わたなべ瑛士

セグメント別損益の専門家|財務・経理・経営企画の実務30年超|売上高25億円から50億…

わたなべ瑛士

セグメント別損益の専門家|財務・経理・経営企画の実務30年超|売上高25億円から50億円に出店戦略で2倍にした経験|週間業績管理で8年連続前年比アップ|不採算部門から撤退で黒字化へ|資金調達額累計40億超|上場準備経験2社|事業再生経験3社|中小企業財務コンサル契約30社|

記事一覧

3つの会計、税務会計・財務会計・管理会計

世の中には、本や記事、または動画やセミナーなど色々な媒体を使って、会計に関する知識を広めようとしています。 私は今まで自分が学んで、実務で実践してきた管理会計の…

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【レンタル財務部長としての実績5】

【M社/テニススクール運営業】 知人から紹介してもらった会社で、 経営者の方はとにかくテニスバカでした。 だからこそ立ち上げた会社ですし、 これが強みになったのだと…

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【レンタル財務部長としての実績4】

【J社/塗装加工業】 自動車部品の塗装やGショックのベゼルの塗装を やっている企業で、ここも家族経営でした。 ものづくり助成金を獲得できたものの、 トーマツ上がりの…

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【レンタル財務部長としての実績3】

【G社/土木建設業】 債務超過から脱却し健全化に成功した企業です。 原因は、金額は少なかったものの お金の使い方がまずく債務超過となっていたことでした。 やるべきこ…

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【レンタル財務部長としての実績2】

【D社/建設・建築業】 この会社では「伝え方」の難しさを実感しました。 社長に「会社のビジョンは何ですか?」と 尋ねたのですが、「10億円」と返ってきて 拍子抜けして…

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【レンタル財務部長としての実績1】

T社の新事業である「レンタル財務部長」では、多くの企業のコンサルティングを担当しました。 地元信用金庫の支援を受け、国の事業の一環として、顧客となる会社を紹介し…

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【振り返り】

株式上場の夢が叶わなかったことが明らかになると、私はその場で立ち直れないほどのショックを受けました。しかし、その後、様々な職場で働く中で、新たな経験を積むことが…

わたなべ瑛士
2週間前
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【みたび、挑戦】

脳出血で退職した後、次の仕事を探していました。 名古屋でも新規上場企業が増えているため、IPO案件の転職情報を見ていました。何社か応募しましたが、なかなか面接まで…

わたなべ瑛士
2週間前
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【社内ベンチャーを始める】

上場ができなかったため、私は未完成のままでしたが、社長の提案もあり、社内ベンチャーを始めることになりました。それが「レンタル財務部長」事業です。 T社は、業績が…

わたなべ瑛士
2週間前
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【悪夢ふたたび】

T社が運営する会社は4つあり、店舗数は40に増えました。これらの業績を管理するため、仕組みを整えました。 月次管理では対策が遅いという課題から、T社に在籍中に「週間…

わたなべ瑛士
2週間前
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【上場企業への道】

私は再びサラリーマンに戻ることを考えていました。そんな時、銀行の知人が「地元で上場したい会社があるんだ」と転職の話を持ってきてくれました。 上場に関わることがで…

わたなべ瑛士
2週間前
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【独立への挑戦と教訓】

N社時代、顧問先の会長から「独立しないか」と提案され、私は「独立かぁ」と考えました。 これまで自分の考えで行動してきた私にとって、「独立」という言葉はぴったりだ…

わたなべ瑛士
3週間前
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【対話から学ぶ喜び】

コンサルティングという仕事は、対話が欠かせません。中小企業の経営者や従業員と直接話し合い、私がアドバイスする立場にある中で、逆に多くのことを学びました。 対話を…

わたなべ瑛士
3週間前
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【コンサルティングの広がり】

前の仕事で、会社経営の全体像をつかむことができました。その経験から、一人の社長に迎合するよりも、多くの社長に会社の仕組みを伝える方が向いていると感じるようになり…

わたなべ瑛士
3週間前
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【振り返りから見えた新たな道】

A社では、上場に向けて情熱を注いできましたが、ある日突然、工場の管理部に異動することになりました。私にとっては驚きで、何が起こっているのか全くわかりませんでした…

わたなべ瑛士
3週間前
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【資本政策と投資家向けのプレゼン】

