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【レポ】2023/7/25 「THE VERY BEST OF MANZAI」

皆さまこんにちは。やいこと申します。

お笑いの賞レース「THE SECOND」がきっかけでマシンガンズという芸人にハマり、彼らの漫才を見るのが生きがいになってしまった人間です。

私自身、ここ最近劇場でお笑いを見る機会が増えたのですが、今回とてつもなく面白い漫才を見ることができたのでレポします。

それは7/25に西新宿ナルゲキであったK-PRO主催のライブ「THE VERY BEST OF MANZAI」。

元々マシンガンズがこの舞台に立つことは知ってました。
ただ、その日は平日の夜。しかも自分の仕事が立て込んでる時期ということもあり「まぁ配信で我慢するか…」と思っていました。
K-PRO公式からあのお知らせがあるまでは。

ウエストランド来るじゃん!!?!?
ぜ、絶対行きて〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

マルコポロリや向上委員会でよくある芸人同士のプロレス芸が大好きな私。
特に井口さんの技量はピカイチで、いつも笑いを生み出すのは知ってました。だってそれでM-1獲ってる男だし!

ウエストランドとマシンガンズは古くからの仲で、ぶちラジ(ウエストランドのラジオ)とネガポジ(マシンガンズのラジオ)上で軽くプロレスやり合ってたんだよね。
ぶちラジの絡みだけでもこれだけ面白いんだから、生で見たら絶対に面白いはず!

ど、どうしよう!?とりあえずとっとと仕事を片付けて深夜バス予約してチケット探すぞ!!!と、追加出演が決まった7/20から血眼でチケ探し始めました。
メンツが豪華なだけあってリセールに出ても1〜2分で完売しちゃうので毎回間に合わず、泣きながらチケット探してたんですけど、なんとかお譲りいただけることに。
ドルオタのチケットへの執念を舐めるな…。

というわけで7/25開催「THE VERY BEST OF MANZAI」のレポになります!

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・内容はマシンガンズが中心です
・今後の賞レースに影響する可能性があるため漫才のネタは概要程度にします。フリートーク等関係ない部分はがっつり書きます
・非常に主観的な感想です。全てニュアンスで捉えてください
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何か問題ある場合はツイッター等でこっそり教えてください。それではスタートです!


オープニング

OPトークはジャンク、さすらいラビー、まんじゅう大帝国の3組。
会場は超満員。通路にもパイプ椅子が何個も出てたから200人弱がギチギチに入ってたんじゃないかな?

今日のメンツは錚々たるメンバーで、今をときめくマシンガンズ・ラランドのどちらかのファンと予想するさすらいラビーの中田さん。
チケット完売後にウエストランドの出演が決まったので、「理論上この中にウエストランドファンはいない」とかソルジャー達は劇場に来ないことで有名といいように言われまくり笑
ツイッター見てるとソルジャーも何人か参戦してたので、私と同じようにチケ取り頑張ったんだな〜と思って聞いてた。

さすらいラビーはマシンガンズと同じ事務所(太田プロ)なので、当時の裏話を教えてくれました。
THE SECONDでバーンと行く前は、めちゃめちゃ面白いけどお客さんのウエルカムじゃない感が伝わってきたそうで、袖から見ててなんで笑わないのかな?と思っていたそう。
俺は前から見てたからね!?と古参アピする中田さん。昔を知る人ほど今の大人気っぷりに驚くんだろうなぁ。

さすらいラビーと同じ並びでネタ見せも一緒に行ってたというマシンガンズ。
稽古場の脇の公園で、手に新聞を抱えながら「ネタにできることねーかなー?」と時事ネタをピックアップしてたんだようで、中田さん曰く怠惰なのかすごいのかわからないと。
「その場凌ぎでネタ見せとかやってるから、本番もアドリブ強いし本番ネタがない」はマシンガンズを象徴する言葉だなと思った。

同年代でわちゃわちゃしてるのも微笑ましい。多分この3組はK-PROの常連組なのかな?
前半に漫才を披露するのは6組。全員M-1狙える世代だからきちんとネタが仕上がってた。(タイトルは適当ですみません。正しいタイトルわかる方いたら教えてください)

