レンタル学芸員(博楽)

レンタル学芸員という活動をしています。

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最近の記事

博物館へ行こう#9「茅ヶ崎市博物館」

レンタル学芸員のはくらくです。夏が終わって秋が来るのかと思いきや、早足に、というより縮地か瞬間移動かという勢いで冬が迫ってきているのを感じます。今回は神奈川県茅ヶ崎市にある博物館に行ってきました。 今回来訪した館 名称:茅ヶ崎市博物館 区別:公立・総合 住所:〒253-0006 神奈川県茅ヶ崎市堤3786-1 アクセス:JR相模線 香川駅より徒歩約25分 ウェブサイト:https://chigamu.jp/ 茅ヶ崎市博物館は、昨年(令和4年)7月に開館した新しい博物館で

    • 博物館へ行こう#8「行田市郷土博物館」(三市合同企画展「武門の遺産(レガシー)」)

      レンタル学芸員のはくらくです。ようやく朝晩は涼しくなったと思ったら、すでに寒いです。秋の花粉にやられています。すでに秋の収穫とそれに伴うお祭りの時期がやってきています。どこかの祭礼を見にいったときには記事にできたらいいなと思っております。 今回来訪した館 名称:行田市郷土博物館 区別:公立・歴史 住所:〒361-0052 埼玉県行田市本丸17番23号 アクセス:JR行田駅東口から市内循環バスを利用「忍城バスターミナル」下車徒歩5分 ウェブサイト:https://www.c

      • 地方公務員に専門性はあるのか

        レンタル学芸員ことはくらくです。普段は博物館の学芸員として働きながら、余暇を使って自分自身をレンタルする活動をしています。いつもはごあんないのリンクを貼るのですが、あまりに依頼がないので今回はやめます。気になる方は探してみてください。 過去に学芸員の専門性について語る記事を書きましたが、今回は地方公務員の専門性について書いてみたいと思います。 「地方公務員には専門性がない」というのはよく聞く話です。ご存じの方も多いかもしれませんが、公務員は数年ごとに配置換えがあります。昨

        • レンタル学芸員の休日#1「第四回雛菊の部屋」(落語会)

          レンタル学芸員ことはくらくです。普段は博物館の学芸員として働きながら、余暇を使って自分自身をレンタルする活動をしております。ご案内はこちらからご覧ください。 学芸員は平日休み 博物館関係以外の記事も書いてみようかということで、第1回は古今亭雛菊さんの落語会にいき、「打ち上げ」に参加した話です。博物館に関する内容はほとんどありませんが、落語会の「打ち上げ」という文化を知ったというお話でございます。 先日Xの海を漂っていたところ、古今亭雛菊さんという落語家さんが落語会の案内

        博物館へ行こう#9「茅ヶ崎市博物館」

          博物館へ行こう#7「さいたま文学館」(「ふしぎ駄菓子屋銭天堂へようこそ 番外編たたりめ堂へようこそ」)

          レンタル学芸員のはくらくです。ようやく朝晩は涼しくなってまいりました。このあとは急激に涼しくなりそうな予感がしております。最近は本当に夏と冬しかないですね。今回は文学館に行ってきました。 今回来訪した館 名称:さいたま文学館 区別:公立・文学 住所:〒363-0022 埼玉県桶川市若宮1-5-9 アクセス:JR高崎線 桶川駅下車。西口から徒歩約5分 ウェブサイト:http://www.saitama-bungakukan.org/ さいたま文学館は、記憶にある限り、3回

          博物館へ行こう#7「さいたま文学館」(「ふしぎ駄菓子屋銭天堂へようこそ 番外編たたりめ堂へようこそ」)

          博物館へ行こう#6「新宿区立新宿歴史博物館」

          レンタル学芸員のはくらくです。ようやく涼しくなってきましたね……と気温をみてみると、ようやく30度を切ったばかりというところ。暑いとは涼しいとはなんでしょうか。 ※今回の記事は過去に来訪した際のメモをもとに作成しています。 今回来訪した館 名称:新宿区立新宿歴史博物館 区別:公立・歴史(総合) 住所:〒160-0008 東京都新宿区四谷三栄町12-16 アクセス:JR中央線・総武線、東京メトロ南北線「四ツ谷駅」より徒歩10分 ウェブサイト:https://www.reg

          博物館へ行こう#6「新宿区立新宿歴史博物館」

          技術者としての「学芸員」

          レンタル学芸員のはくらくです。先日、某所にいって民俗資料(わたしたちの身の回りの道具)の調査と整理をしておりました。ほこりを拭って、台帳と照合し、通し番号を入れて写真撮影、そして荷札をつける作業を、汗だくになりながら行っていたわけですが、ふと「わたしは休みの日に何をしているんだ……?」という気分に。学芸員の休日ってこんな感じですよね?違いますか? 先日、「学芸員」の専門性について、法令や採用のあり方から考えてみました。 今回はわたしが考える「学芸員」の専門性について、技術

          技術者としての「学芸員」

          博物館へ行こう#5「埼玉県立近代美術館」(「横尾龍彦 瞑想の彼方」)

          レンタル学芸員のはくらくです。一行にレンタル依頼が来ないため、ただの博物館オタクの雑文まとめになりつつあります。間違ってはいません。 今回来訪した館 名称:埼玉県立近代美術館 区別:公立・美術(近代) 住所:〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1 アクセス:JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内) ウェブサイト:https://pref.spec.ed.jp/momas/ 「博物館へ行こう!なのに美術館?」と思われる方もいるかもしれませ