会社が株式市場に上場する際には、資本政策が重要です。株式の保有割合が決定要因となります。保有割合が多いほど、多数決の原理によって影響力が増します。 中小企業では…

わたなべ瑛士
3週間前
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3つの会計、税務会計・財務会計・管理会計

3つの会計、税務会計・財務会計・管理会計

世の中には、本や記事、または動画やセミナーなど色々な媒体を使って、会計に関する知識を広めようとしています。

私は今まで自分が学んで、実務で実践してきた管理会計の視点、つまり経営の意思決定に役立てる視点から、これから記事を書いてみようと思っています。

まず初めに、そもそも管理会計とは何か?という前に、中小企業の経営者が会計と認識している税務会計と財務会計について述べたいと思います。

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【レンタル財務部長としての実績5】

【レンタル財務部長としての実績5】

【M社/テニススクール運営業】

知人から紹介してもらった会社で、
経営者の方はとにかくテニスバカでした。
だからこそ立ち上げた会社ですし、
これが強みになったのだと思います。

移転したいけれどスポンサーが見つからず、
さらに資金繰りの悩みもあり、
相談に至ったというところでした。
そこで彼を動かしたのが
ミッション・マーケティングでした。

「自分のこだわるテニスを死ぬまでやっていく」と
いう

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【レンタル財務部長としての実績4】

【レンタル財務部長としての実績4】

【J社/塗装加工業】

自動車部品の塗装やGショックのベゼルの塗装を
やっている企業で、ここも家族経営でした。

ものづくり助成金を獲得できたものの、
トーマツ上がりの税理士との信頼関係が築けず、
毎月経営会議をおこなっていたものの、
しっくりきていなかったそうです。

相性もあるとは思うのですが、
言葉の認識レベルの違いが伝わり方に影響するのも
大きかったのではないかな、と思いました。

前述し

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【レンタル財務部長としての実績3】

【レンタル財務部長としての実績3】

【G社/土木建設業】

債務超過から脱却し健全化に成功した企業です。
原因は、金額は少なかったものの
お金の使い方がまずく債務超過となっていたことでした。
やるべきことをちゃんとやっていくことで改善しました。

売上を上げることよりも、
支出をコントロールする方が
中小企業にとっては容易なことです。

小さな会社だと、個人の支出と会社の支出が
混同しがちで、これが会社をダメにする原因と
なってしま

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【レンタル財務部長としての実績2】

【レンタル財務部長としての実績2】

【D社/建設・建築業】

この会社では「伝え方」の難しさを実感しました。
社長に「会社のビジョンは何ですか?」と
尋ねたのですが、「10億円」と返ってきて
拍子抜けしてしまいました。

ビジョンという言葉の認識が違うということに気付き、
人により言葉の認識が異なることを気づかされました。

昔、ある社長からは「横文字ばかりでわからない」と
言われたこともあり、木暮太一さんが書いた
「伝え方の教科書

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【レンタル財務部長としての実績1】

【レンタル財務部長としての実績1】

T社の新事業である「レンタル財務部長」では、多くの企業のコンサルティングを担当しました。

地元信用金庫の支援を受け、国の事業の一環として、顧客となる会社を紹介してもらいました。さらに、他の地方銀行からの紹介もありました。また、口コミやセミナー参加からの依頼など、さまざまな経路から企業様に恵まれました。

今後、担当した企業の一部とその内容について紹介していきます。

【A社/外装及び内装業】

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【振り返り】

【振り返り】

株式上場の夢が叶わなかったことが明らかになると、私はその場で立ち直れないほどのショックを受けました。しかし、その後、様々な職場で働く中で、新たな経験を積むことができました。

特にS社での仕事では、教育に時間を費やすことが多かったです。優れた社長のもとで働きながらも、部下のレベルが追いつかず、日々教育に励むことが求められました。同様の課題はレンタル財務部長としてのコンサル業務でも見られ、下の世代や

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【みたび、挑戦】

【みたび、挑戦】

脳出血で退職した後、次の仕事を探していました。

名古屋でも新規上場企業が増えているため、IPO案件の転職情報を見ていました。何社か応募しましたが、なかなか面接まで進めませんでした。数社は面接まで進みましたが、最終的に不採用になり、諦めかけていました。

