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報61 さらば奥只見ターミナル~奥只見巡遊~

本日お送りするのは、奥只見シルバーラインは銀閣寺のように全面銀色で出来ているという最新観光情報です。

11月1日、奥只見シルバーラインを通り、奥只見湖へ行ってきました。
奥只見ダムの袂と言いましょうか、シルバーラインのゴールにはドライブインが2つあり、そのうちの一つである「奥只見ターミナル」が11月5日をもって閉店すると聞き、急遽奥只見行きが決定。

実家にいた頃、シルバーラインは何度も連れて行ってもらったのですが、ダムまで行った記憶は皆無。大体、途中の銀山平へ行ってたと記憶してますが、銀山平で何をしたのかも覚えていません。
覚えているのは、シルバーラインはただひたすらにトンネルが続く道だったという程度。

まずは高速で一路俺の地元までひとっ走り。
実家へ寄り、トイカメラの「ボンバーマンカメラ」を回収。写ルンですのフィルム入れ替えられるバージョンと考えて頂ければ。
フィルムが入っているのですが、10数年、下手したら20年以上前のフィルムなので一体何が映っているやら。まだ残っているので立ち寄った次第です。

ここからは下道で、まずは小出まで向かいます。
小出からは17号を離れ、酷道と名高い352号線へ。そして県道50号、通称奥只見シルバーラインへと入ります。
全長22kmのうち、18kmがトンネルという、隧道マニア感涙のトンネル道路です。俺はマニアではないですが。
元々がダム建設用に作られた道路であり、しかも1957年開通である為技術が未発達な事もあってか、トンネルの壁が素掘りだったり、道が変な曲がり方してたり、そこらかしこで壁から水が出てたりする、かなりアレな道でもあります。

自分の運転で来るのは初めてです。 シルバーラインに来る事自体も20年振りくらいです。
思ったよりもカーブはきつくないのですが、路面状況がひたすら悪い。
常に揺れてる感じです。どっちかというと、この揺れで酔う人が居そうなレベル。
改修は行われてるにせよ、開通から65年も経過してるので無理もないですが。

序盤はポンポンとトンネル抜けるのですが、トンネル番号が後半になるにつれ、シルバーラインは徐々に本性を現します。
トンネル内に「次の空まで8km」の看板が出るほど、ずっとトンネルが続きます。それも、昨今の明るくて比較的広めに作られているトンネルとは違い、薄暗く、ワイパーが必要なほど水が滴り落ち、路肩なんて甘っちょろいものは無く、ひたすら糞狭いトンネルが続きます。
実際、1つのトンネルの最長は4km弱と日本有数の長さ…とはいかないのですが、そんなトンネルが切れ間なく3,4個とか続くので実質関越トンネルくらいの長さがある箇所も。

トンネルを抜けると、そこは秘境でした。
田舎とかそんなもんじゃなく、何もない。
少し走ると、奥只見ダムとドライブインや駐車場が見えてきます。

早速、奥只見ターミナルへ。
「52年間ありがとうございました!」の張り紙が何だか切ないです。
せっかくなのでこちらで食事。 キノコ飯を注文。
わっぱに入ったキノコの炊き込みご飯と、けんちん汁でした。美味し。

キノコ飯

入荷していない為かお土産はあまり残っていませんでしたが、オリジナルの立体奥只見ダムマグネットがあったので、ここぞとばかりに購入。 また変なマグネットが増えました。

スロープカーで上へ。
手袋さんには「遅っそいモノレールみたいなもんじゃない?」と適当に説明しましたが、ほぼ正解。 垂直じゃないエレベーターの一種だそうで。

スロープカーと100円節約用の歩道

奥只見ダムの上は途中まで歩けます。
ちょうど福島との県境があるらしいのですが、別段線が書かれているわけでもなく場所は不明。
両足またいで「右足は福島で左足は新潟ー」みたいなことは出来ない模様。いい歳してやらないですけども。

更に上の方へ歩くと、奥只見電力館という、ダム、特に発電所に関する資料館がありました。
入場は無料で、来館記念にボールペンやクリアファイルをもらえます。ダムカードもここでもらえます。
映像資料や展示パネルの他、自然科学館とかによくある自転車を漕いで発電するアレがありました。