前半漫才6組


1.十九人「スリ」
スリに遭ったゆッちゃんwがその対処法を考えるネタ。
終始奇人なのにお声と動きになんか可愛らしさがあるんだね。だからスッと笑えるのかも。脚本も展開も面白くてギャグ漫画っぽい。
そして松永くんの顔の良さよ。俳優みたいに彫りが深くて整ってるよね。これこそビジュ爆発だ…。


2.人間横丁「噂」
噂を独り歩きさせてみようというネタ。
山田さんと内田さんの2人とも声を張るわけじゃないのに独特な喋り方が漫才に引き込ませるんだよね。山田さんの嘆きツッコミとワードセンスの良さ。お互いが放つゆるふわの雰囲気も近い気がする。


3.ジャンク「言い間違い」
ほっこりエピソードから不穏な空気になり、お互いの言い間違えを指摘するネタ。
小森さんの間の取り方がうまくて、客席のことよく見てるな〜と思った。

4.パンプキンポテトフライ「いい声になりたい」
記憶に残る男になるためにイケボになりたい山名さん。
谷さんのツッコミワードっておおきく振りかぶっておとす言い方も含めてズルいよな〜。絶対笑っちゃうもん!
あと私はパンポテ谷さんの顔ファンなのでそこんとこよろしくお願いします(?)


5.ラランド「同性の友達っぽい彼女」
つかみで前のキ◯タマのくだりを入れてくるサーヤは流石の対応力。
ニシダの付き合いたい女の子のタイプの話から。
サーヤの演じる男友達、終始リアルすぎてモデルいるんだろうな。


6.キュウ「ニューおもしろ」
ネタに入った瞬間にクスクス笑う人が何人かいたから人気のネタなんだろうね。
ルールが分かってから格段と笑いのツボに入るのがキュウの醍醐味。あのスローテンポでどっかどっか笑い取ってくの本当にすごいと思う。
清水さんの顔芸、造形の深さも相俟ってとてもうるさい。顔がうるさい。

中MC①

パンポテ、キュウ、カナメの3組。キュウとカナメが仲良しで楽しい。
カナメストーンも生でみたのこれが初めてだけど、零士さんのコミカルでオーバーな動きクセになるね。そしてめちゃくちゃ声通るからマイク貫通してない!?
山口さんがなんて突っ込んで欲しいか当てるゲームをやってたんだけど、ご褒美にいきなりチュー仕掛ける山口さん。カナメストーンってこんなに仲良しなんですね…?

後半5組はさすらいラビー、まんじゅう大帝国、カナメストーン、マシンガンズ、ウエストランド。
マシンガンズの漫才を受けてのウエストランドが大トリ!これは絶対面白いぞ…!

後半漫才5組


7.さすらいラビー「嘘」
中田さんの早口オタクめっちゃ様になってる。身長だいぶ大きいのに動き機敏なのがキモオタ感を増してる気がする。あと目の動きね!
ネタ自体はYouTubeかどこかで1回見たことあったんだけど、アドリブが加わってさらにおもしろくなってた!漫才は生物だなと改めて思った。
さすらいラビーM-1結果出るといいなぁ。今年は追うことにしよう!


8.まんじゅう大帝国「血液型」
竹内さん噺家さんぽい喋り方だなーと思って芸歴調べたら大学で落語やってたんだ!テンポいいツッコミとボケ、お互いの間が若手芸人の領域じゃなくてびっくりした。面白かったなぁー。他のネタも見てみたい。


9.カナメストーン「育成ゲーム」
へぇ〜中学からの同級生なんだ!(つかみでプロフィール把握)
「やまぐっち」というモンスター育成ゲームをプレイするというネタ。
舞台を広く使って、絶対今日のメンバー1腹から声出てる零士さん。キスしようとしたり汗舐めたりなんだってんだこのコンビは…(そわそわ)
途中ふざけすぎて「大人なんだよ!」「井口さんに怒られる!」って騒ぐ零士さんおもろい。最後のマリオのくだりで腹ちぐれるぐらい笑った。

10.マシンガンズ「恋がしたい」
いよいよ真打登場マシンガンズ!
西堀さんが出てきた後、両手を掲げて滝沢さんが登場。
イエーーーイ!イエーーー!(指ハート)と、出てきた瞬間に絶好調なのがわかる!