そんな時、ある人材紹介会社の担当者から、ある社長との出会いを紹介されました。その社長は私の経験を評価してくれて、最高財務責任者として採用してくれ

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【社内ベンチャーを始める】

【社内ベンチャーを始める】

上場ができなかったため、私は未完成のままでしたが、社長の提案もあり、社内ベンチャーを始めることになりました。それが「レンタル財務部長」事業です。

T社は、業績が良い時も悪い時も、銀行に報告して信頼関係を築いてきました。その結果、銀行から6000万円の融資を受けることができました。銀行は私たちのビジネスパートナーです。

特に中小企業は、銀行からの融資が必要不可欠です。銀行の信頼を勝ち得るためには

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【悪夢ふたたび】

【悪夢ふたたび】

T社が運営する会社は4つあり、店舗数は40に増えました。これらの業績を管理するため、仕組みを整えました。

月次管理では対策が遅いという課題から、T社に在籍中に「週間業績管理」という手法を導入しました。週ごとに現場から情報を収集し、業績を迅速に振り返り、対策を打つことができるようにしました。この取り組みにより、8年連続で業績を伸ばすことができました。

しかし、DVD事業には問題がありました。合併

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【上場企業への道】

【上場企業への道】

私は再びサラリーマンに戻ることを考えていました。そんな時、銀行の知人が「地元で上場したい会社があるんだ」と転職の話を持ってきてくれました。

上場に関わることができる喜びと、経験を買われて年収も上がるというメリットから、私は紹介されたT社という会社に入社することを決めました。管理本部長兼経理・財務グループ部長として入社し、2人の部下(派遣社員)を持つことになりました。

最初には株式公開を前提とし

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【独立への挑戦と教訓】

【独立への挑戦と教訓】

N社時代、顧問先の会長から「独立しないか」と提案され、私は「独立かぁ」と考えました。

これまで自分の考えで行動してきた私にとって、「独立」という言葉はぴったりだと感じました。

驚くべきことに、この会長は出資金を提供してくれました。簡単にお金が手に入ったものの、後に資金に困ることになりましたが、それでも独立のための資金を手に入れ、個人事務所を設立しました。

N社を離れた後、飲食店や土木建設企業

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【対話から学ぶ喜び】

【対話から学ぶ喜び】

コンサルティングという仕事は、対話が欠かせません。中小企業の経営者や従業員と直接話し合い、私がアドバイスする立場にある中で、逆に多くのことを学びました。

対話を通じて多くの気づきもありました。お客様との共通の目標を達成し、喜びを共有したいという思いが重要だと感じました。

以前は、会社のために努力し、成功を追求することを考えていましたが、コンサルティングの仕事を始めて初めて、「喜びを共有する」体

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【コンサルティングの広がり】

【コンサルティングの広がり】

前の仕事で、会社経営の全体像をつかむことができました。その経験から、一人の社長に迎合するよりも、多くの社長に会社の仕組みを伝える方が向いていると感じるようになりました。

そこで、銀行出身の人が立ち上げたコンサル会社と縁があり、私はN社に転職することになりました。私がA社で増資に関する資料を作成したことを彼が知っていたことには驚きました。

N社では、ベンチャー企業の事業計画書の作成や資金調達のサ

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【振り返りから見えた新たな道】

【振り返りから見えた新たな道】

A社では、上場に向けて情熱を注いできましたが、ある日突然、工場の管理部に異動することになりました。私にとっては驚きで、何が起こっているのか全くわかりませんでした。

専務から聞いたところによると、異動の理由は私の言葉遣いの悪さだったそうです。過去にも生意気だと言われたり、叱られたりしたことはありましたが、その時はただ会社のために努力していたつもりでした。

しかし、その理由を聞いた時はとても悔しく

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【資本政策と投資家向けのプレゼン】

【資本政策と投資家向けのプレゼン】

会社が株式市場に上場する際には、資本政策が重要です。株式の保有割合が決定要因となります。保有割合が多いほど、多数決の原理によって影響力が増します。

中小企業では、社長が一人で経営することが一般的ですが、資本政策の失敗は、会社の存続に影響を及ぼす可能性があります。この問題は非常に慎重に扱われ、資金調達にも大きな影響を与えます。

さらに、第三者割当増資は資金調達や会社の持続的成長に貢献する方法であ

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