見出し画像

BUMP OF CHICKEN 2023『be there』感想

 はい、今日こと4月1日に私はBUMP OF CHICKENのツアーに参加して来ました。今回はそのレポートってやつですね。

 BUMP OF CHICKEN(以降バンチキ)、知ってますか? 好きですか? まあね、知ってますよね?

 どうせこんな場末のnoteに行き着いたヤツなんか、”儚いこと言いたい病”のそれはそれは痛ーい人間ばっかりだと思うので、ガラケーの待ち受けをバンチキの歌詞画にしていたことでしょう。日記とか連絡帳にも引用したりしたんじゃね? あとバンチキの影響でkinghtとnightの綴りには自信がある系だったっしょ?

 そしてなにより

このバンチキって略称に、ブチ殺したいくらいムカついてるでしょう?

 いま。

 とりあえず私とBUMPについて書いてみると、うーん。そこまで熱狂的ではない、ややファン程度だろうか。好きではあるよ、もちろん、わざわざチケット取ってるんだしね。

 そこまで思い出ないんだよなあ。音楽自体に興味持ったのも成人してからだから特に彼らと共に青春を過ごしていないし

 印象に残っているのは、某懐古映画とタイアップした『花の名』くらいだろうか。あとはフラッシュ(この言葉も年季入ってんなあ)で流行った『ラフメイカー』あたりか。

 巷で神扱いされているジュピターやオービタルに思春期で直撃していないので(年齢的にはドンピシャなのに)、私が好きな作品群は『COSMONAUT』以降の熟練した頃の曲の方が多かったりする。後追いだと、一般的にはイマイチ人気ねえけど『Butterflies』のアルバム曲とかの方がスッと入って来たりするのだ。

 追ってから印象に残っているのは『シリウス』やら『宝石になった日』やら『smile』あたりだろうか。

 『シリウス』は、同時期のシングルが強すぎて埋もれ気味だがギターが引っ張っていく疾走感のあるイントロや低く潜るようなサビがイカしてるし、『宝石になった日』は、単純に作詞作曲が良い。GOもそうだが“宝石”ってワードの使い方が切なくてドキッとするのだ。そして『Smile』は完全なる趣味だ。長尺のダウナーなドローンめいた曲にはゾクゾクくるのよ。あと、曲ができた経緯が経緯だから藤原基央のボーカルが一際優しく、けれど力強い、歌モノバラードとしても一流だと思う。

 1番好きなのは『Aurora』かな、現時点で最新アルバムのリードトラックだし、同じ気持ちの人も多いと思う。rayから連なるポップなシングル群の中では最も刺さる。同期音源の混ぜ方がRAYの曲から進化、というかこなれていて、ラジオで偶然イントロを初めて耳にした時から心を奪われた。天体観測にも劣らない超名曲だと思う。

 さて、そんなややファンの私が地元に来たバンチキをどう体感したか、はじまりはじまりー!


💀CAUTION☠️DANGER💀
以下本編ですが、ネタの加減がわからないので、不快な内容もあるかもしれません。
あ、あとね、ネタバレもあるから初見の楽しみを求める人は見ない方がいいかもしれません。エゴサして間違えて来ちゃった人はスキを押してお帰りください。
あ、あとね、フォローもついでにしてくれたら嬉しいなって思います。
💀CAUTION☠️DANGER💀



 はい、帰りましたね。では続きを。



 さて、二股ポッチャマは元気かな??

 あのメンバーが、件の事件から復帰しているのは知っていたがどんな振る舞いをするのかはどうしても気になってしまう。

 不倫というものは主に当事者間の問題であるため、部外者である(購入したグッズやチケット代が間接的に活動費や生活費にになっているから全くの部外者ではないけど)私には関係のないことではあるが、そりゃあまあ好意的には見ることはできない。

 許す・許さないなんて選択は、1リスナーにすぎない私が関与できる事ではない。しかし、曲がりなりにも金を出して聴く者として、「なんとなく、受け入れられるかor引っかかるか」みたいな「楽しさにノイズが混じるか」みたいなささくれのような気掛かりが生まれることは避けては通れない。