滝沢「どうだ見たか井口ィ!俺のビジュアル見たかこのヤロー!!」
袖に控えてるウエストランドに対して大声で叫ぶ滝沢さん。
ビジュアルヤクザって初めてのジャンルだ…

「あいつ全然認めないんだ俺のビジュアルを!生意気だよなぁ!ウエストランドで笑うな!ずーっと俺の悪口言ってんだから!!!」と息巻く滝沢さん。
滝沢さんが一言喋るたびに笑いが起きて、会場全体が拍手と笑い声で弾けてました。

そんな滝沢さんに、最近春日に見えてきたという西堀さん。
「本物の滝沢かっこいいですか?トゥース!!!ハァ!!!」
フゥーーーー!!!!歓声も上がって会場大盛り上がり!!!!

俺は半年後怖いよ、いいんだ今だけだからという西堀さんに対して「永遠に続けてね!」と客席に呼びかける滝沢さん。
俺は皆のアイドル!と主張する滝沢さんに「うちわはどうした!うちわは!」と促され、鞄からサッと取り出す。なんかすごく同士がいっぱいいるぞ…!

「いたぞー!!!増えてきたぞ最近!」
井口ほら!ほんとにうちわがいる!と袖にいる井口さんを舞台に招く2人。
井口さん登場にわあああ!!!と会場から大歓声が。

西堀さんの指差す先に私のうちわがあり井口さんがこっちを見る。
やばい、目があってしまった。

井口「なんじゃお前ら!殴りつけてやろうか!」
滝沢「8人!8人いた!」
身体全体を使って自らの人気をアピールする滝沢さん。だいぶ必死である。

井口「早くネタをやれ!」
滝沢「ネタなんかやるかァ!こんなに気持ちいいのに!!」
思わず笑っちゃう井口さん。顔グイグイ寄せてお互いギャンギャンに吠えるの、マジで縄張り争いする犬みたいだった笑

しかし、ここ最近の漫才でつかみでうちわ振るの恒例になってきたね!
これ自分達がネタのひとつに組み込まれてる感覚が本当に楽しいんだよね。
今の熱狂的な人気を表すアイコンであり、舞台装置のひとつというか。

うちわ作ってきた人たちに話を聞いてみると、皆ジャニーズや別の推しを経てここに来てる人ばかりだから、基本的なうちわマナーが身体に染み付いてるの笑った。

うちわは肩の高さまで!後ろの座席に迷惑をかけない!
漫才の進行を妨げないようにくだりが終わったらサッと仕舞う!

広がるうちわの輪

しかしこのうちわを現場で持てるのも今だけなんだろうなぁ〜。
もし滝沢さんの「俺はアイドル!」のノリがなくなればうちわを出す意味がないし。そういう”お祭り感”含め全力で楽しみたいよね!

その後も「こんなチャンス逃すなお前は!」と西堀さんを諭す滝沢さん。
網巻いたんだから取り返すしかない、と言ってたけど、あの全方向ファンサや各コンテンツへの個別リプライは、単純に相手を喜ばせるためだけじゃなくて、戦略的にファンを囲ったんだな!と答え合わせができて良かった。ファンと一緒にマシンガンズを大きくできたら双方WINーWINだもんね。
こりゃ天然物じゃない、パーフェクトビジネスアイドルだ…。


その後はついさっきあった話題。ナルゲキに入る前に、西堀さんが西鉄INNから出てきた!不倫だ!と騒ぎ立てる滝沢さん。濡れ衣だ!と言いながらやいのやいの応戦する西堀さんがめっちゃ面白い。何でもかんでも喋る滝沢さん憎めないんだよな。

