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【小売業における原則と組織文化】

私がT社で働いていたとき、イトーヨーカドー出身の方が役員として見えました。彼からは、商品管理の考え方である「単品管理」と「部門別管理」を学びました。

基本的な考え方は、「利益を得る人が費用を負担する」というもので、これは会計原則である費用収益対応の原則と同じです。当たり前のことですが、実際に実行するのは難しいことがよく分かりました。

以前は、週単位で業績を管理していました。小売業では週単位がPDCA(計画・実施・評価・改善)サイクルとなっていますが、商品カテゴリーや顧客層、価格帯ごとに分けて管理できるシステムを導入しました。

特に、季節によって需要が変動する業種では、統計的な分析方法も学びました。部門ごとの管理では、イトーヨーカドーの商品管理の考え方を取り入れ、公平かつ公正な業績評価のシステムを企画しました。それは、売場ごとに利益管理をする手法です。

しかし、このプロジェクトには2千万円以上の投資が必要となったため、役員会で却下されました。企画が却下されたとはいえ、このプロジェクトを通じてイトーヨーカドーの業務改革を学び、「顧客を最優先にする」という考え方に感動しました。

顧客が最も重要であり、その下に店舗、本部、最後に社長という組織構造について学びました。通常、企業は社長がトップであり、社長中心の組織が多いと思われますが、イトーヨーカドーの考え方は顧客満足度を高め、結果として会社を成長させるものだと感じました。
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