 そりゃあそうさ、音楽にしろ絵にしろ芝居にしろ、アーティスト活動と人格や素行は関係ないわけがないんだから。よく「アーティストが政治を語るな」とか「作家と作品は別」みたいな意見を聞くが、私は当てにしていない。食品や生活用品の生産過程はめっちゃ気にするくせに、なぜ創作の場合は妙な目隠しを装着するのか。

 意地の悪い書き方をしてしまったが、これらはイヤでも切っては離せない関係だと思う。だからこそ彼は謹慎を言い渡されたのだろうし。

 で、会場。

 私が座ったのは見事にベーシストに近い絶好の席だった。

 私は彼らのラジオや会報のようなものを読み込んでいるファンではないので知ったような口は聴けないが、その人は私が前回観た時(2019年)と同様に会場を盛り上げようと動き回っていた。

 終わってみて私は楽しかったし、会場も盛り上がったと思うから、触れるのはこの辺やめにしておく(許す・許さないは私の問題ではないから)。

 イヤな話題だが、入場前に私の頭にあったのはコレだった。これを避けるのは私の感想がウソになるのと同義なので、不愉快な記事になることを承知の上で触れておいた。


 さて、入り口でドリンク代を払うどころかピカピカ光るアレ(PIXMOB)を受け取り準備万端な私は左下方のステージを見据えドキドキして待つ。

 一曲目として演奏されたのは『アカシア』

 ポケモンとのタイアップで有名なこの曲で会場は最初からクライマックスだ。たしかこの曲はポケモンシリーズの周年か何かで作られたスペシャルPVだったんだっけ? ポケモン側の配信イベントで鳴物入りで流れ、心奪われた記憶がある。その後NHKのソングスでも演奏してたな。

 譜割がかなり独特で(カラオケで歌おうとするとかなりの確率でグッダグダになるのでよく練習しておこう)、詞先なのかなあ?と思う曲だ。直接的にはポケモンのことは全く歌っていないが、トレーナーと相棒を歌っているように捉えることもできるグッとくる歌だ。

 で、次が『グングニル』だった。まじかこのツアー。いきなりインディーズ時代の荒削りな強力ナンバーがぶち込まれる緩急。素晴らしいね。この曲は私的にもお気に入りで過去に記事にしたこともある。


 そしてあらかじめ言っておくが、結構曲名があやふやな曲がある。それくらいの知識の人間が書いていることを承知の上で(暇な人は)読み進めてほしい。もう一回💀CAUTION💀貼っておこうか?

 さて、定番のアレや朝ドラの主題歌にもなった曲を挟んで演奏されたのが『才脳人応援歌』。非常にすまないが「なんだったっけこれ?」となった曲の一つだ。

 まぁしかし、どうして藤原基央氏は、本人は作詞センスメロディセンス良しのイケイケナイスガイのくせにダメな内向人間の気持ちを出力できるのだろうか。最たるものがこの曲だろう。

 夢(にすらなってない目標)を抱えたまま冴えない大人になってしまった人間を自動で斬り殺して徘徊する妖刀のような恐ろしい曲だ。イントロと歌い出しで「なんだっけこれ?」ってなったくせに思い出した頃には胸部に大きな裂傷を抱えていた。まだ序盤だぜ。

 正直言ってBUMPのライブって「ここのアレンジ鬼やべえ!」とか「このプレイシビれるわーー」みたいな体験はあまりない。楽器隊の存在感があまりないからだ(ここだから言う)。このバランス感が、彼がの良い関係を維持し、空中分解せずに長年トップランナーとして活動している秘訣なのだと個人的には考えているが、どうしても他のバンドと比べるとサウンド面では物足りない。

 それなのになぜ会場に運ぶのか? という疑問の答えは、(大体皆同じだと思うけれど)フロントマンたる藤原基央の存在強度があまりに強いからだ。会場全てを飲み込む存在感。

 彼は映像だと前髪が長くて華奢な美男子(おじさん)だが、ライブだとめちゃくちゃ熱い。大学生2人(+引率の先生)に昭和のスポ根ロックスターがくっついてるような構成のバンド。語りも熱ければ歌声にも熱がこもっている。松岡修造にも負けてない。それが顕著に現れるのがバラード系の楽曲だ。