それでネタの「恋がしたい」を1くだりやったんだけど、前半あんな感じだったからグッダグダになっちゃって。ツッコミは揃わないわネタは飛ばすわ…笑

ミッキーの耳をつけた滝沢さんを見て笑い出す西堀さん。
「ちょ、ちょっと待って…ネタぐらいちゃんとやれや!」頭にツッコミ入れるの初めてみたかも笑

それに対して西堀さんを指差す滝沢さん。
滝沢「こいつのセリフだよ!!!今こいつのセリフ!!」
西堀「お前なんかカッコつけてばっかりで何もできないじゃねーか!滝沢ちょー面白くねぇ!」

この言葉に滝沢さんがスイッチオン。マイクを自分の高さに合わせたと思ったら、マイクを自分の方に引き寄せて全力で咆哮!

「オメェ忘れてんじゃねーか!全部俺のせいにするなよーーーー!!!おい西堀ーーー!!!」

乱れ打ちの時のシャウトがまた見られるなんて!

なぁ!!!!
最前列の下手側の客席にサンパチマイクをガッ!と向ける滝沢さん。ロックスターだーーーー!!!!
会場拍手で大盛り上がり。歓声も飛び交ってライブさながらの熱気。

もうね、本当すごいのよ。アーティストのライブ見にきたぐらいの爆発的なエネルギー。しもきたドーンの漫才も凄かったけど、あれから1ヶ月で何十倍にも面白くなってる!
これがマシンガンズの漫才の真骨頂だ!

「今も!今までも全部俺のせいにしてんだよ!!!何か悪いことがあってもこいつスベり始めると「滝沢は何もできない」みたいなこと言って!あーしかうーしか言わないとか言って!」

怒涛のシャウト攻撃。思わずタジタジになる西堀さん。
「おまえ見たか!俺にはこれが出来るんだよーーーーー!!!!」

必殺技「指ハート」炸裂!!!
そのあと片手の滝沢さんに対して両手で応戦する西堀さん。いつのまにか西堀さんまで指ハートが様になってきてる笑

声がガラッガラになるまで叫ぶ滝沢さんにどうなりたいんだよと苦笑いの西堀さん。アイドルでありロックスターな滝沢秀一のライブパフォーマンス、圧巻です。

このあと、ひとくだりだけやって終わろうとネタに戻るものの、へろへろでジャンプもセリフも揃わず…笑 

おかしいなぁ、と首を傾げる西堀さんに
滝沢「オォイ!!何もできてねぇじゃねぇか!!!!出来るフリしやがって!!!!」
とシャウトし、ナルゲキの壁のマークを見て誤魔化す西堀さん。西堀さんは困ったときに壁みがちだよね笑

しかし、前半のアイドル漫才と後半の喧嘩漫才が融合して、まるでロックな曲調になるのすごいなー。本当にライブに来たみたいだった。
乱れ打ちの時に作った原型(2本目の新ネタ)が舞台に立つ度に磨かれて、今のハイブリットな漫才に進化したんだもんね。

ホント今のマシンガンズの漫才は逃したくない。出来る限り現地で見たいなぁ〜!

11.ウエストランド「イケメン」
出てきた瞬間から大きな拍手で迎えられるウエストランド。
ふふふ…クスクス…とそこかしこから笑い声が。
会場の期待が風船みたいに膨らんで、早く刺してほしい、とうずうずしてるような空気が会場を満たしていく。

腹立つなァ!!!
第一声、のっけからテンション最高潮の井口さん。これこれ!これを求めてたのよ!

渋る河本さんを他所に「聞いてこいよこっちは腹立ちたいんだから!腹立ちたい状況になってんだから!」と、1人でどんどんギアを上げていく駄け…もとい井口さん。

「んー…なんかあったn「マシンガンズッ!!!マ・シ・ン・ガ・ン・ズ!!!」
食い気味でブチギレる井口さん。
ここで拍手、大歓声。よっ待ってました井口ーーーー!!!!

