最近ケガが多い為、試合に出れないということが続いています。
そこで、まずその試合を生中継しているテレビ局は羽生選手が出ないだけで相当視聴率を落としていると思います
試合のチケットも売れ行きが怪しくなっているでしょう
巡り巡ってスケート連盟への収入も落ちているかも?
また、以前は浅田真央選手など羽生選手以外の注目選手・人気選手がいました
しかし、現在は羽生選手が人気独壇場状態。
となると、そのほかの選手であるAやBやCが人気を得てくれて得をするのは…誰でしょうね?

これ以上の考察は、私も公開することにより誹謗中傷に当たる可能性がある為差し控えますが、それぞれの読者の方で、是非考えてみるきっかけとしては面白いかなって思って投稿させて頂きました。

法学では、常に「その情報を発することで誰が得をするのか」と一歩引いて客観的に分析するというのも大切な視点として勉強します。
皆さんもその一歩を是非踏み出してみてください

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)