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ラッピングの時間

家電量販店に行ったときのこと、レジの近くにセルフでラッピングができるコーナーが設置されていた。リボンやシールや包紙など、ラッピング用品を自由に使って、自分なりのラッピングができるということだった。クリスマスシーズンならではであろう。

百貨店やデパートに慣れている人にとってはラッピングまでやってくれるものという意識もあるだろう。なかには自分でやるなんて面倒だし時間がないし…という人もいる。すべての人に刺さるものではないと思うが、ちょっといいなと思った。

たしかに慣れている人がやったほうがキレイに包めるかもしれない。それにセルフコーナーがあるということはお店側もそこまで避ける人員がいないからという、店側の都合もある。だけど、プレゼントを贈る相手のことを想像して、色々とアレンジを加えるというのはとても素敵なことと思える。

物を買って終わりでなく、渡したときにちょっと特別感があるような、そんな贈り物になる気がする。先にも書いたが、ラッピングをしているときは間違いなく贈る相手のことを考えるはずである。その時間こそがいいんじゃないか、と思うのだ。それが相手に伝わる・伝わらないは別として、贈る側としてきちんとそういう時間を設けたんだと納得できるような気がするのだ。

会計後のほんの数分でいいから、自分なりに考えて装飾する。そういう場所を設けてあることが、繰り返しになるが素敵なことだなと思うのである。

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