マシンガンズとマシンガンズのファン!!!
会場大爆笑。さっきうちわのくだりで噛みついてたのが効いてるね!
「頼むから目を覚ましてくれ。良いワケないから。マシンガンズが良いワケないから!」

井口さんが何か一言発するごとに爆発的に客席がウケるんですよ。客席を掴むのがうまい。
もうね、スピードも熱量も完璧。こっちが欲しいものを正確に貫いてくれるお笑いスナイパー。

「あんたらは良いですよ、5月20日から応援すれば良いだけだから。こっちは10年も15年もあいつらといるんだから!」

頑張ったヅラしてセカンドやったけどステージで一番頑張ってないんだから!と痛烈批判。あいつらは何もしなかった、居酒屋ばっかり、声も両方汚いと散々な言われよう…笑

その後、他にも腹たつことあるんだから!とつかみから自然とネタに入るスキルも流石。
イケメンにキレたと思ったら、イケメンに嫉妬する方にもキレだし、その後も万物を対象にギャンギャン噛み付いて、テンションMAXで6分弱一気に駆け上がってた。すごいわ、この人。

マシンガンズVSウエストランド、ライブの対バンみたいな対決だったな。
マシンガンズもすごかったけど、それに負けず劣らずの熱量でやり返したウエストランド。カッコ良かったなぁ。

実際あの大盛り上がりのマシンガンズの後にトリを飾るのって、普通ならなかなかハードル高いと思うんだけど、ウエストランドはすごいね。
結果的に呼応するようにすっごい熱量の漫才が見られた!
終わった後は井口さんも滝沢さんも汗だくで、お互いジャケット脱いでフリートークしてたのが印象的でした。

後から知ったんだけど、この時の井口さんは過労で体調が優れずひとくだり飛ばしてたんだそう(ぶちラジ情報)。
ネタ飛ばしてるの全然気づかなかったよ…。見返してもどこ飛ばしてるのかわかんなかった。それぐらいすさまじいエネルギーだった。

ウエストランドの漫才を見て、ヒールとして笑いを取るためには中途半端じゃ駄目なんだなと思った。それこそ全力で、魂込めてパンチを繰り出す。
これがM-1王者の漫才かぁ〜!漫才師ってカッケー!

中MC②

中MC2回目はウエストランドとマシンガンズが登場。
そうそうこの絡みが見たくて遠征してきたのーーーー!!!

滝沢「見たかこのヤローお前!」
井口「どんな世の中になっちゃったんだ!」
うちわ持った人そんなにいたんすか?と、さっきは見てなかった河本さん。
西堀さんから促されたのでもう一度うちわを出したら、ウエストランドの2人から「頭おかしい」「恥ずかしい」との呆れ声が。
リアルののしり先生ありがとうございます!笑

河本「見て!(滝沢さんの)目尻のへんよう見て!」
井口「しわしわだしまずかっこよくはない」とバッサリ。

「急にセカンドで苦労人みたいな感じでてきてましたけど、何にも頑張ってなかったんだから!」と井口さんが吠えると、
西堀「滝沢、頑張ってよかったな(泣)聞いてください、本当にお笑いのことしか頭になくてぇ…(泣)」滝沢「やっと報われた(泣)」と白々しい演技する2人がめちゃ面白かった。

マシンガンズは即興で悪ノリする頭の回転の速さすごいよね。
そしてこういう笑いどころを作るのって決まって西堀さんだったりするから、やっぱりこの人は芸人から認められるほどの天才なんだなって思った。

その後も「明確にTHE MANZAIが終わってから頑張ってなかった!」という井口さんの指摘に対しても、やだやだ!聞こえない!聞きたくない!と2人で耳塞ぐポーズするのも可愛かったな。

「何のネタも作ってないじゃん。あんたらだけですよ。たまたまこんなぼた餅あんの!?」
いつ落ちてくるかわからないぼた餅の上ででずっと待ってたんだよ、とジェスチャーをさっと二人で揃えるところも流石の対応力でした。

ここから井口さんによるマシンガンズの過去話へ。
十数年前、中野のホールで今日と一緒の降板順マシンガンズの後にウエストランドだった時も「なんだこのクソライブ!クソ主催者!あざしたー」と罵って終わったんだとか。会場ヒエヒエの中出て行かなきゃいけない、当時20代のウエストランドの心境たるや…。

