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博物館が好きだなと思う話

こんにちは。
みなさん、博物館はお好きですか?
私は大好きです。

一番有名な博物館だと上野にある東京国立博物館だとか、国立科学博物館などが有名ですね。

私は東京国立博物館(通称トーハク)のことがめちゃくちゃ好きです。
ちなみにトーハクの好きなところはデカくて、座る場所が多いところです。

展示されている物に興味がある、というのももちろん大きな理由の一つなのですが、私は正直トーハクへ行ってもあまり展示物を見ないことが多いです。(?)

かといって丸一日かけて全ての館をじっくり見る日もあるのですが。

忘れられない記憶があります。

二年前のコロナ禍、誰もいない午前中の東京国立博物館。
朝から小雨が降っていて、じっとりとしており、私の前髪はべったりとおでこに張り付きやがっていました。

本館はほんのり涼しくて、心地よかったのを覚えています。

その展示室に足を踏み入れた瞬間の記憶を今でも何回もなぞっています。
人の気配は限りなく薄く、一瞬、自分の身体が展示空間と溶け合う感覚になりました。

博物館は、小さなタイムカプセルたちの集合体で、一つ一つの展示品がその時代の思い出話をしながら、ショーケースの中に座っています。

彼らと対話をしたくて、気に入った展示物の前に永遠と立ち続け、観察する瞬間が好きです。
ほぼほぼマッチングアプリです。

博物館の展示物は、ただそこに在るだけで私たちをそんな気持ちにさせるなんて、ずるいと思いませんか。

私も願わくばそちら側へ行きたいとトーハクだけでなく、博物館へ行く度に思います。
そんな私は、よく博物館の椅子に座ってぼんやりしていることが多いです。

私も展示の一部になってしまったかのような、そんな感覚になるから。

その瞬間が本当にたまらなく好きで、トーハクに行っても展示物ではなくトーハクのベンチ巡りした人みたいになってます。
それはそれでどうなんだ?

最近ではインバウンド効果なのか、トーハクの中は海外の方が多くいらっしゃいますね。
好きな博物館が賑わっているとやっぱり嬉しいけれど、二年前の私だけの展示室はもうないのだ、と思うと少し寂しくもあります。


ちなみに私は縄文時代が好きなのですが、考古博物館に行ったりもします。
考古博物館は良いのか悪いのか、人が少なくて個人的には好きです。(人が多いと対話の時間が減りますからね)


おわり

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