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日記で振り返る、CPU500MHzに夢を描いた新世紀

日記・WEB日記を23年も続けていると、ふと読み返した時、自分が覚えていなかった自分と出会えます。
そんな一見素敵そうに見える行為を、かつての恥ずかしい文章と共にお送りする新企画です。

自分は過去3つの日記を書いてきました。
現在は4つ目の日記(ブログ)を継続中、そしてシリーズ5つ目としてこのnoteが入るかどうかといったところです。

日記の経歴

過去書いていた日記の概要はこんな感じでした。

会話日記…1998年9月24日~2004年10月7日、全1292回。手書き。その日友達等と行った会話を思い出して書き起こす日記。ト書きが1行のみで後は全て会話書き起こしという乱暴な日記で、対談文章のよう。20年以上続く日記シリーズの原点。元祖にして一番日記の要素が薄い。 元祖がこうだった為、以降の日記全てに会話書き起こしを中心とした回が登場する。
平凡新聞…2000年9月~2004年8月13日、全1982回。WEB日記。旧gaiax系。一番日記として機能しており、一番会話成分が少ない。
粗茶室…2004年4月26日~2007年12月14日、全660回。WEB日記。新gaiax系。 サービス終了と共に消滅、一人暮らしの多忙さに押され保存が進められず半分以上損失している。
REGULAR BONUS…2008年4月13日~継続中、現在2020回。ブログ。 スロブログ、短文サイト、会話日記など様々な内容を内包。13周年を迎え、ますます絶好調(に更新頻度が低下中)。

こんな感じです。 2004年4月~8月はWEB日記の移行期間という事もあり、3つの日記を同時進行で書くという、ネタに枯渇している現在では到底不可能なことをやってました。

そんな5200話の日記の中から、1話をピックアップし、今のコンプライアンスでは掲載不可なネタや滑り倒したネタなどを除き可能な限りそのまま再現して平成ノスタルジアを味わおうという企画。 要は使いまわしです。

本編(日記復刻)

今回お送りするのは、2つ目の日記・平凡新聞から第142話、2001年5月24日掲載分。今からちょうど20年前の回です。当時13歳。
小ネタも特にないため、当時のまんまコピペしてます。

平凡新聞第142号  at 2001 05/24 22:41

記事その180
 僕自体よくわかりませんが、エイベックスのホームページへ行くと何らかの形でエラーが起きるそうです。
そしてウイルスみたいな症状が起きるそうです。
それを知らずに野猿のホームページへ行ったこのパソコンは・・・。
画面右上にある×ボタンなどが変な文字みたいのになったり
ワープロの文字(形)が微妙に違ったりと細かい症状が様々・・・。

そしてもっと最悪なことにもらったゲームをダウンロードした後、
『これなんだろう』思って押してみたら・・・。
次の日、ウインドウズが立ち上がらなかった。
結局、もうどうしようもないのでリカバリー(全消し)した。

次の日、ジャストホームなどをダウンロードした後、
インターネットにつなごうとした。
が、モデムがなんたらかんたらで丸2日間インターネットの
設定だけで終わった。
そして本日、やっとインターネットにたどり着くことができた。

そしてこのページへきてみたらなんと観覧者数1899人!!
これまた微妙~・・・。
以上、自己的全く平凡じゃない新聞をお伝えしました。

解説

ここからは再び2021年、33歳の俺です。
なんというか、若いですね、文章が。

こんな感じのサイトでした。 実際には左側にメニューがある、よくある旧gaiax系のHPでしたね。

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さて、出てきた幾つかのワードから平成という時代を紐解いていきましょう。

『 エイベックス 』
普通カタカナで書きますかね。論点はそこか。


『 野猿 』
ご存知、とんねるずのみなさんのおかげでしたから生まれた、とんねるずと番組スタッフによるユニット。
当時、メジャーなアーティストの中では群を抜いて好きでした。


『 ウイルスみたいな症状が起きる』
『 画面右上にある×ボタンなどが変な文字みたいのになったり 』
今回の本題。
当時、ブラウザといえばIEであり、あとはネスケがあるくらいだったのでは…と思います。
当然PCに強くない我が家は、ブラウザを変えるという概念が無いのでIEを使ってました。