そのほかにも、ゴットタンの腐りセラピーで西堀さんを腐したら、何故かYahooニュースでねじ曲がり脅迫DMが来たり、NHKのオンバトで審査員をしたら西堀さんにちょっかいかけられたり…。
聞けば聞くほどマシンガンズに苦労させられっぱなしの井口さん。不憫すぎる。

最近、マシンガンズの売れてない時代・腐ってた時代を旧友たちが次々に暴露してくれてるけど、酷いエピソードしか出てこないから、この人たちよっぽとアレだったんだなって…。

ananの男・滝沢秀一の数々の伝説が聞けるのは「グラッチェ×グラッチェ」だけ!


15年ネタを作らず、ザセカの当日も一度もネタ合わせしないコンビが、本番1発で準優勝まで行ったの本当にすごいことだよ…。
今まで日の目を見なかっただけで、運と実力どっちも兼ね揃えてたからの結果なんだけどね。

あと「かっこいいわけない!応援するのが変だ!と言うのが僕らと三四郎しかいないから大変」という井口さんに対して、西堀さんの言葉が印象的だったな。

「だからお前らみたいにちゃんとはい、裸だっていう人必要なんだ。俺達いま裸の王様だからさ。皆揃って素敵なお召し物で、って言うから。裸だぞー!あいつ!って」

裸の王様って言い得て妙だよね。
ファンからしたら実際に素敵なお召し物が見えてるんだけど、今までの本人達の振る舞いを考えれば、指摘が入らない方が居心地悪いのかも。

加熱するアイドル人気は、凋落の危険性(例えば文春砲とか)を常に孕んでるので、周りの芸人達がヒール役に徹することで、マシンガンズを芸人として殺さないようにしてるのも愛情だな〜と思ってます。
8/30のマセキライブは三四郎もモグライダーもいるもんね!そこでもプロレス芸見られるの楽しみだなぁ。

どうせ努力もしなくなるでしょ、という井口さんの言葉に対して、「いや、でも滝沢のライブパフォーマンスも向上してるよな。」と答える西堀さん。正直ナルゲキは滝沢には狭いよ、次は日比谷野音だな!と盛り上がってました。
後ろ手でファンに手を振って捌けることにも言及して、

西堀「今は本当にまたねと思ってるんだと思うよ。だから、今までよりも劇場へ出てくる漫才のスピードが違うもん。早くみんなに会いたいって」
滝沢「早く会いたい。ずっと出ていたよ」

「ちょっと前まで楽屋にいたい、早く居酒屋に行きたい、タバコが吸いたいだったのに!」と驚くウエストランドの2人。
「もう駄目なんだと思ってたんですよ。西堀さんはずっと面白かったけど、ちゃんと日の当たらない人いるんだって。そしたらここで日が当たるんかい!」

その言葉を受けて指ハートを繰り出す2人。
上下指ハートでフォーメーションを作るスピードが早すぎる。流石はアイドル漫才師。

ウエストランドもやってみろと促され、井口さんが指ハートして大盛り上がり。
河本もいけんじゃない?の声で指ハートしたらきゃーー!!!と本気の黄色い声が上がってました。めちゃくちゃ照れる河本さん。

「でも…悪い気はしないだろ?」の西堀さんの声にニコニコ頷く河本さん。
「おまえ才能ある!俺ら側の才能あるよ!」と滝沢さんがいうと「才能いらない!いらない!」と照れてる河本さんが可愛かったなー。

錦鯉のブレイクにも触れ、最終的には「井口はまだ40歳。これから魅力出てくるから」と西堀さんに諭されてました。
どんな芸人時代なんだ!って井口さんも言ってたけど、最近売れっ子芸人の高齢化が顕著だからね…笑