俺 「 面白くないプロップサイクルやるかな。 」

手袋さん 「 面白くないプロップサイクル。 」

あと、空気ポンプみたいな感じで棒っこを上下に押し引きして発電するやつもありました。要は面白くないフラッシュザウルスです。年齢バレる。
建設当時の資料映像などを見て撤収。 無料でしたが意外と遊べます。

下山?して、先ほどの駐車場・ドライブインのある地点へ。
もう一つのドライブイン、奥只見レイクハウスでイワナの塩焼きを購入。

イワナの塩焼き

串にさし、塩をまぶして炭火焼してる感じです。まぁーこれが美味い事。
もう閉店なのか、安くするから土産に要らないかといわれたので購入。翌日の晩飯となりました。

新潟では珍しく雲一つない青空で、紅葉もまさに見ごろ。
適当に俺の休みに合わせて決定しましたが、本当にいい時に来ました。

紅葉
ダムと紅葉

既に時刻は17時。意外と長居しました。
再びシルバーラインを下りますが、行きはずっと上りだったので当然帰りは22kmずっと下り。 路面も相変わらずガタガタですし、湧き水で濡れている為ゆっくり走ると、バンバン追い抜かされます。まぁ譲るスペースもほぼないので抜いてくれた方がありがたいですが。
途中、世にも珍しいトンネル内交差点を曲がって銀山平へ。なにか思い出せるかもと思い立ち寄りましたが、懐かしいような懐かしくないような。何も思い出せず戻ってきました。
一度通ってる道とはいえ、なんか帰りの方が神経すり減らした気がします。

ようやく下山。しまむらで一休み。ホワイトタイガーとブラックタイガーのグッズを購入。

そして小出にあるゲームセンター・パルムへ。
beatmaniaIIDXの新旧筐体(旧筐体の中の新筐体、JBLスピーカーでeAMUやテンキーが筐体埋め込み型のやつ)、Rootageモニター。
こいつの音がヤバい。低音がかなり効いており、耳というか体にずしずし響いてきます。かといって爆音かと言われるとそうでもなく、バランスがいい感じです。上のスピーカーの鳴りも良いのか、低音バリバリな曲は勿論、音の広がりが気持ちいい系の曲やっても大分良かったです。
1クレ行脚つけたら帰るつもりが、4クレくらいやってました。

時刻は20時。
夕食に、レストラン喫茶・モンブランへ。
俺は鉄板開高めしなるものを注文。山菜チャーハンを鉄板に乗せたもので、おこげがついて美味かったです。 なんでこれだけ半盛の値段が書かれているのかと思いましたが、量が多い。茶碗2杯分くらいあったのでは。
観光、食で魚沼を満喫しましたね。

21時15分。
小出から、一路新潟市まで帰ります。下道で。
大体の道は夜なら1時間で40km進むのが限界という俺の下道理論からして、0時くらいまでにはつけるだろうというガバガバな計算。
途中地元のコンビニで休憩した程度で、あとは休まず走りました。
新潟市に入る前後、手袋さんが寝落ちした辺りが一番きつかったですね。喋ってないとやっぱ眠くなります。

23時半頃ですかね。2時間半を切る好タイムで帰宅。
その後、雨は降るわ雷は鳴るわ最悪な天気に様変わりしたので、本当にいい日に行ったと思います。
9月に佐渡、10月に東京、そして11月は奥只見ダムと、うちらにしてはアクティブに動きましたね。
まぁーなんと言いますか、東京が人酔い外人酔いした感じで、死ぬほど疲れたので、やっぱり田舎の方が性に合ってるのかもなと思わされました。割と面白かったです、奥只見。

というわけで、走行距離271kmと距離自体はそんなでもないですが、とにかくシルバーラインですり減りました。
国道352号線のバイパス道路として、ご立派に「初心者はシルバーラインへ!」という看板も出てる道路ですが、初心者はそもそも奥只見ダムへ来ない方がいいというお得情報をお伝えして筆を置きたいと思います。


サポート頂けると、恵まれない大人にワクチン(リポD)を買ってあげる事が出来るので、気が向いたらよろしくお願いします。