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相生相剋の基本構造8

はい、今回は基本構造の8回目、火剋金について解説していこうと思います。

ちなみに、この基本構造シリーズ、前回書いたものを読み返していて思ったのですが、あくまでも基本構造なので、陰か陽か、相手の吉凶と自分の吉凶、総運など他の運との兼ね合い、自分の名前にあるのか相手の名前との間なのかなど、厳密な部分では色々変わってくるので、あくまでも基本、という意識で読んでもらえたらと思います。


では、火剋金ですが、原義としては、火が金を溶かすことを意味し、火の持つ熱量、勢い、情熱などにより、金が自分の形状ー意思や意地、強さや頑固さなどを、保てなくなる、ということを表しています。

金は、外からの圧力に強く、精神的重圧、物理的な苦労などに、非常に強い特性を持っています。では、何故火は、そんな金の形状を変えられるのでしょうか。

それは、火の持つコミュニケーション能力、発想の豊かさや人付き合いのうまさは、金には何ら圧力を与えていない、という点が挙げられます。

金はあくまでも、力ずくで自分を変えようとするものに強い耐性を持ちますが、火は、誰かに働きかける時も、あくまでも自分の考え、感じ方に焦点を持つ属性で、陽火であれば、その素直さや明るさで人を惹き付け、陰火であれば、自分の思う不足に目を向け発信する、というだけで、焦点が相手にありません。火は自ら燃えているだけで、燃やそうという意思はないのです。

よって、金は火と接していても、我儘だ、と思うことはあっても、自分を曲げよう、折れさせようという、意思を感じることはできません。反抗、抵抗しようにも、反発するための実体がないため、抵抗のしようがなく、結果として、よくわからないうちに、自分の考え、意思が揺らぐことになるのです。

そしてもう一つ、火の側ですが、相手が陽金であれば、相剋の作用は、相手に発動して大体終わりですが、陰金の場合、元々陰金は攻撃性の強い属性である、という点を忘れてはいけません。火が陰火で陰金に不満をぶつけていると、どこかで金がキレて、思わぬ反撃をくらい、大喧嘩に発展してしまうこともあるのです。


ということで、今回は3つ目の相剋、⑧火剋金について解説させていただきました。

金の典型として、この辺りは、少し前にドラゴンボール、悟一族の日記を書いたのを覚えている方がいれば、あの悟空が、18画という、陰金の分かりやすい一例であったことを思い出していただけると、理解しやすいと思います。
戦いになれば無類の強さを誇り、相手に屈することのない悟空ですが、相手が明るく楽しい人間で、素直に欲求を伝えられたとき、どの程度抵抗できるでしょうか。おそらく、普段の物理的な強さに対し、驚くほど簡単に動かされ、考えを曲げられてしまうでしょう。(18画は元々、考えるのが得意ではない、というのもあるのですが)


ということで、次回は⑨土剋水の解説に入ります。
その前に73画ですが、こちらは休日など利用して書いていきたいですね。

ではまた🎶

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