          博物館へ行こう#5「埼玉県立近代美術館」(「横尾龍彦 瞑想の彼方」)

          「学芸員」の専門性について

          レンタル学芸員のはくらくです。普段は学芸員として働きながら、余暇を使って自分自身をレンタルしています。ご利用は下記のごあんないからどうぞ! 今回は学芸員の専門性について、書いてみようと思います。先日、X(旧Twitter)で話題になっていたことです。はたして学芸員に専門性はあるのか、それはどんなものなのか。前提として「学芸員」を語ることは、非常に困難であるということを前提にお読みいただければ幸いです。 法令からみた学芸員の専門性「学芸員」とはなんなのか。なかなか難しい問い

          「学芸員」の専門性について

          博物館へ行こう#4「さいたま市岩槻人形博物館」

          レンタル学芸員のはくらくです。秋の展示会シーズンも近づいてまいりました。noteを書くためというわけではないのですが、毎週のようにあちこち出歩いております。今回はさいたま市にある岩槻人形博物館をご紹介します。 今回来訪した館 名称:さいたま市立岩槻人形博物館 区別:公立・歴史(歴史・工芸) 住所:〒339-0057 埼玉県さいたま市岩槻区本町6-1-1 アクセス:東武野田線岩槻駅東口をから徒歩およそ10分 ウェブサイト:https://ningyo-muse.jp/ 岩

          博物館へ行こう#4「さいたま市岩槻人形博物館」

          現役学芸員が実体験をもとに「学芸員採用試験」の準備について語ってみた

          レンタル学芸員のはくらくです。わたし自身を無料で貸し出すレンタル活動をしています。が、普段はとある博物館で学芸員として働いています。 はくらく的「学芸員」になるための方法 経歴にも書いていますが、わたしは何度か学芸員として採用されています。当然採用試験も同じ数通過してきています。そんなわたしの実体験から「学芸員採用試験」の準備について書いてみたいと思います。 なお、わたし自身はいわゆる地方公務員として学芸員を募集する採用試験しか受けたことがありません。そのため、この内容は

          現役学芸員が実体験をもとに「学芸員採用試験」の準備について語ってみた

          博物館へ行こう#3「トキワ荘通り」

          レンタル学芸員のはくらくです(レンタル学芸員という活動のごあんないはこちらから読むことができます)。今回の記事は、位置づけとしては「トキワ荘マンガミュージアム」探訪記の続編のつもりで書いております。お読みいただく方は、下記の記事もあわせてどうぞ! 今回来訪した場所 名称:トキワ荘通り 区別:フィールドミュージアム・その他(歴史・文学・美術) 住所:〒171-0052 東京都豊島区南長崎 アクセス:都営大江戸線「落合南長崎駅」A2出口より徒歩5分 参考ウェブサイト:http

          博物館へ行こう#3「トキワ荘通り」

          「学芸員」を語ることの難しさ

          レンタル学芸員のはくらくです。普段は学芸員として働いているわたしを無料で貸し出すレンタル活動をしています。 学芸員は人数の上では「レア」な職業自己紹介の記事にも書いておりますが、わたしはふだん博物館で学芸業務をしています。そんな自分自身を貸し出す活動に「レンタル学芸員」というどこかで聞いたような名称をつけているわけです。ただこの「学芸員」という仕事、なかなか語るのが難しい。 桑名市博物館の杉本竜さんは、医師や弁護士、公認会計士といった職業と比べても、人数が少なく「レア」な

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          レンタル学芸員が「展示解説」をお断りしている理由

          レンタル学芸員ことはくらくです。普段は学芸員として働きながら、余暇を使って自分自身を貸し出す「レンタル学芸員」活動しています。 今回は展示解説について書いてみたいと思います。実はわたし自身、普段の仕事で展示解説をすることはそれほど多くありません。業務として行うことはあるけれども、毎日毎週やるかと言われればそうではなく、たまに行う程度です。学校などの対応が多いですが、担当する展示では、イベント的に実施することがあります。また、後者では内部向けの説明ということもあり得ます。

          レンタル学芸員が「展示解説」をお断りしている理由

          博物館へ行こう#2「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」

          レンタル学芸員のはくらくです。何件かお問い合わせはあるものの、レンタルまではなかなか行きつきません。やはり、ところどころに感じるネット弁慶しぐさがいけないのでしょうか……(ちなみにレンタル学芸員という活動のごあんないはこちらから読むことができます) 今回来訪した館 名称:豊島区立トキワ荘マンガミュージアム 区別:公立・その他(歴史・文学・美術) 住所:〒171-0052 東京都豊島区南長崎3丁目9−22 アクセス:都営大江戸線「落合南長崎駅」A2出口より徒歩5分 ウェブサ

          博物館へ行こう#2「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」

          博物館へ行こう!#1「豊島区立郷土資料館」②

          レンタル学芸員のはくらくです。博物館へ行こう!第1回「豊島区立郷土資料館」の後編になります。後編では企画展示室についてです。常設説展示室について書いた前編は、下記からご覧ください! さて、前編はコンパクトかつ読ませる展示室だった常設展示室について書いてみました。後編の企画展示室は、常設展示室に隣り合う部屋です。広さは常設展示室の3分の2くらいでしょうか。わたしが訪ねた時には、令和5年(2023)度収蔵資料展「関東大震災100年、新着資料展」を行っていました。このタイトルは正

          博物館へ行こう!#1「豊島区立郷土資料館」②