【趣味回】「気」なんてないけど合気道は本物。
今日は完全な趣味回だ。
私は趣味で合気道を習っているのだが、最近ようやく技の本質っぽいものが掴めてきた気がする。(たぶん、、)
合気道と聞くと皆さんはどんなイメージを持つだろうか。
「触れずに倒すやつでしょ」
「気を使うんでしょ」
「あんなのインチキじゃん」
たぶんこんな感じだと思う。
合気の理屈を口で説明するのは非常に難しいが、私の理解ではたぶん「重心移動」だ。
腕一本に自分の体重の7〜8割くらいを乗せるともの凄く重くなる。
はじめに言っておくが本物の合気つかいは上位1%くらいなので、結構インチキな人は多い。極端な表現をすると99%はインチキ(そこまでは言わないが)だ。それほど合気道の習得は難易度が高い。
しかし本当に合気道を極めた人間は確かにいる。
今日はそんな話をしようと思う。
それは、ある師範と稽古をしたときだ。
「胸どり」という胸ぐらを掴まれた状態で技をかける稽古があるのだが、この師範がとにかくとんでもない。
私が胸ぐらを掴みにかかった瞬間に顔面から地面に叩きつけられそうになった。(受け身がとれなかったら失神だ)
あまりにもコロコロやられるのでムカついて(私は負けず嫌いなのだ)5回くらい連続で本気で掴みにかかったら5回とも思い切り投げ飛ばされた。
これまた同様に受け身がとれなかったら失神レベルの投げ技だ。
言葉ではうまく説明できないが、本物の合気を体験すると今までに感じたことのない感覚になる。
0からいきなり100の衝撃がくる感じだ。
50キロくらいのオモリが身体にのしかかる。
例えるなら、不意打ちで自転車事故にあった感覚だ。
ここで勘違いしないで欲しいのは、どんなにすごい人でも「触れずに倒す」なんてこと絶対にありえない。しかし「触れた瞬間倒す」はたしかにある。
ある程度稽古を重ねると、人間の体の軸のズラし方がわかってくるのだ。(あとは純粋な関節技)
師範クラスはそれを高い精度とスピードで会得しているので、一瞬なにが起こったのか分からなくなる。
実は、合気道の技は警察の逮捕術なんかにも使われているものも多いので精神論じゃなくて非常に実利的で理にかなった技なのだ。
私は漫画『範馬刃牙』を読んで「なんとなくかっこいいなあ」という浅はかな気持ちではじめたが、今ではハマって週4で稽古にはげんでいる。
私もいつか自分の道場を開きたいなあと目標を持ち今日も投げられ続けるのである。
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