 比較的最近の曲『クロノスタシス』と『Flare』が続いたのだが、どちらも音源とは別モノ、特にFlareはヤバい。ヤバいなんて陳腐な表現だが、ヤバい。あの男は断片的に耳に残るフレーズを鼓膜にブッ刺す技術に鬼レベルに長けている。“今 世界のどこかで 青に変わった信号”

 私的なハイライトはここだった。

 そして、アルバム曲からもロックバラードが続くゾーンに入る。『66号線』も『ベル』も良いよね。後者は最初「なんだっけ?」となったがすぐに涙腺に効く。天体のアレが売れすぎて人間不信になった時の曲なんだよね確か。音源の少し がなったような歌唱は成熟した安定感のある声に変わり会場を揺らす。

 あいらっびゅーだっぜ!で歌のおにいさん状態になり、SPY×FAMILYのアレこと『souvenir』がくる。

 これは期待していた曲だったから思う存分に楽しんだ。絶対でかい会場に似合う曲だと思っていたから。同期をふんだんに使ったあまり展開しないループ感のあるポップソング。最高に盛り上がったぜ。

 そしてクライマックス感のある『Gravity』、思えば新曲のかなり多いセトリだ。これもまだアルバムに収録されてないロックバラード軍団の一員だが、既発曲に馴染んでいるし、待ってました感がある。ちょっとトラップ感があるのかな?(チキチキしてるだけだが)リリース時流行っていたし。

 で、ライブのハイライト『窓の中から』

 私はひどく後悔した。うわあ、昨日の18祭観ておけばよかったあ!!!!!

 この公演前日に放送されたNHKの特番『18祭』で初披露されたのがこの曲だ。

 見逃したせいでこの曲との出会いは、物販でクソしょぼい音質で無限ループされたものだ。「お、聴いたことない曲じゃん。またおぉうぉ〜♪とかやってんなあ」程度の認識でこの時を迎えていた。

 この曲は作った時からライブで、つまりファンに生で届けたかった歌であり、今日がライブ初披露だったのだ。

 予習していたら最高な出会いだった。もったいねえ。

 え? 感想?

 とても良かったに決まってんだろ。『望遠のマーチ』を壮大にしたような曲調だ。歌詞の全容を知らない状態で臨んだが、断片的に聞こえてくるフレーズでもグッとくる。前段でも似たようなことを書いたが、そういう言葉の使い方が非常に強い。あと、Cメロがかなり意外な展開をして、音源をしっかり聴くぞーと決めた。

 このクライマックスを乗り越えて次曲『サザンクロス』の出だしを盛大にミスる藤原基央。これぞライブ感よ。「何もみてねえよなー!!」ってリカバリーも面白かった。バッチリみたし聴いたけどな!!

 そしてもう公演は終盤、セトリは最後の定番曲ゾーンへ。横綱大関クラスのシングルが目白押しだ。今回は『GO』『ray』『fire sign』の並びだった。この辺になるともう終わりなことを察して切なくなるが、生きるのは最高なんだよな。

 アンコールは『embrace』『虹を待つ人』『花の名』だ。ここで再び例のアレが発動。『embrace』が何かわからなかった。

 すまねえ、めちゃくちゃいい曲じゃねえか。アンコールから出てきて「なんだっけなぁ?これえ?」と思いながら感激していた。次はこの歯痒さを抜きに浸りたい。是非ともまたセトリに組み込んでほしい。(届かないだろうが笑)

 ということでおしまい。とりあえず言いたいのは「田舎の交通事情は色々アレ」ってこと。不便とはいうまい。我々が車ばっか使うから便が少ないし、整備もイマイチなんだから。でも、やっぱ実際に足を運ぶと痒いところに手が届かないというか、物足りないよねえ。たまには金を落として利用しなきゃなあ。

 で、「忘れる前に投稿しちゃえ」とこれを書いているのだが,最後に参加者の声をエゴサしてる(かもしれない)スタッフどもへ、もしこんなもんをここまで読んでいただいているのなら一言言っておく。

 おい!! 長野と名古屋を間違えてんじゃねえ!! 正式に長野へ再訪、リベンジを期待する(と伝えておけ!)

この記事が参加している募集

思い出の曲

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?