報57　8月8日に思い出す事～さよならガチャピン記念日～

8月8日になると思い出す事があります。
かつて朝にやっていた子供向け番組、ポンキッキーズの、「平成8年8月8日　8時8分8秒を祝う式典」。
レギュラー放送では短い1コーナーとして「♪8時8分」のメロディーに乗せて、大体8時8分をお知らせしていました。
拡大版として、どこかのイベント会場から生中継をしていたと記憶しています。

そもそも、何故「8時8分」などと言った中途半端な時間をお知らせしていたのか、子供心に疑問ではありました。
単純にゾロ目だからだろうか。ゾロ目を意識させる事で将来パチカス・スロカスを育てる目論見があったのだろうか。見事目論見通りだわ！（※正確にはパチ屋のバイト時代の先輩の所為）

フジテレビが8chだから、と知るのはある程度経ってからだったと思います。
今の地デジと違い、アナログ放送時代、新潟ではフジ系であるNST（新潟総合テレビ）は35ch、リモコン番号は3に割り当てられている家が多かったので、フジ＝8chという意識は無かったと思います。

平成8年、1996年。当時小学校3年生。
夏休みだったので、ポンキッキーズをフルで見ることができ、楽しみの一つでした。
前述の「平成8年8月8日 8時8分8秒」の式典を見てて、超絶違和感があったのを覚えています。
それは、いよいよ8時8分が近づいてきた時の事。
番組のマスコットである、ガチャピンが発言した言葉にあります。

それが、コレだ。　1,2,3（ザ・ベストハウス123）

『 え、これもうカウントダウン始まってるの？ 』

いかがでしたか？
いかがしないわ。

会場の客共々、カウントダウンが始まるかどうかくらいのタイミングだったと思います。
ガチャピンが放ったこの一言を、何故か強烈に覚えています。
これが喜怒哀楽、どの感情で覚えているのかは分かりません。
『喜怒哀楽ガチャピンの放つ大人びた一言』の、人類5つ目の感情と言っても過言ではありません。
嫌だというより、「なんかヤだ」が近いと思います。

壮大なネタバレになりますが、ガチャピンの中に人が入ってることは、小3にもなると流石に分かっていたとは思います。
それよりも、普段子供向けな喋り方をするガチャピンが、明らかにディレクターに対して聴いてるような口調は、れすと少年とガチャピンにものすごく心の距離を感じたとか感じないとか。
何気ないガチャピンの一言が、れすと少年を傷つけた（某ブネミミッミ風）。
多分、メタい何かを感じ、「あーお前やっぱそっち側なんじゃん」と子供心に思ったのでしょう。
大人になって振り返ると、多分そういう事なんだと思います。

残念ながらあの式典で何をしてたのか、一切覚えていませんが、あのトーンだけは鮮明に覚えています。ポンキッキーズスタッフもこんな事ばっかし覚えてたらさぞかしやりがいないでしょうね。
この記事を書くにあたって、敢えて動画探しとかはしませんでした。
鮮明にっつってんのに実際全然違ったら、俺の脳内で別のポンキッキーズが放映されていた事になりかねないので。Super kids zoneじゃないんだよどこのzoneに入ってたんだよと言う話になるので。