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本業で成果を出してない人間に副業を許せるわけがない

デュアルワークや複業という言葉がここ3,4年でポピュラーになり、いまや様々な仕事を手にかけていても違和感をもたれることはなくなってきたと思う。

一つの組織に属し職務を全うすることを美徳、正とする考えが古くからあったと思うが、いまやこのスタンスを貫いていると社会における個人の資産価値が落ちることに多くの人が薄々と気付いているのではないだろうか。

自己研鑽の機会を与えるためなのかは知らないが、様々な企業が社員の副業について容認するようになった。かくいう自分も数年前からフリーランスの立場を捨て、会社員をしつつ副業を認めてもらうスタイルを取っている。

あくまでも自分はLink Sportsという組織の正社員なので、twitterフォロワーの大半が認識している「サッカーライター」という職業は実は副業に当たる。

正社員という立場で安定した給料の基盤があり、プラスαで副業の収入が得られるというのは経済的にだいぶ楽だ。フリーランスの頃よりも間違いなくいろいろな意味で潤っている。遠征取材に当てるお金の余裕も出来たので、副業になった今のほうがフリーランス時代よりも取材範囲が広がったという逆説的な現象も起きているほどだ。

そんな副業についてだが、自分の中で一つの哲学というかポリシーがある。

「あくまでも本業で成果を出した上で、副業が認められるべき」ということだ。

今の会社に入る際に役員と面談し、CTOから「あくまでも“副業”だからね」と言われたのが印象に残っているのだが、正社員である以上はまず会社のたてた目標に貢献できるよう邁進しなければいけない。それが出来てはじめて外で稼ぐ活動が許される。

単純に、成果を出していない人間が会社の外で外部企業や団体と営利を出す活動をしていることを認めたら会社の成長スピードを緩めると思う。

成果を残さず雇用にしがみつきながら外で副業をしてお金を得ている社員は迷惑でしかない。これが容認されたらそこそこ仕事をこなして(でも会社が求めるレベルには達していない)安定給をもらいつつ、気づけば外で稼ぐことに注力する輩も出始めてくる。会社にそういった人間が存在するメリットは皆無だ。

まとめると、「本業頑張りましょうね」の一言に尽きる。

そこではじめて副業含めた様々な権利を主張できるし、務め先で成果を出すことが自由な身を手に入れるための最短ルートだと思う。


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