IE特有の現象なのか、そもそもうちのPC特有の現象なのか分かりませんが、
IEでavexのHPを見ると、画面を閉じる「×」の表示が、ギリシャ文字の何かみたいになったんですよね。
確か、HP自体の表示も文字化けしており、エンコードを変えても正常に表示できなかったような記憶があります。
更にその「×」の表示がおかしくなる問題は、一度閲覧してしまうと、再起動しようが何しようが戻らないのです。
お袋の仕事場で、PCに詳しい人がおり、一度その方が直してくれたんですよね。
その後、知らないで見に行ったアーティストのHPがavex所属アーティストで再びやらかし、これだから大手事務所所属アーティストは!とブチギレたとかブチギレてないとか。

この×がおかしくなる現象、IE以外のソフト(ペイントなど関係ないソフト)の×ボタンでも起きたのかは覚えていませんが、微妙に使いづらかったのを覚えてます。


『 ワープロの文字(形) 』
フォントの事を指していると思います。
頑張って表現しようとしてるその努力に涙。


『 リカバリー(全消し) 』
我が家の初代PCは、悪い意味で有名なあのe-one。
書店で買ったWindowsの教本と出てくる画面が違ったり、
メーカーのヘルプデスクが言う画面が出てこなかったり、
最終的には「い」から始まる文字を変換するとフリーズしたりと、
CPU500MHz、HDD13GB、メモリ64MBのハイスペックを遺憾なく発揮してくれました。
うろ覚えですが、修理に出したの含めて5,6回はリカバリーしてたはずです。外付けHDDなどない時代、FDDに入ったデータ以外はほぼ残っていないという残酷な時代でした。


『 ジャストホーム 』
我が家の初代PCは、あのapple社に喧嘩を売り男気のあるPCで有名なe-one。
このPCに付属されたソフトであり、ワープロソフトや住所録、タイピングソフトなどが一本に収められた家庭向け総合オフィスソフトでした。
このタイピングソフトで本格的にブラインドタッチを覚え、のちにワープロ検定1級取る事になったので足向けて寝られませんね。


『 モデム 』
e-oneについている56kモデムです。
接続する時に「ピーーーヒョロロロロピーーーーーー ピーーーーーンゴンゴーーーピーーー ゴォーーー…ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ」みたいな音が鳴る、アレです。
今の時代、こんな音出してネットに繋げるなら10Gくらいの速度出せそうだなって位の音です。

速度もそうですが、繋ぎ放題ではなく接続時間に応じた料金だった為、
この日記を書くときは編集ページを出しオフライン状態にし、文章やHTMLタグを打ち込み、更新する際に再度例の音を出し接続…と言った方式でした。
余談ですが、テレホーダイなどに入っていなかったため、テレホタイムなどの話題にはついていけないので悪しからず。


『 インターネットにたどり着くことができた 』
上記の事もあり、ネットに繋げる事自体まだ特別な感覚でした。
両親はPC苦手なので、中2で特別詳しいわけでもない俺が無い知恵絞ってリカバリやら再設定を
乗り越えてネットに接続出来た感情を垣間見ることが出来ます。
なかなか今日日見る事が出来ない表現かと。


インターネットがまだアングラかつ夢で溢れていたような時代。
低スペックなPCで夢と現実を行き来し、酸いも甘いも知ったような時代。
何気ない1回の日記から、平成ノスタルジーに浸ってみました。
ちょうど20年前のあの頃、れすと少年による安価なPCとブラクラ紛いのHPに嘆き、闘ったかつての記録を、
別にフリーズすることも無く、何なら音楽を同時に流しながら、HTMLを打つ必要もないエディタを使い、13歳が苦労の末書いたその記事を使い回してこの記事を書いてると思うと感慨深いです。 おんぶにだっこですな。

サポート頂けると、恵まれない大人にワクチン(リポD)を買ってあげる事が出来るので、気が向いたらよろしくお願いします。