エンディング

エンディングはK–PROライブ恒例の撮影タイム。
若手芸人もいっぱいいるのに誰よりもファンサをするおじさん2人。

撮影タイムでファンサする2人。皆にこやか

マシンガンズが太田プロの事務所に毎日いるという中田さんの話から「皆にいろいろ言われたいから居座ってんだ」「皆が通る導線にずっと座ってる」と後輩に言われたい放題のマシンガンズ。
「おまえらも48になるんだぞ!人の行く道を笑うなよ、自分も通るんだからな」と諭してる西堀さんが印象的でした。
西堀さんは、客席に向けて時々演説することあるけど、その言葉っていつも含蓄に富んでるんだよね。これが年の功ってやつか…。

そして無事に終演。
私はこれを見に来たんだーーー!!!とフォロワー達と分かち合えたのもすごく楽しかった。
やっぱり現場友達っていいなぁ。

あと、これは個人的な話なんだけど、ちょうど2階の出口付近で井口さんが出待ち列を眺めてたので、フォロワー数人とうちわを振ったところ盛大にブーイングしていただきました。
こういうところサービス精神旺盛で好きだな〜!きゃー!井口様ー!

ここでもウエストランドVSマシンガンズの構造が


あと、出口に貼ってあったポスターのコメントで、中田さんの“ようこそお笑いの世界へ😊”もすごく嬉しかった。
私はマシンガンズがきっかけでお笑いの劇場に通うようになったから、これから色々な芸人さんに出会えるのがとても楽しみです。

また劇場へ行きます!次のナルゲキは8/12だ!


おまけ アイドル漫才への個人的見解

おまけ。ここ最近のマシンガンズの漫才を見てて感じたこと。

マシンガンズがテレビに出てくると「日々の怒りにツッコむ漫才が人気」ってよく紹介されるんですけど、THE SECONDから2ヶ月経った今は”ビジュ滝沢とバブ西堀の絶好調アイドル漫才”に変化してるんです。
このポジティブな漫才、お2人がめちゃくちゃ楽しそうに漫才してくれるからこっちも気持ちよく笑えるのがいいんですよね。

でもこの道のりも決して平坦なものじゃなかったんだな、と最近のインタビュー記事を見て知りました。

これを読むと、2人がどんな思いで25年間「マシンガンズ」という看板を下さないでいてくれたがわかるんですよ。

インタビューの中で特に印象的だった言葉があって。
滝沢さんが清掃員として仕事をすることは気になりませんでしたか?という質問に対して、

西堀:だから、なんとなく(芸人を)続けようとは思っていたけど、芸人として緩やかに終わっていくんだろうなとも思っていました。滝沢はごみ清掃員を始めてから調子良くなっていくわけですけど、そのあたりの時期はもう、口にこそ出さないけどうっすら「終わりを迎えてるな」と感じてましたね。

日刊SPA 2023年7月22日配信より


相方が芸人以外の仕事で売れていくのってどんな気持ちなんだろう。芸人として緩やかに終わっていく、って言葉に胸がぎゅっとなる。
マシンガンズという看板だけ残して、それぞれお笑い以外の道で頑張ろうと諦めてた2人。

そんな中、マネージャーが半ば強引に申し込んだ賞レースで運良く勝ち進み、諦めていたお笑いの世界に再び加わることができたんですよ。

だから、今やってるアイドル漫才は
「ずっとジリ貧で漫才へのモチベーションも底まで堕ちて芸人を諦めていた2人が、たまたま出た賞レースで準優勝してライブ即完の人気漫才師になれたシンデレラストーリー」
だと思うと何十倍も面白みが増すんですよ!

囲碁将棋のツーマンでも文田さんが言ってたけど、今のマシンガンズにはポジティブな漫才が似合ってるよ。
だってずっとポジティブなことばかり起こってるし!

あとね、マシンガンズの漫才はつかみが時事ネタのフリートーク(それがネタの大部分)だから、実質二度と同じネタが見られないんですよ。
加速度的にどんどん面白くなってる今のマシンガンズの漫才は全力で追いたい!

もし気になっている人がいたら、ぜひ一度劇場でマシンガンズの漫才を見てほしい!最高に面白いから!

次は8/7の「ホッピー浅草ナイト」に参加します!
毎回レポが長くなりすぎるので、今度こそ短く!短くまとめます!(フラグ)

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