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鎌倉殿の後半戦

小学生の頃、図書室で日本の歴史を借りてきて読むのが好きだった。その中でも特に好きだったのは、源平合戦、戦国時代、明治維新だったように思う。今思えば全部時代の変わり目で、それだけドラマチックな感じに見えたのかもしれない。

昨日放送された鎌倉殿の13人では、これまで物語を引っ張ってきた頼朝が亡くなった。鎌倉幕府を開いた人物でありながら、御家人だけなく身内をも粛清する姿が視聴者の反感を呼び、必要悪のような存在で描かれていた。しかし、そんな頼朝が亡くなる回では、これまでの反動からか、役者としての大泉洋さんを称える声が圧倒的だったように見える。毎回、放送終了後にTwitterで様々な人が考察しているのを見るのが、とても楽しい。

あまり資料の残っていない鎌倉時代は人気がないと何かに書いてあった気がするが、たしかに自分も源平合戦のところは好きだったが、鎌倉時代に入ってからは関心が薄くなってしまった。幕府の成立後で覚えていることといえば、承久の乱と御成敗式目。しかし、そこに至るまでに御家人同士の争いがとんでもないことになっていたとは、このドラマを見るまで全然知らなかった。出てくる人物をWikipedia等で追っていけば、各々何らかの事件や反乱に関わっている。

たくさんの人物が出てきて色々な事件が起こっている。このテーマを書かせたら、三谷幸喜さんほど適任はいないと思う。三谷作品は色々とみてきたつもりだが、よくぞこんな豪華なキャストを一つの作品に登場させたな…と思ったものばかりである。大河ドラマだけに絞っても、新選組や真田信繁(幸村)を書いているが、キャスト数が本当に多い。逆にいえば、これだけのキャスト一人ひとりにきちんとスポットを当てられる話を書いているということなのだろう。

頼朝亡き後の鎌倉幕府がどうなっていくのか。結果は知っているものの、そのプロセスについてはほとんど理解していない。ドラマだからもちろん脚色は入るのだろうが、こういう経緯があったのかなぁ…と思わせてくれそうな展開になっていくことは間違いない。

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