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姓名判断ー74画

はい、ということで、今回は8回目にして最後の陰火、74画について、解説していこうと思います。

陰火は常に火力不足に悩まされ、24画のみ、低火力の利点を活かし、方々へと拡がりを見せることができましたが、基本的には多くの燃料を必要とし、不安定さ、浪費、報われなさ、短命、短気さなど、苦労を重ねてきました。

では、74画、最後の陰火ではどう変化したのか、見ていきましょう。

74画 凶数
呼び名:路頭運、薄幸運、迷走運など

74画は燃え残る炎です。
多くの燃料を投下し、炎として長らえてきた陰火ですが、そのため、今やただただ燃え残った、いつ消えてもおかしくない微少な火となり、それが何のための炎なのか、もはや誰にもわかりません。ここから、74画は目標が定まらない、流されやすい、やることなすこと全てに困難がつきまとう、いつでも不運に見舞われる、失望、困窮、仕事運、家庭運、子供運が悪い、といった要素を持ちます。

74画は、根本的な用途、存在意義、方向性を見失った炎であり、この点をどう補強するか、目標を定められるか、で吉凶が決まるところがあります。
周囲の環境にもよりますが、自力では、多くの場合で道が見定められず、良きアドバイザー、メンターとなるような相手を見つけることで、開運が期待できます。


水が名前にある場合、水の持つ、感受性の強さや、孤立、病弱、不運といった凶要素が悪く働き、人との付き合いが難しくなり、方向性を定めるきっかけが掴めない、不運に不運が重なる、困窮、窮乏状態の悪化など、74画の凶運に、更に打撃が加わってしまいます。

39画であれば、こうした苦労の後、何かに目覚める可能性はありますが、逆に、晩年までは更に開運が難しくなるため、厳しい前半生を送ることになります。また29画の場合、時流に乗るのがうまく、戦略性も伴いますが、74画との作用では、流されやすさに拍車がかかり、本人は満足するかもしれませんが、その日暮らし、その場しのぎを続けるような、刹那的な生き方になってしまいがちです。

水が周囲にいる場合、水の凶作用、不運に巻き込まれ、流されるままに不幸に突っ込む、仕事などでは足を引っ張られる、トラブルに巻き込まれるなど、困難が加速してしまいます。

特に、29画の場合、相手の数字が強く、流されやすさ、自分の目標が定まらない点から、29画の戦略性に簡単に乗ってしまい、損失を被る、困難に遭遇するなど、害を受けることがあります。感化され、世捨て人のようになる可能性もあるため、付き合いには注意が必要です。


木が名前にある場合、木の持つ目的意識、現実的な対処能力、独立独歩の精神が、74画の目標の定まらなさ、流されやすさを緩和し、目標を決め、それに向けて努力をすることができるようになります。

特に、陽木の場合、目的意識の強さの他、地道に前進していく継続性があり、74画最大の問題である、目標の定まらない状態を短縮、努力を継続でき、確実な前進をしていくことができます。反面、陰木の場合、意思が弱い画数が多く、流されやすさはあまり緩和されませんが、流された先で努力、継続していくため、多少不本意でも、成果に結びつけていくことができます。

木が周りにいる場合、木が目標設定や、努力の方向性を示してくれるため、ここでは流されやすさがプラスに働き、それに乗ることで、木と同様の、現実的な目標に向け、努力をすることができます。

木は自立心が強く、74画に、過度な干渉をしてこないため、木との付き合いでは、流されやすさの扱いに困ることがなく、お互いに自立した状態で目標に向かうことができるため、困難を乗り越え、確かな成果を手にすることができるようになります。


土が名前にある場合、自分自身での目標設定は不得手なままですが、仲間のためにできることをする、というスタンスで、献身的に周囲に尽くす、人の良い仲間となって、人に受け入れられていきます。

この場合、74画の流されやすさがプラスに働き、やや自主性には欠けるものの、仲間のために、となると、抵抗なく行動することができます。利用されやすさには注意が必要ですが、その過程で自主性を身に付け、自分で道を切り開いていく決断力、行動力を成長させていくことで、自分自身の開運にも繋がります。

土が周囲にいる場合、土に応じ、付き従う形で共に行動し、土に協力していく関係で、目標の定められない74画が、土への協力、友好的であることを、ある意味での目標に定められ、安定することができます。

ただし、目的意識の低さから、土に依存する形になりやすく、26画や36画など、土の凶作用に巻き込まれ、損失を被る可能性はあります。それでも、好影響は受けることができるため、土に目標設定をしつつ、他にも同じように目的意識を持つことができる、というところまで成長すると、自分で人生を作り、充実した生を送ることができます。


金が名前にある場合、74画の流されやすさが、金の意思の強さを曲げ、本来、頑固さ、強さで開運する、金の障害となってしまいます。

74画の、目標が定まらない、という性質も悪影響で、本来一点に向け、意思の強さで邁進する金ですが、74画によって、その目標となる地点を見失い、陽金であれば迷走して、あらぬところに個性を打ち立てたり、陰金であれば、誰彼構わず攻撃的になるような、危険因子を持つようになります。

金が周りにいる場合、74画の凶要素は、自身が周りに影響を及ぼす、というよりは、自身の迷走、意義を見失うところからくるため、金への悪影響はそこまで強くありません。長く接していくと、金もやる気に陰りが現れたり、何のためにそこまで意思を通そうとするのか、といったような疑問にぶつかり、道に迷うことがあります。

陽金の場合、周りをあまり気にしない、我が道を行く性質から、74画とは、わりあい普通に接していくこともできます。陰金だと、無意識に影響され、知らぬうちに自分も目標を見失う、ということはありますが、74画の流されやすさから、我の強い陰金は接しやすさ、話しやすさなどを感じ、案外、仲良くなりやすいのが特徴です。


ということで、8回目にして最後の陰火、74画の解説とさせていただきました。

ここまでを見ての通り、陰火は24画を除き、ほぼ全てが凶数で、原因としては、基本的には陽は火の、陰は水の要素を持つところから、陰火は自らの中で相剋を持ち、浪費癖、不平不満など、火の刹那的な、悪い面が現れやすい画数と言えます。

終盤となる74画の場合、自らの弱運ゆえ、多くの困難を伴うところから、陰火で最も悪い画数と言われることもあり、画数の多さから、あまり見かけない数ではあるものの、名付けの際には注意を要する、と思っておいて良いと思います。

では、次回は75画、最後の陽土の解説とさせていただきます。

では✨

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